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弟思いのあほんだら兄貴・大坂 (第十一話:H5.7.26放送) 
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原作・脚本:葉村彰子/監督:高倉祐二

長次(櫻木健一)/清次(佐藤佑介)/江州屋総右衛門(早川保)/お袖(寺田千穂)/安藤軍造(江見俊太郎)/北前屋清右衛門(歌澤寅右衛門)/久助(高峰圭二)/仙太郎(竜川真)/伝法の熊五郎(長谷川弘)/丑蔵(岩尾正隆)/石割豊後守(高桐真)/寅吉(木谷邦臣)/久宝寺の五郎蔵(阿波地大輔)他

奈良へ行こうとしたご老公一行は、熊五郎のやくざ者に追われる賭場荒らしの男・長次を助け、急遽大阪へ行くことになった。熊五郎のイカサマ博打で素寒貧になった長次が頼みとするのは大坂の米問屋・江州屋の番頭に出世した弟・清次と主人・総右衛門の娘・お袖の縁結びだった。それを奉行の安藤軍造と商売敵の北前屋が私腹を肥やそうと妨害しお袖を清右衛門の息子・仙太郎との縁結びを企てていた。その一手として御所への献上米に細工し総右衛門と長次を牢に叩き込んでしまう。悪と結託したやくざ者の手は伸びていた。商いの町大坂で、人の心の欲を叩き潰すご老公。

弥七は休養中。
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密命帯びた娘巡礼・徳島 (第十二話:H5.8.2放送) 
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原作:葉村彰子/脚本:大西信行/監督:高倉祐二

淡野十郎兵衛(本郷功次郎)/淡野弓(東千晃)/淡野鶴(山田飛美)/文之助(小鹿番)/住吉屋孫兵衛(佐竹明夫)/鬼頭剛右衛門(亀石征一郎)/猪ノ口屋万蔵(穂積隆信)/蜂須賀綱矩(清川新吾)/木崎喜太夫(佐々木勝彦)他
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帰らぬ息子は船幽霊・高知 (第十三話:H5.8.9放送) ★★★★☆ 
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原作:葉村彰子/脚本:大西信行/監督:矢田清巳

加助(伊吹吾朗)/おさき(日高澄子)/おみよ(岩本千春)/毛利権太夫(外山高士)/安芸屋剛右衛門(田口計)/荒磯の勢造(荒勢)/仙吉(大木正司)/漁師(中嶋俊一)/半助(森山陽介)/中国人(壬生新太郎)/浜作(遠山金次郎)/漁師(池田謙治)他

二年前、船が沖で難波して死んだという息子に瓜二つの格さん、親孝行をする。

伊吹吾朗さん二役/ホントにこの黄門さまは泣き虫・・・/御禁制の抜け荷取引の相手の怪しい中国人、葵の御紋の威力はスゴイ。
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悪を懲らした姫だるま・松山 (第十四話:H5.8.16放送)  
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原作・脚本:葉村彰子/監督:矢田清巳

おけい(北原佐和子)/松平定直(冨家規政)/仙波屋仁左衛門(新井量大)/加納帯刀(小沢象)/浦部金十郎(黒部進)/喜多屋(久保晶)/轡屋権造(福山象三)/藤八(森章二)/二郎(藤田哲也)/三吉(谷口公洋)/四助(佐野聖也)/お春(久世茜)/紋次(広瀬義宣)/庄屋幸兵衛(大木晤郎)/竹三(岡田和範)/金杉将監(中西哲夫)他

殿の若さをいいことに暗躍する悪。黄門さまが藩侯に、真の政を教える。
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牢屋に入った黄門様・広島 (第十五話:H5.8.23放送) ★★★★☆
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原作:葉村彰子/脚本:大西信行/監督:井上泰治

夜烏の千太郎(西城秀樹)/太田屋おさい(鳳八千代)/尾島屋五郎兵衛(戸浦六宏)/沼田九郎右衛門(北原義郎)/浅野綱長(大竹修造)/おいね(山下志麻)/久作(早崎文司)/岡部重蔵(田畑猛雄)/多聞天の権蔵(牧冬吉)/丑松(浜伸詞)他

広島銘酒「唐紅(からくれない)」の醸造元であった太田屋の息子、千太郎が義賊となり広島へ戻ってきた。

「水戸黄門」に出てくる悪人はかわいげがあるからいいですね。
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白いおひげのお風呂番・別府 (第十六話:H5.8.30放送) ★★★☆☆
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原作:葉村彰子/脚本:芦沢俊郎/監督:井上泰治

おしの(山本みどり)/蔦屋おひで(大塚道子)/清吉(柴田光彦)/佐伯将監(原口剛)/毘沙門五郎蔵(井上昭文)/茜屋治兵衛(高野真二)/正太(及川潤)/三吉(加藤聡志)/勘助(結城市朗)/平次(山田良隆)/留吉(奔田陵)/飯屋の亭主(日高久)/人足(滝譲二)他

湯元の権利を一人占めして私腹を肥やそうとする悪人共を退治。博打好きの亭主と意地悪な姑に挟まれ、苦悩の嫁も助ける。

やはり弥七はイイ!粋な嘘で子どもを助ける。子ども心にいつまでもあの赤い風車は回る・・・。
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正義で織った大島紬・鹿児島 (第十七話:H5.9.6放送) ★★★★☆
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原作:葉村彰子/脚本:大西信行/監督:高倉祐二

有馬綾乃(鳳八千代)/有馬琴江(岩崎ひろみ)/有馬道之進(夏夕介)/大月軍兵衛(石山律雄)/竹森隼人介(近藤洋介)/奄美屋常助(歌澤寅右衛門)/老僧(幸田宗丸)/竹森以弥(志乃原良子)/目付役人(朝日宗記)/川村(波多野博)/茶店の店主(松田明)他

日本南端の大々名、島津家七十七万石の城下へ入ったご老公一行は、逼迫した藩の財布を立て直した名家老・竹森隼人介の噂を聞く。折りしも泥田の中で大島紬の泥染めに精を出す有馬綾乃と孫娘・琴江に出会い、薩摩藩を思う真情に心打たれる。だが息子・道之進が公金を横領して逐電したとの報せが。実はこれは目付・大月軍兵衛と奄美屋が仕組んだもので彼らは病状の妻・以弥を思う竹森の弱みをつかみ大島紬の横流しをしていたのだ。名家老とその名も高い竹森の不正の真実は?真の藩政改革の道を示した老公の温情溢れる裁きが下る。
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娘が綺麗になる方法・島原 (第十八話:H5.9.13放送) ★★★☆☆
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原作:葉村彰子/脚本:葉村彰子・佐藤五月/監督:山内鉄也

お玉(大西結花)/内藤玄蕃(睦五朗)/肥前屋(加藤和夫)/海坊主の又蔵(山本昌平)/丑松(江幡高志)/お咲(田中雅子)/伝八(中田博久)/お絹(太宰由美子)/野菜売人(伝法三千雄)/伍平(楠年明)/主婦(井上謹代)/村娘(小野恵未)/村娘(ソノ乃茉代)/村娘(西島邦江)他

島原に来たご老公一行は、卵泥棒をして農民達に折檻されている娘・お玉と会う。娘は捨て子として地蔵堂に孤児として住んでおり、自分が美人ではないから村人に嫌われていると思い込んで悪さばかりしていた。そこでご老公は「笑顔をわすれず人に尽くしていけば必ず綺麗になる」とお玉は言った。その頃、弥七はやくざ者に絡んでいた娘・お絹を助ける。だがその途中、鉄砲に撃たれ重傷を負う。実はこれは代官・内藤玄蕃と悪徳商人・肥前屋、海坊主の又蔵が仕組んだもので、彼らは女たちを南蛮へ送りその見返りに銃と交換する密輸をしていたのだ。早速、お玉はご老公に教えられ実行し、伍平の娘・お咲の手伝いをする。途中、崖から落ちるも飛猿に助けられる。だが帰ってきたら又蔵の子分の丑松と伝八が伍平の借金のカタにお咲を連れ出そうとしていた。お玉は自分を身代わりに連れて行けといったが、奴らはお咲共々お玉も一緒に連れ去ってしまった。内藤玄蕃と肥前屋が死んだと思っているお絹の身代わりとして2人を南蛮へ送ろうとしていたのだ。飛猿と弥七の話を聞いたご老公はお銀を奴らのアジトに送り込み密輸を企む悪人共を退治。
 
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悪が群がるカステイラ・長崎 (第十九話:H5.9.20放送) ★★★★☆
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原作・脚本:葉村彰子/監督:矢田清巳

お糸(河合奈保子)/清次(渋谷哲平)/紀之助(沖田浩之)/寿福屋吉衛門(佐竹明夫)/西海屋重兵衛(小松方正)/臼倉主水(青山良彦)/治平(伊東知則)/轟の松蔵(前川哲男)/カピタン・シーベルト(ギアンナ・カラバイン)/ベルメル(ハル・ゴールド)/お篠(岡田千代)/久兵衛(日高久)/亥兵衛(中嶋俊一)/小萩(塚本加威子)/カステラ職人(壬生新太郎)他
 
日本で唯一の貿易港を有する長崎に着いたご老公一行は、爆竹とお囃子で賑わう竜踊りの雑踏で廻船問屋の西海屋重兵衛が何者かに狙撃されるのを目撃する。その中で怪我をした老舗・寿福屋の娘・お糸を助けたことから年に一度のカステイラ祭りを見物することになった。だが寿福屋に行ったら主人の吉衛門と味の工夫に苦しむ若い職人・清次が大喧嘩をしていた。吉衛門はあまりの頑固さから清次を追い出してしまった。その後、吉衛門とお糸がさっきの重兵衛狙撃未遂事件について撃ったのは抜け荷の罪で劣り潰しとなった大口屋の若旦那・紀之助ではないのかとう話であった。実は紀之助はお糸の婚約者で大口屋の抜け荷は西海屋が仕組んだものだtったのだ。そればかりか寿福屋の名カステラ職人の清次の父・亥兵衛の死も西海屋が仕組んだもの。彼には長崎奉行・臼倉主水と治外法権を主張する悪徳オランダ商人・ベルメルが付いていたのだ。今、彼らは今、寿福屋の取り潰しとお糸をわが者にする計画を立てていたのだ。一方、お銀は落ち込んでいた清次を慰めようと努力し、その結果、殺された父が使った工夫を手に入れた。準備が整った一行はオランダ将官長カピタン・シーベルトの元へ飛猿を使いに送り、異人服に身を包み日本とオランダの貿易を崩壊する悪企みを粉砕する。

お銀と清次のロマンスあり。助さんやきもき?/治外法権を主張する悪人ベルメル。でもそこはさすがに黄門さま、オランダ将官長シーベルトの元へ飛猿を使いにやる。長崎話は、必ず外国人出演者が多く、いつもとは雰囲気が変わって、また面白いですね。
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酔いどれ十手が悪を断つ・小倉 (第二十話:H5.9.27放送) ★★★★☆
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原作・脚本:葉村彰子/監督:山内鉄也

次郎蔵(坂上二郎)/お久(神野美伽)/押尾玄蕃(名和宏)/猪之助(南条弘二)/お芳(工藤明子)/風神の軍兵衛(長谷川弘)/時造(三木敏彦)/お秋(吉井丈絵)/権造(西田良)/大槻武太夫(小笠原弘)/団六(赤城太郎)/寅吉(笹木俊志)/主婦(川本美由紀)他

妻を亡くして酒びたり、弱気の虫の目明しが、黄門さまの後押しでやくざ親子と悪代官に十手かざして立ち向かう。

助さん、ネズミ嫌い?八はヘビ嫌い?
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妻をも騙した武士の真実・萩 (第二十一話:H5.10.4放送) ★★★☆☆
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原作:葉村彰子/脚本:大西信行/監督:矢田清巳

磯貝琴路(舟倉由佑子)/大野主膳(中野誠也)/長門屋(高野真二)/松江(松村康世)/毛利吉就(水上保広)/梶原(谷口高史)/村越秋乃(武田京子)/旅籠の女中(野村千景)/武永義太夫(根上淳)/磯貝清十郎(竹脇無我)

悪家老の悪事の証拠をつかむため、磯貝清十郎は仲間や上司、妻をも欺く。毛利三十六万九千石お家の大事。
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出雲の蕎麦は恋の味・出雲萩 (第二十二話:H5.10.11放送) ★★★☆☆
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原作:葉村彰子/脚本:芦沢俊郎/監督:矢田清巳

佐吉(角川博)/お千代(北岡夢子)/幸助(大木聡)/赤熊の五郎蔵(上田忠好)/藤代源太夫(田畑猛雄)/権太(岩尾正隆)/黒崎典吾(石倉英彦)/後作(山村弘三)/料亭の女将(星野美恵子)/芸者(泉千奈津)/芸者(丹波美奈子)/出雲碗与兵衛(生井健夫)/お駒(加茂さくら)

出雲の国で黄門さまが縁結び。出雲一の蕎麦屋「出雲庵」の放蕩息子佐吉も改心させる。

必見!弥七のどじょうすくいシーン。弥七と飛猿のつるみが多い回でした。
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悪計暴いた備前焼・岡山 (第二十三話:H5.10.18放送) ★★★☆☆
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原作:葉村彰子/脚本:葉村彰子/監督:山内鉄也

おゆう(根本りつ子)/英二郎(中島久之)/大室屋作兵衛(須賀不二男)/佐伯四郎兵衛(船戸順)/備前遊山(森繁久彌)

岡山に着いたご老公一行は名物・備前焼を見に当代随一の名匠・備前遊山の釜場に入ったが、遊山は愛弟子・英二郎の造った備前焼を「自分の偽物を造ってどうする。」と言われすべて叩き割ってしまった。おまけにご老公が注文した花入れもけんもほろろの扱い。頑固じゃ負けないご老公は泊り込みで陶器の手伝いをする事になった。ご老公は気の落ち込んだ英二郎を慰めながら遊山が花入れを造るのを待っていた。その時、家老の佐伯四郎兵衛と大室屋作兵衛がやって来て遊山に将軍・綱吉に献上する花入れを急いで造るように言ったが、けんもほろろの扱いの遊山は「遅くなるから辛抱してくれ。」と言って2人を追い返した。だが2人は英二郎に偽物を造るように依頼するも断られる始末。怒った2人はやくざを使って英二郎を拉致し遊山を脅迫する。実は花入れを献上する相手は綱吉ではなく老中・田備前守で佐伯はおのれの立身出世のために遊山を利用したのだ。遊山は英二郎のために花入れを焼き上げるが、焼き上げた物はすべて失敗作で遊山はすべて叩き割ろうとしたが、英二郎のためにもその一つを佐伯に献上してしまった。英二郎は釈放されたが遊山は自尽喪失となってしまった。3人の為にも卑劣な企んだ佐伯と大室屋を懲らしめようとご老公がひと働き。


3代目・佐野黄門と初代黄門予定だった森繁さんの夢の競演。森繁さん、歴代三人の黄門さまとの共演を果たす。あおい助さん、お銀、飛猿も森繁さんとの共演を果たす。須賀不二男さんは本作が遺作となりました。
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助けた娘はお姫様・姫路 (第二十四話:H5.10.25放送) ★★★☆☆
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原作:葉村彰子/脚本:櫻井康裕/監督:高倉祐二

本多雪(片岡京子)/明珍宗介(河原崎次郎)/高坂勘解由(南原宏治)/安間真左衛門(庄司永建)/お稲の方(水原ゆう紀)/しのぶ(丸山ひでみ)/周庵(中村竜三朗)/万田屋(歌澤寅右衛門)/お利恵(野平ゆき)/本多忠国(峰祐介)/侍女(山崎杏奈)/侍女(泉知奈津)/侍女(手嶋彌主枝)他

姫路藩十五万石の世継ぎ争い。次席家老・高坂勘解由が、お稲の方に生ませた不義の子・亀松を後継ぎにしようと万田屋の案と周庵の作った毒薬で雪姫と忠国の暗殺を企む。

助さんが助けた娘がお姫様。雪姫との一夜限りのロマンス。国家老の
侍女・しのぶを佐野黄門のテスト版で偽黄門の娘を演じた丸山ひでみさんが担当。
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夢の中で若旦那・鳥取 (第二十五話:H5.11.1放送) ★★★☆☆
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原作:葉村彰子/脚本:大西信行/監督:山内鉄也

浪花屋正太郎(太川陽介)/美濃屋おりん(北原佐和子)/大出左門(亀石征一郎)/播磨屋与衛門(立原博)/嘉助(奥村公延)/権次(長谷川弘)/池田伯耆守綱清(平井昌一)/千造(伊藤達広)/与之助(竜川誠)/宗兵衛(浜田東一郎)/黒部弥太夫(岩尾正隆)/太十(疋田泰盛)/役人(笹木俊志)/伍平(溝田繁)他

鳥取に着くやになや日頃バカにされっぱなしの八兵衛が老公の計らいで若旦那に。助・格は番頭さんでお銀は女中、ご老公は爺やとなって大阪の紙問屋・浪花屋一行だ。その途中町奉行の計らいでたいそうなもてなしを受けるが、実はそれは酒と女で買い付け各地から集った紙問屋を腑抜けにし、こちらの言値で紙を買おうとし因州和紙の入札で利権独占を狙う地元の問屋・播磨屋と勘定頭・大出左門、町奉行・黒部弥太夫の藩をあげての接待を受けた悪巧みであった。一方、弥七は町を調べている浪花屋の若旦那・正太郎と出会い、飛猿は紙問屋・美濃屋の女主人おりんと番頭の嘉助の保護と手伝いをしていた。大満足の八兵衛だったが浪花屋の番頭・宗兵衛が現れ、ご老公一行は牢の中へ、大出たちは宗兵衛を利用して利権独占を成功に意欲を燃やした。ご老公は藩主を身代わりに牢を出て弥七、飛猿らと合流し因州和紙の不正を暴く!
 
第10部第18話と第14部第28話のニューメイク版!前2作では助さん、格さんが大活躍だったが、今回は飛猿が大活躍!更にばれて牢に入られる新たな工夫が施されている。
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誘拐された黄門様・豊岡 (第二十六話:H5.11.8放送) ★★★☆☆
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原作:葉村彰子/脚本:佐藤五月/監督:矢田清巳

加納屋光兵衛(佐野浅夫)/五郎八(車だん吉)/お八重(吉野真弓)/ぶん太(加藤純平)/常吉(頭師佳孝)/神林典膳(小林勝彦)/大口屋(穂積隆信)/伝吉(頭師孝雄)/為吉(高峰圭二) 他

杞柳で作る柳行李が名産の豊岡で、一番の杞柳問屋・加納屋の主人・光兵衛の顔型は見分けもつかぬ程にご老公に瓜ふたつ。しかし評判の強欲因業ぶりから下請けの職人達や店の人からは怨まれていた。職人の五郎八、ぶん太、常吉はひょっとこ面をかぶり喧嘩で助さん達とはぐれたご老公を間違えて誘拐する。一方、助さん達は何者かに狙われた光兵衛を助けご老公だと思い宿へ連れて行くも、お銀の調べで背中にホクロがある事から別人と判り、五郎八達も背中のホクロがない事から別人だと言う事が判った。一方、加納屋では身代金の事で店中てんわこんやだったが、お八重は旦那様の無事を1人祈っていて自分から金の受け渡しに行こうとしていた。その裏で番頭の伝吉がこそこそと誰かと会っていたその相手とは商売敵の大口屋と次席家老・神林典膳であった。さっきの光兵衛殺害未遂も2人がやくざの為吉に頼んで仕組んだもので彼らは利権を狙い光兵衛の命と店の鑑札、更にはお八重までも狙っていた。ご老公は次席家老達の陰謀を暴くと共に、そっくりの因業問屋に人の真心を悟らせる。

佐野浅夫さん二役。
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女たちの復讐・大聖寺 (第二十七話:H5.11.15放送) ★★★☆☆
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原作・脚本:葉村彰子/監督:山内鉄也

望月志津(南條玲子)/おとよ(松本路子)/お美代(若林志穂)/茂平(浜田寅彦)/おきみ(吉井丈絵)/辰巳屋宗兵衛(長谷川明男)/依田内膳(菅貫太郎)/佐久間右京(西沢利明)/桝屋卯之吉(伊東知則)/越前屋仁左衛門(楠年明)/望月多聞(水上保広)/番頭(白川浩二郎)他

出湯の里、大聖寺温泉にて。抜け荷買いの罪をかぶせられ死んでいった者達の妻や、娘らの仇討ちを手助けする。

飛猿、ラブシーン!?
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響け正義の御陣乗太鼓・輪島 (第二十八話:H5.11.22放送) ★★★☆☆
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原作・脚本:葉村彰子/監督:矢田清巳

矢島嘉兵衛(御木本伸介)/野田薗(水野美紀)/庄屋仁兵衛(真弓田一夫)/清吉(篠塚勝)/般若の大五郎(遠藤征慈)/仙波屋伝兵衛(森幹太)/畑中陣十郎(小沢象)/留吉(大島宇三郎)/とき(船場牡丹)/新助(南川晃)/金杉屋(阿木五郎)/大沢(出水憲)/須田(波多野博)/太吉(岡田和範)/惣助(大矢敬典)/塗師(宮城幸生)/奥方(爾乃美代)/女中(一条かおり)他

輪島塗りの問屋を一手にしきろうと画策する悪人共を、輪島の町に現れる白頭巾と協力して懲らしめる。

あおい助さんキザ過ぎる!!
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世継ぎを狙う毒の罠・高田 (第二十九話:H5.11.29放送) ★★★★☆
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原作:葉村彰子/脚本:大西信行/監督:高倉祐二

萩原喜兵衛(佐藤英夫)/栗山主膳(名和宏)/稲葉丹後守正通(武内亨)/田辺(円谷浩)/坂本玄朴(中村孝雄)/お万の方(小牧彩里)/入山(藤山司)/越後屋総兵衛(西山辰夫)/安田作左衛門(川浪公次郎)/川合(高橋弘志)/稲葉大三郎(武井三二)/旅の飴屋(日高久)他

稲葉十万三千石の世継ぎ騒動。越後騒動の悲劇を繰り返さないためにも、黄門さまが一肌脱ぐ。

今回は越後のちりめん問屋ではなく、丹後のちりめん問屋/悪人裁きがなかなか珍しいパターンでおもしろかった。
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黄金の島の鬼退治・佐渡 (第三十話:H5.12.6放送) ★★★☆☆
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原作・脚本:葉村彰子/監督:矢田清巳
 
白石礼次郎(誠直也)/白石勢津(浜田朱里)/石川刑部(石山律雄)/蓬莱屋金兵衛(草薙幸二郎)/荒神の虎五郎(今井健二)/虎一(佐藤仁哉)/与兵衛(松野健一)/お芳(山下志麻)/権十(時代吉二郎)/為吉(結城市朗)/安吉(笹木俊志)/迫田源十郎(阿波地大輔)/富三(有川正治)/大河原吉次郎(波田久夫)/蓬菜の女将(川崎あかね) 他

出雲崎に着いたご老公一行は海岸で雲助に襲いかかられた目の不自由な武家の妻女・勢津を助ける。彼女は公儀勘定方の役名を帯びて佐渡に渡り消息を断った夫・白石礼次郎を捜しに江戸から旅して来たという。その頃弥七は金山から逃げ出した男の殺害現場を目撃する。出雲崎では奉行の石川刑部と蓬莱屋金兵衛、荒神の虎五郎がイカサマ博打で領民を苦しめ、国の宝の金山を私利私欲の為に横盗りする大悪行をしていたのだ。一行は勢津を網元の与兵衛、お芳親子に預け、助さんを金山へ、格さんを浪人者・辰美格之介となって虎五郎の駑馬に潜り、ご老公、八兵衛、お銀は蓬莱屋の知り合いの料亭・蓬菜へ潜り込んだ。助さんは金山で人足達のひどい仕打ちを目撃し、お銀と飛猿は石川刑部の帳簿から不審な点に気づき、ご老公は次の一手として飛猿に山男・越後の熊丸となって金山に潜りこませた。助さんと飛猿は地獄の泥間歩の奥底で行方不明の白石礼次郎を発見!そしてここが隠し金山の本場だと判った。さらに弥七の調べでお寺で金の裏取引が行なわれると知り、一行は金山にいる白石と人足達を救出。そして今ここにご老公が奉行の企みを暴こうと怒りの鬼太鼓が鳴り響く。

本作は同部、並びに佐野黄門シリーズの最高視聴率24.6%を記録。手を変え品を変えを敵地に潜入する一行。格さんは「辰美格之介」と名乗る浪人者に。飛猿は「越後の熊丸」と名乗る山男?に。
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弥七は夫の敵!・新発田 (第三十一話:H5.12.13放送) ★★★★☆
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原作:葉村彰子/脚本:大西信行/監督:山内鉄也

時雨の音吉(中谷一郎)/お静(芦川よしみ)/稲森重太夫(青木義朗)/潮の仙蔵(深江章喜)/庄屋与左衛門(森塚敏)/野川屋吾兵衛(梅澤龍峰)/お夕(中原果南)/岩松(大木正司)/仙太(中西勇太) 他
 
借金を返すため野川屋へ向かった男が殺された。果たして借金を返した後に殺されたか否か?真実を握るのは弥七に瓜二つの風来坊。
 
中谷一郎さん二役。
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会津名物夫婦下駄・会津 (第三十二話:H5.12.20放送) ★★★☆☆
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原作・脚本:葉村彰子/監督:高倉祐二

稲垣左門(大橋吾郎)/稲垣香織(生田智子)/稲垣万亀(大塚道子)/松平正容(石田信行)/沖藤玄蕃(松本朝生)/味岡典膳(早川雄三)/三国屋総兵衛(奥野匡)/梵天の滝蔵(福山象三)/味岡又八郎(鷲生功)/五平(鈴木淳)/おうみ(稲村友紀)/寅松(滝譲二)/仙太(井上茂)/桑田(白井滋郎)/お登世(島岡晶子)/女中A(春藤真澄)/女中B(沢田真理子)/女中C(森田知美) 他

家老の子息による嫌がらせを受け、有能な藩士稲垣の出世はままならない。

弥七出演せず。桐の下駄を作り、影で支える妻に八も感動。名物は食い物だけではないことに気づく!

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格さんの親友は脱藩者・白河 (第三十三話:H5.12.27放送) ★★★☆☆
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原作:葉村彰子/脚本:芦沢俊郎/監督:高倉祐二

田岡京之介(寺泉憲)/兵藤梢(福家美峰)/磐城屋(高城淳一)/峯岸大膳(睦五朗)/広瀬玄蕃(原口剛)/鳴海屋(出光元)/田岡りく(日高澄子)/兵藤右近(大出俊)/大槻十内(唐沢民賢)/番頭(浜田雄史)/職人頭(芝本正) 他

名物白河だるまの問屋磐城屋にお世話になることになった一行。藩が物産の一手買い上げを鳴海屋に任せるという話を耳にする。

弥七出演せず。
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大黒様を笑わせた男・日光 (第三十四話:H5.1.10放送) ★★★★☆
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原作:葉村彰子/脚本:大西信行/監督:山内鉄也

左甚五郎(左とん平)/政五郎(小林昭二)/子之助(柴田侊彦)/寅(山口弘和)/熊(竹田高利)/角右衛門(森章二)/殿村剛輔(久富惟晴)/前田綱紀(小笠原弘)/おかつ(松本友里)/講釈師(笑福亭鶴光)/稲葉河内守(西山辰夫) 他

日光東照宮の修復工事の棟梁を巡って。棟梁政五郎を助けるため、加賀百万石の殿様に、左甚五郎の彫った大黒様を三百両で売る黄門さま。

弥七、久しぶりの登場。お銀と飛猿の絡みがいいです。
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飛脚競べで悪を討つ・宇都宮 (第三十五話:H5.1.17放送)
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原作・脚本:葉村彰子/監督:山内鉄也


浅井屋おなみ(三浦リカ)/結城新三郎(夏夕介)/おこう(若林志穂)/房吉(山内としお)/栗太武太夫(川辺久造)/杉屋勘兵衛(穂積隆信)/熊笹の留蔵(長谷川弘)/兆次(中田博久)/天野屋(江並隆)/奥平昌章(水上保広)/おさわ(野中彩央里)/おぬい(東風平千春)/おその(相良瑠実子)/久之助(武井三二)/お駒(川崎あかね) 他


様々な街道が集り人や物の集散も盛んな宇都宮の町にやって来た御老公一行は、それにふさわしく元気な若い娘飛脚がやくざ者に狙われているのを目撃する。おこうを助けた一行は彼女が勤めている浅井屋に腰を下ろす。浅井屋は先代の後を健気に切り盛りする女主人・おなみと番頭の新三郎、飛躍頭の房吉、そして娘飛脚のおこう、おさわ、おぬい、おそのらによって支えられていた。だがそれを藩御用の鑑札を狙う商売仇の杉屋とやくざの留蔵、2人には町奉行・栗太武太夫がついており嫌がらせし放題だった。御老公は藩主・奥平昌章に手紙を書き二つの飛脚屋に駆け競べをさせようと計画し、目のくらんだ悪人どもを退治する。

弥七出演せず。今回は、宇都宮ではお馴染みの釣り天井ネタではなかったですね。釣り天井話、緊迫感があって好きなのですが…
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花のお江戸の大掃除・江戸 (第三十六話:H5.1.24放送) ★★★★☆
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原作・脚本:葉村彰子/監督:山内鉄也

山野辺兵庫(高松英郎)/徳川綱吉(長谷川哲夫)/堀田備前守(永井秀明)/藤野屋(佐竹明夫)/お久美(八木小織)/妙鏡院(東恵美子)/菅谷監物(石浜朗)/春日井(高田美和)他

下野烏山藩の江戸家老菅谷が廻船問屋と結託、あの堀田備前の紹介で大奥のお局に働きかけ、ご禁制の品を売りさばいているという。だが、その抜け荷買いの疑いが水戸家付け家老の兵庫にかかった。兵庫の疑いを晴らすためにも黄門さまが一肌脱ぎ、堀田備前と対決!

光圀v.s.堀田!大奥の不祥事を無事解決できるか?
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達人への道第22部作成にあたり、マースクリアさんより多大なるご協力をいただきました。ありがとうございました。
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あらすじ

光圀の元へ、紀州家国家老安藤の娘百合がやってきた。紀州和歌山五十五万五千石の藩主徳川綱教が六代将軍の候補に上がったが、光圀が異を唱えているとの噂が紀州で流れているという。百合はその噂の真意を確かめるため、刺客の魔手から逃れはるばる水戸まで光圀に会いに来たとのことだった。将軍家跡目騒動を引き起こした次席家老工藤の陰謀を粉砕するため、紀州和歌山へ向かう一行。

レギュラー

水戸光圀 (佐野浅夫)
佐々木助三郎 (あおい輝彦)
渥美格之進 (伊吹吾朗)
うっかり八兵衛 (高橋元太郎)
かげろうのお銀 (由美かおる)
柘植の飛猿 (野村将希)
風車の弥七 (中谷一郎)

百合 (中野みゆき)
音羽の小弥太 (石野太呂字)
寛坊 (西尾塁)
首領 (石橋雅史)
千丈坊 (大前均)
竜神坊 (内田勝正)


全話紹介

(タイトル無し・水戸) (第一話:H5.5.17放送)
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音楽:木下忠司
主題歌「あゝ人生に涙あり」
作詞:山下路夫
作曲:木下忠司
唄:あおい輝彦/伊吹吾朗
題字:朝比奈宗源
ナレーター:杉山真太郎
原作・脚本:葉村彰子/監督:矢田清巳

霞のお新(宮園純子)/山野辺兵庫(高松英郎)/安藤百合(中野みゆき)/音羽の小弥矢(石野太呂字)/寛坊(西尾塁)/安藤陳武(高城淳一)/堀田備前守正則(永井秀明)/結城修二郎(荒木しげる)/稲垣対馬守(石田信之)/工藤右京(玉川伊佐男)/紀ノ川屋(石橋雅史)/竜神坊(内田勝正)/千丈坊(大前均)/杉ノ坊叨斉(加賀邦男)/徳川長七(若菜孝史)/浦野宗広(川合伸旺)/旅籠の女中(紅萬子)/供侍(功刀明)/供侍(高橋弘志)/侍女(保坂亜紀)/侍女(想野まり)/侍女(桂木麻智)/侍女(斉藤忍)/侍女(吉成光世)

 

穏やかな西山荘での日々を過すご老公のもとに突然、山野辺兵庫から助さん、格さんのお見合い話が持ち上がった。それを聞いたお銀は大ショックを受けご老公の許しを得て田舎へ帰る事にした。それを見た助さんはお銀の見送りに着いていった。ご老公は兵庫を問い詰めてみるとご老公が将軍家跡目争いの候補に甲府藩主・徳川綱豊ではなく紀州和歌山藩主・徳川綱教を次期将軍にするという異を唱えているという奇怪な噂話であった。一方助さん達は途中の旅籠でなにやら怪しい3人連れと知り合う。その事を考えていたその時、何者かによって旅籠に火が放たれた!謎の忍び集団が3人を狙った物で助さん、お銀、飛猿の助けで何とか難を乗り越えた。真意を聞く助さん達を見て3人連れは全て白状した。実は若侍は娘で姉妹は男の忍びだったのだ。娘の名は紀州和歌山藩筆頭家老・安藤陳武の娘・百合、忍びの方は杉ノ坊叨斉の孫、音羽の小弥矢と寛坊だった。彼らは世継ぎ騒動の事で国元を出奔してご老公に真偽を確かめるべく会いに来たのだ。一方、弥七の方も謎の忍び集団が2人の侍を殺害する現場を目撃する。2人の遺体を調べる弥七は紀州とご老公に関する事だと知り急ぎ西山荘に向かった。無事、百合さんら3人を西山荘に連れてきた助さん達、百合の話によると次席家老・浦野宗広と御用人・工藤右京が藩主・徳川綱教を次期将軍にしてその弟・長七を次期藩主にするというもので、しかもご老公がそれに賛同しているという不吉な話だった。陳武はとても信じられんと浦野を怒ったが長七までも人が変わったように浦野の意見に賛成であった。愕然とした陳武は百合と小弥矢と寛坊を西山荘に送ろうと命を賭けた計画を実行する。百合はご老公に浦野の言った事は本当なのか問いただし、ご老公は”そんな気はありません”と答えた。それを聞いて百合は一安心した。一方、助さん、格さんは誰が異な噂を流したのか気になっていたが、ご老公は浦野と工藤を操っているのは老中・堀田備前守だと確信し周到に張り巡らされた陰謀を粉砕する為、暗雲渦巻く紀州への旅が始まる。
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旅のはじめの鬼退治・佐倉(第二話:H5.5.24放送)
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原作:葉村彰子/脚本:櫻井康裕/監督:矢田清巳

霞のお新(宮園純子)/庄屋利兵衛(佐藤英夫)/栄次(伊吹剛)/お園(日下由美)/佐治藤左衛門(名和宏)/工藤右京(玉川伊佐男)/八兆の島造(上田忠好)/大貫庄太夫(久富惟晴)/甚作(園田裕久)/岩月(井上高志)/芳松(武見龍磨)/熊次(勝野賢三)/徳川綱吉(長谷川哲夫)/堀田備前守正則(永井秀明)/芳松の母(坂本和子)/配下(太田雅之)/配下(井上昭) 

将軍に旅立ちを告げようと一路江戸に向かった一行は、早速佐倉の宿で紀ノ川屋の襲撃を受け、百合が足を傷め庄屋利兵衛の家で介抱する事に、折りしも印旛沼の干拓工事に駆り出された夫役の百姓達が一揆寸前の状態にあることを知る。

世直し旅の第一歩であり佐野黄門最初のお裁き。堀田の圧力で上様に会えない黄門様は職人姿になって入城。話し合い後由里さんは旅娘姿となる。

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天下の嶮の幽霊騒動・箱根 (第三話:H5.5.31放送) 
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原作・脚本:葉村彰子/監督:井上泰治

お由紀(三浦リカ)/山倉屋お葉(伊藤美由紀)/黒川軍兵衛(菅貫太郎)/赤松屋寅五郎(深江章喜)/長作(うえだ峻)/万作(三田村賢二)/栄二郎(篠塚勝)/松乃屋(高桐真)/庄吉(赤城太郎)/徳造(蓑和田良太)/儀助(浜田雄史)

天下の嶮・箱根にさしかかったご老公は赤松屋の籠引き長作と万作に乗せられ関所まで来たが関所奉行・黒川軍兵衛は赤松屋寅五郎と結託して旅人を苦しめていた。不審を晴らそうと芦の湯の温泉場に入った一行は神君家康公のお墨付きを有する松乃屋に泊まった。かつては芦の湯一番の湯元であったが首吊り自殺が発生し先代が責めを取られ牢で死亡。更に幽霊騒動までもおかり奉公人たちはいなくなってさびれた宿に、現女将・お由紀の妹のお葉が切り盛りしている籠屋の長作と万作も赤松屋の博打で借金を作って赤松屋の籠引きになってしまった。気を落としてしまった一行はみんなで宿を助けようとひと働きをする。その頃、現主人の栄二郎は赤松屋の博打で借金を作り寅五郎からお墨付きを奪って来いと言われる。これを知ったご老公は一計案じ赤松屋と奉行に企みを暴く幽霊芝居を行なう。
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心の剣で悪を斬る・藤枝 (第四話:H5.6.7放送) 
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原作:葉村彰子/脚本:大西信行/監督:井上泰治

相良隼人(中条きよし)/久保藤十郎(根上淳)/宇津木新二郎(新田純一)/久保梢(浜田朱里)/伊豆屋(庄司永建)/ふじ(片山由香)/駿州屋(森幹太)/河井玄斉(宮口二郎)/蒲原掃部(早川雄三)/牛原重蔵(中村孝雄)/蒲原仙之介(四禮正明)/沼田典膳(五十嵐義弘)/太田資直(水上保広)/飲み屋の女将(島村晶子) 

藤枝へ入ったご老公一行、途中、河井道場の試合を見学、中に入り格さんは家老の息子・蒲原仙之介と1勝負した。道場を出てしばらく歩いていなや名物の染飯の食べすぎで腹痛を起こした八兵衛。折り良く通りかかった大店の娘・ふじの家に身を寄せたこととなった。主人たちの話を聞くと河井道場は家老の蒲原掃部と伊豆屋が作り上げたごろつき道場で藩重役の道場は久保藤十郎の久保道場であった。今駿布田中藩では剣術指南役を巡る争いが起こっていた。そんな折大目付から仙之介と梢の縁談話が持ち上がったが藤十郎はきっぱり断った。だがその夜、資直に呼ばれた藤十郎が河井道場が企んだ卑劣な闇討ちにあう。闇討ちに失敗した河井道場を待っているかのように現れた紀ノ川屋一味はこれを利用しご老公を暗殺しようと計画。その一手として師範代の相良隼人ををおびき出す計画としてふじを誘拐する。隼人は失明寸前の身で道場とふじを守ろうとする。
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陰謀渦巻く大井川・島田 (第五話:H5.6.14放送) 
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原作・脚本:葉村彰子/監督:山内鉄也

辰平(ハナ肇)/萩野(千野弘美)/小出菊(小高恵美)/甲野武太夫(和崎俊哉)/阿修羅の丑蔵(今井健二)/お千代(鈴鹿景子)/留吉(岡部征純)/郷右衛門(松田明)/久兵衛(北見唯一)/遠州屋(須永克彦)/お倉(三浦徳子)/お勝(米山しおり)他 

大井川を前に理不尽な川止めに合い身動き出来なくなったご老公一行は川止めで仕事にあぶれ土地のやくざと大喧嘩している川人足・辰平と寛坊にそっくりなその息子・三太と出会う。旅籠の遠州屋に止まろうとするも料金が高く路頭に迷うはめに、一方弥七たちは怪しげな藩士たちに狙われている2人連れの1人・お菊を助ける。その頃ご老公は辰平親子と再会し家に上がろうとするも萩野という怪我人の女性の看病のため再び急に料金が上がった遠州屋に戻るはめに、そこでお菊を連れて来た弥七と合流する。実は頻繁な川止めと遠州屋の料金の値上がりは阿修羅の丑蔵と郷右衛門、久兵衛、遠州屋、そして代官・甲野武太夫がしたたかに金儲けをする為に仕組んだもので、彼らはその野望に邪魔な辰平を暗殺しようと計画していた。その暗殺計画を利用して紀ノ川屋一味はご老公暗殺計画を実行。紀ノ川屋の仕組んだ宿あらためをお菊を追っている藩士たちを利用して辰平の知り合いのお千代の店に身を寄せた。このお菊は実は園部藩の姫君で、曰くつきの縁談が嫌で側近の萩野とともに江戸屋敷から脱出し横須賀に身を隠すところだったのだ。一方辰平の家に身を寄せている萩野は三太が昔、園部藩の江戸家老の陰謀で難を逃れるためにこの地に捨てた息子だと知る。姫君や辰平親子、大井川の人たちのためにご老公は禁を破って川を渡る計画を実行する。

西尾塁くんの1人2役。このため小弥矢と寛坊の出番が少なめに。その父親役には東野黄門、西村黄門のデビュー作でおなじみのハナ肇さん。本作が遺作となった。
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嘘で悟った女房の真心・浜松 (第六話:H5.6.21放送) 
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原作・脚本:葉村彰子/監督:高倉祐二

惣助(芦屋雁之助)/お澄(土田早苗)/猪塚左馬之助(青木義朗)/引馬の大次郎(沢竜二)/友造(守田比呂也)/夜又丸(福山象三)/長次(佐藤晟也)/団七(重久剛一)/お咲(松本友里)/清次(中嶋俊一)/定平(牧冬吉)他

浜松に着いたご老公一行は途中鰻屋に立ち寄って竹細工職人・惣助と鰻屋の女中・お澄夫婦と出会う。主人の話では惣助は大工の友造のところの腕利きの職人だったが子を失った哀しみで酒と博打に溺れるようになってしまった。それを健気に支えるお澄をみて見捨てておけないと百合たちを先に旅籠に残し、夜又丸の賭場に乗り込んだご老公。この隙を利用し百合の暗殺を実行する紀ノ川屋一味だったが助さん、格さん、お銀、飛猿の働きで何とか危機を乗り越えた。一方ご老公はやっている内に夜又丸の賭場がイカサマである事が判った。すってんてんになったご老公は惣助の家に身を引く事に、しかしおもてなしするお金が惣助の家にはなく惣助はお澄の大反対を押し切って子供の仏壇を質に入れるも全然足りなく再び夜又丸の賭場へ、惣助はやっている内に夜又丸と引馬の大次郎の藩公御用達の茶室工事に絡む悪巧みに利用された事に気づくも手遅れ、しかも2人には勘定奉行・猪塚左馬之助がついていた。お銀、飛猿の救助とご老公の一計で惣助の目を覚ませたが、大次郎は次の一手として惣助の偽借金で友造そ脅し茶室工事から身を引かせた。ご老公が目には目をと打った大博打を打つ。
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悲願叶えた夢花火・岡崎 (第七話:H5.6.28放送) 
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原作・脚本:葉村彰子/監督:高倉祐二

丈吉(松山政路)/お久美(大塚良重)/大崎庄八郎(外山高士)/黒谷屋吾平(梅沢龍峰)/音屋勘助(南祐輔)/横田将監(入江疋徳)/水野忠盈(西園寺章雄)/荒駒の源五郎(有川正治)/菊乃屋仁平(溝田繁)/彦六(武井三二)/伝次(滝譲二)他

岡崎城下へやって来たご老公一行は御前花火を目前に控え、青い花火作りに情熱を傾ける花火師の夫婦丈吉・お久美と出逢う。その競争相手音屋勘助は荒駒の源五郎と黒谷屋吾平と組んでとんでもない悪巧みを企んでおり、しかも彼らには鉄砲奉行・大崎庄八郎が付いていた。これを利用した竜神坊と千丈坊はご老公暗殺計画を実行。まず自分たちはご老公たちを襲って源五郎のやくざに花火小屋の爆破を実行させる。さらに鉄砲奉行の横槍で丈吉を捕らえてしまった。ご老公一行はそれにも屈せずひたすら夢に賭ける夫婦を総がかりで応援し青い花火を完成させるが、竜神坊と千丈坊は巨砲という切り札を隠していた。

首領はお休み。青い花火の為に寛坊大活躍!
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仇討ち悲願の旅芝居・桑名 (第八話:H5.7.5放送) 
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原作:葉村彰子/脚本:大西信行/監督:矢田清巳 

市川寿々女、おしず(渡辺典子)/勘八(谷幹一)/大熊重太夫(森山周一郎)/南座四郎兵衛(武藤章生)/伊勢屋源兵衛(久保晶)/時雨の権造(山本昌平)/寅吉(井上茂)/松平定重(白井滋郎)他

名城下に着いたご老公一行は旅廻りの女歌舞伎・市川寿々女一座知り合う。毎度お馴染み黄門一座の仇討ち狂言がきって落とされた。
 
ご存知、弥七が演じる悪代官と八兵衛が演じるやくざ親分の黄門様の仇討ち狂言旅芝居!小弥矢の女型全開! 
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天狗に狙われた娘・新宮 (第九話:H5.7.12放送) 
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原作・脚本:葉村彰子/監督:高倉祐二

お小夜(西村知美)/紀州屋和左衛門(内藤武敏)/おちか(長谷川稀世)/波切の亀五郎(井上昭文)/沢村玄蕃(小林勝彦)/灘屋伝兵衛(草薙幸二郎)/宇平(園田裕久)/お光(上野めぐみ)/鮫六(森章二)/飯塚頼母(波田久夫)/勘八(木下通博)/多吉(平田桃介)/配下(井上昭)他

熊野本宮に詣したご老公は、疲れてヘトヘトの八兵衛をおいて助さん、隠さん、お銀と共に新宮に着きやくざ共に絡まれているお小夜、おちかを助けて材木問屋・紀州屋に厄介になった。一方、一行とはぐれた八兵衛は謎の天狗集団に襲われ獣穴に落ちてしまった。だが運良くそこ通っていた小弥矢と寛坊に助けられ通りかかった村人・宇平の家で厄介する事になった。ご老公一行が泊まった紀州屋の娘・お小夜は相当なわがまま者でどうやら後添えにきた元女中のおちかが相当気に入らなかったらしい。そんな時、お小夜は村人の多吉に狂言誘拐を計画したが、その前に主人の和左衛門に”頭を冷やせ”と倉の中へ閉じ込められてしまった。今、新宮では娘を次々と攫う天狗騒動が多発していたのだ。次に届いた天狗のお告げは宇平の娘・お光であった。八兵衛と村人はお光を籠に乗せ神社の前においたら天狗が現れ、やがて霧が出てしばらくたったら天狗ばかりかお光もいなくなってしまった。実はこの天狗騒動はやくざの親分・波切の亀五郎と材木問屋・灘屋伝兵衛、奉行の沢村玄蕃が仕組んだもので、灘屋伝兵衛は元海賊で攫われたお光や娘達を南蛮に売り渡そうとし、紀州屋取り潰しを計画していたのだ。みんなの話を聞いたご老公はすぐに対策をとううとしたその時、今度はお小夜に天狗のお告げが、和左衛門はお小夜に逃げろと言ったがおちかは自分をお小夜の身代わりに天狗の生贄してと聞き、お小夜は自分が間違っていたと改心し和左衛門とおちかに誤り、そして自分が計画した狂言誘拐を話したが、そこに多吉が現れこのような計画は恐ろしくて出来ないと白状した。この天狗のお告げは仕組んだ灘屋伝兵衛が取引の数が合わないが為に仕組んだものだったのだ。そしてこの計画を利用し目指す和歌山を目前にご老公暗殺計画を実行する紀ノ川屋一味。ご老公はお銀をお小夜の身代わりとなり天狗の巣窟を突き止め、天狗となって偽天狗・海賊共と悪奉行を退治。

今まで哀れな娘役を演じていた西村知美さん、本作ではわがまま娘を熱演。やくざの親分役には佐野黄門のテスト版の時のやくざの親分役・井上昭文さん。
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暗雲晴れた和歌山城・和歌山 (第十話:H5.7.19放送) 
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原作・脚本:葉村彰子/監督:矢田清巳 

安藤陳武(高城淳一)/結城修二郎(荒木しげる)/徳川綱教(堀内正美)/お蘭(山本ゆか里)/工藤右京(玉川伊佐男)/ふさ(阿部寿美子)/坊叨斉(加賀邦男)/徳川長七(若菜孝史)/浦野宗広(川合伸旺)/目付(関根大学)/用人(波多野博)/若侍(高橋弘志)/紀ノ川屋の配下(太田雅之)/紀ノ川屋の配下(井上昭)他

道なき道を辿り秘かに紀州領に入ったご老公一行は次席家老一派が引いた検問を坊叨斉らの活躍でなんとか乗り越え百合の乳母・ふさの家に腰を下ろす事になった。その頃、和歌山城では百合の父・陳武が浦野の仕掛けた罠で謀叛の罪を着せられ幽閉の身となり、しかもこれを公表したのは藩主の弟・長七だったのだ。実は長七は浦野の策略で紀ノ川屋の娘・お蘭に妙な薬を飲まされ精神的麻痺を起こしていたのだ。更に浦野はこれらの罪を堀田備前守に着せ自分が幕府の頂点立とうと練っていたのだ。飛猿の報告を受け百合はご老公の静止を無視しはやる心で城下に出てしまった。なんとか助さん、格さんは陳武の配下・結城修二郎は助けたものの百合は次席家老一派の手に落ちてしまった。浦野の安藤親子を寺に移しご老公もろとも爆殺する計画を実行。一方、ご老公一行も敵の罠にはまる覚悟の上で寺に向かう。安藤親子を救助出来たものの弥七はみんなをかばい重傷を負ってしまった。一方、お銀は城内に忍び込み長七を正気に戻す事に成功。安藤親子の為、弥七の為、今ここに次席家老一派との最後の決戦がきっておとされる。

坊叨斉の偽黄門は映画・月形龍之介版の水戸黄門で格さんを演じ、同番組で何度も出演した加賀邦男さんの最後の演技とってはふさわしいものだった。浦野宗広役の川合伸旺さんエロ家老全開の極めつけの演技。弥七はひとまず休養。百合と小弥矢、寛坊はここで御別れ。
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あらすじ 

長旅の疲れを癒す為、八兵衛とお銀を連れて常陸の袋田温泉を訪れた黄門さま。そこで救った二人の旅の尼僧。実は神君家康公ゆかりの地、岡崎藩水野家五万石の鶴姫と国家老の娘萩江だった。藩内における世継ぎ騒動の解決を依頼するため、刺客の手から逃れながらも黄門さまの元へ急ぎやってきたという。

岡崎では鶴姫を推す国家老秋野武右衛門と、側室お艶の方の子亀姫を推す次席家老大月監物と、藩を二分しての争いが起きていた。だが、城内では次席家老の勢いが強く、国家老は蟄居(ちっきょ)謹慎の身。亀姫はお艶の方と次席家老大月の子であり、大月は藩の実権を握ろうと画策していた。

命を賭けて知らせに来た娘らの心根に打たれ、岡崎へ向けて旅立ちの決心をする黄門さま。途中藤枝の宿では、偽黄門を利用しての町の悪退治。一行の前に次々と現れ、黄門さまの命を奪おうと海賊上がりの刺客集団卍組の魔の手が迫る…。

今回は初の2時間ワイドスペシャル!一気に岡崎まで足を伸ばし、事件を解決します。


レギュラー

水戸光圀 (西村晃)
佐々木助三郎 (あおい輝彦)
渥美格之進 (伊吹吾朗)
うっかり八兵衛 (高橋元太郎)
かげろうのお銀 (由美かおる)
柘植の飛猿 (野村将希)
風車の弥七 (中谷一郎)


全話紹介

悪鬼が巣喰う岡崎城・水戸・岡崎(第一話:H4.4.6放送) ★★★★☆


 音楽:木下忠司
 主題歌「あゝ人生に涙あり」
   作詞:山下路夫
   作曲:木下忠司
   唄:あおい輝彦・伊吹吾朗
題字:朝比奈宗源
ナレーター:杉山真太郎
原案・脚本:葉村彰子/監督:山内鉄也

鶴姫(坂上香織)/萩江(大場久美子)/六兵衛(小松政夫)/幻鬼(川合伸旺)/青竜(内田勝正)/呑竜(大前均)/加倉井文介(宮口二郎)/秋野兵馬(佐藤佑介)/艶の方(朝比奈順子)/水野忠盛(武内亨)/崎山源太夫(高野真二)/般若の紋造(井上昭文)/藤太(中田博久)/伍平(牧冬吉)/お粂(片岡あや子)/助次(三田村賢二)/角三(井上茂)/うめ(荒木雅子)/大月監物(中丸忠雄)/秋野武右衛門(根上淳)/山野辺兵庫(高松英郎)/石川隼人(中条きよし)  他

袋田の温泉で休養する黄門さま。そこで助けた尼僧は岡崎藩水野家の鶴姫と国家老の娘萩江。岡崎藩水野家の世継ぎ騒動を解決するため、旅立つ一行。

再放送では前編後編に分けての放送。アクションシーンもかなり多く、盛り上がっております。


陰謀暴いた風車・高山(第二話:H4.4.13放送) ★★★☆☆


原案:葉村彰子/脚本:櫻井康裕/監督:江崎実生

弥市(中谷一郎)/新吉(夏夕介)/お久(東千晃)/田能屋(穂積隆信)/権蔵(金井大)/荒屋の熊五郎(上田忠好)/岡安作右衛門(中村孝雄)/清見屋(児玉謙次)/伊奈半左衛門(小笠原弘)/駒次(草見潤平) 他

岡崎藩のお家騒動を収め高山へ向う一行。下呂温泉で知り合ったお久は、無実の罪でお手配者になった、春慶塗りの夫弥市の帰りを待っていた。一方、弥七が峠で助けた男が、弥七に瓜二つ。将軍家献上の漆器を巡る陣屋の手代岡安と田能屋の陰謀の証拠を弥七に手渡し、絶命してしまう。残されたお久と、弥市の弟新吉を助け、悪党の陰謀を砕く黄門さま。

今回は、中谷一郎さん二役。

 


頑固比べで縁結び・小浜(第三話:H4.4.20放送) ★★★☆☆

原案:葉村彰子/脚本:大西信行/監督:山内鉄也

高嶋屋(大木実)/若狭屋(土屋嘉男)/お浜(八木昌子)/佐吉(大木聡)/お糸(山崎美貴)/瀬川勢兵衛(菅貫太郎)/泥船の三造(田中造)/伝次(森章二)/若狭屋番頭(大木晤郎)/柏屋(玉生司朗) 他

湯宿でゆっくりする一行。そこで食べた小鯛の笹漬けが絶品で、それを楽しみに小浜の城下に入る。だが、網元の高嶋屋と魚問屋の若狭屋の大喧嘩が原因で、笹漬けが食べられない。それどころか、結婚するはずだった両家の娘お糸と息子佐吉の仲まで引き裂かれる。仲介役を買ってでた黄門さまだが、どちらも頑固、更に頑固な黄門さまが加わり事態は膠着状態へ。代官と組んだやくざな網元の陰謀を砕き、若い二人の幸せと浜の平和を取り戻す黄門さま。

助さんと飛猿がつるんで旅してるのも珍しいですね。今回の代官はホント助平…^^; そんなシーンが3回もありました…

  

母恋し娘馬子唄・米子(第四話:H4.4.27放送) ★★★☆☆

 原案:葉村彰子/脚本:葉村彰子/監督:江崎実生

小春(七瀬なつみ)/寺沢主水(真弓田一夫)/菊姫(彩木優花)/吉岡大膳(北原義郎)/関谷伴吾(原口剛)/大口屋(森幹太)/阿修羅の万造(長谷川弘)/楓(村上理子)/権太(大木正司)/雲の井(藤間紫) 他

皆生の湯に向う一行が出会った娘馬子の小春。恩人の旅籠で働きながら、生き別れた母を待ち続けているという。一方、為替受け取りのため、別行動の助さんは、出雲母里藩(もりはん)の菊姫一行を救う。勘定方重役である吉岡大膳の悪事を、藩主に告げるためのお国入り。それを阻止しようと刺客の手が迫る。本陣に着いた菊姫とその乳母雲の井らだが、この雲の井こそ、小春の母だった。忠義の心と哀しい母心に揺れる想いを汲んだ黄門さま、母里藩の騒動を救い母子の絆を取り戻す。


恩讐越えた恋人形・三次(第五話:H4.5.4放送) ★★★☆☆


原案:葉村彰子/脚本:葉村彰子/監督:山内鉄也

早坂清次郎(森次晃嗣)/千秋(丸山真穂)/お光(吉野真弓)/治平(高原駿雄)/浄雲(幸田宗丸)/村越主膳(亀石征一郎)/山木屋(永井秀明)/赤熊の唐五郎(石橋雅史)/藤堂左内(佐々木勝彦)/与力(田畑猛雄)/土産物屋(西山辰夫)/音造(朝日完記) 他

三次城下で黄門さまが心魅かれた三次人形。以前のものとは違い、肌の艶が素晴らしいという。これは3年前から付近の村に住みついたいわくありげな浪人早坂清次郎が工夫したものだった。一方、為替両替のために、黄門さまらの後を追う助さんとお銀は、これまたいわくありげな武家娘千秋を助ける。どうやら大望を抱えている様子。物産問屋山木屋と町奉行村越の悪行を暴くため、己の命をかけて家老に直訴をしようとする早坂の目の前に現れたのが、千秋。父の仇と狙うが、早坂とは許婚の仲だった。

八っつあん、今回は恋に破れた娘お光ちゃんに対しナイスフォロー。水戸黄門では悪役が多い幸田宗丸さん、たまに住職などのイイ役で登場しますが、今回もそうでした。なんかホッとしますね~。



秘伝運んだ孫娘・浜田(第六話:H4.5.11放送) ★★★☆☆

原案:葉村彰子/脚本:大西信行/監督:高倉祐二

長五郎(櫻木健一)/石見屋十兵衛(高城淳一)/おとく(高田敏江)/おせん(鈴鹿景子)/八坂伴之丞(外山高士)/宝屋半兵衛(早川雄三)/徳兵衛(高峰圭二)/おきみ(竹村愛美)/おなみ(小林鈴賀)/笠井勘解由(加賀邦男) 他

浜田城下に入る前に、温泉宿でゆっくりする一行。ところがそこで、父娘のふりをした泥棒長五郎に金も着物も盗られてしまった。娘は実は浜田で一番の紙問屋石見屋の孫娘で、父母とも亡くなり、長五郎に浜田まで連れてきてもらったという。長五郎と共に浜田屋を訪れた黄門さまだが、一足先に、助さんとお銀が孫娘だという娘を連れてきていた。本物の孫娘なら、父親が飛騨高山で身につけた紙漉きの秘伝を携えているはず…そう読んだ黄門さまだが、悪人らに秘伝書を奪われてしまう。浜田屋の暖簾を狙う宝屋と、手を組んだ奉行を退治、孫娘の幸せを願う黄門さま。

 

目ざす敵は瓜ふたつ・津和野(第七話:H4.5.18放送) ★★★★☆

原案:葉村彰子/脚本:櫻井康裕/監督:山内鉄也

亀井茲親(伊吹吾朗)/お夏(北原佐和子)/お春(田山真美子)/清左衛門(玉川伊佐男)/真吉(海津亮介)/行田将監(藤木孝)/お恒の方(一柳みる)/古川伝八郎(石山律雄)/岩見の虎蔵(福山升三)/久兵衛(岡本征雄)/烏(関根大学)/大隈屋(高桐真) 他

黄門さまの代参として柿本人麻呂をまつる柿本神社を参拝した格さんは、久しぶりの武士姿で意気揚々と津和野入り。だが峠で、父の仇と狙う娘お夏に斬りかかられた。一方、格さんより先に津和野入りした一行は、無法者と名高い藩主・亀井茲親と出会う。それがまた格さんそっくり!!お夏の話によると、日光東照宮の改修普請のため年貢の取立てが厳しくなり、農民の窮状を直訴して父が茲親に無礼討ちされたというのだ。無法者の振りをして、領民らの暮らしぶりを探っていた茲親を知る黄門さまは、無礼討ちの裏に何かあると事情を探る。そして、藩主を隠れ蓑に家老の行田将監らが企む津和野藩乗っ取りの計画に気付いた黄門さまは、格さんを殿様に仕立て、津和野の悪を退治する。

今回は伊吹吾朗さんが二役。忍び軍団登場。頭領は烏(からす)。今回は八っつあんにも恋の予感!?お恒の方を演じた一柳みるさん、水戸黄門では、今回みたいな役をやったり、刺客をやったり、意地悪姑に尽くす健気な嫁をやったり…役どころのバリエーションが色々あって凄いですね。個人的には刺客役が好きです。姐さん!って感じで。



河豚に当った黄門様・長府(第八話:H4.5.25放送) ★★★☆☆

原案:葉村彰子/脚本:土橋成男/監督:山内鉄也

おゆき(西村知美)/和助(高津住男)/浜屋徳兵衛(御木本伸介)/松浦屋源兵衛(名和宏)/おくめ(野口ふみえ)/大槻右京(江見俊太郎)/般若の甚五郎(深江章喜)/鉄造(西田良)/仲太郎(竜川真)/儀平(岩尾正隆) 他

般若一家に絡まれる漁師を助けたことから、長府一の蒲鉾問屋の浜屋に逗留することになった一行。一方、遅れてきた助さんと八兵衛は、酒浸りだが元は腕のいい蒲鉾職人の和助と、実の子ではないが健気に尽すその娘おゆきと知り合う。長府の海産物を一手に握り私腹を肥やそうとする松浦屋と、それと組んだ町奉行大槻と土地のやくざ般若一家。毒入り河豚の罠をかけ、浜屋乗っ取りを企む。長府の町の大掃除をする黄門さま。

投げた風車を回収する親分。。。21部は毎度お決まりの、最後の弥七と飛猿の他愛もない会話がいいですね~♪

  

密命帯びた忍び妻・杵築(第九話:H4.6.1放送) ★★★★☆


原案:葉村彰子/脚本:櫻井康裕/監督:高倉祐二

お佳代(芦川よしみ)/佐吉(桶浦勉)/又二郎(伊吹剛)/蓑田信政(和崎俊哉)/豊後屋(今井健二)/松平重栄(佐伯徹)/お葉(浅見美那)/峯岸鬼十郎(曽根晴美)/鷲尾左内(福本清三) 他

豊後杵築に繰り広げられる大規模な隠密狩り。そのの背後には、家老の蓑田と物産問屋の豊後屋が結託しての抜け荷買い。品は、諸大名が喉から手が出るほど欲しがるという、御禁制の南蛮渡りの鉄砲。一行が訪れた畳表職人の家の女房お佳代が、実は公儀隠密。務めと夫への愛に苦しむ女心を察した黄門さまが一肌脱ぐ。

西国一の隠密狩り・卍組vs公儀隠密&黄門さま付きの忍び達。忍び同士のアクションシーンが多い回です。なかなか迫力もあって楽しめましたが悲劇仕立て。お銀の「次に生まれてくるときは忍びになんか生まれてきちゃいけないよ」の台詞に心打たれました…。

 
 

嫁のこころ姑しらず・日田(第十話:H4.6.8放送) ★★★☆☆

原案:葉村彰子/脚本:芦沢俊郎/監督:高倉祐二

志乃(三浦リカ)/政(大塚道子)/瀬戸口市之進(荒木しげる)/神山主膳(小林勝彦)/丸高屋(歌澤寅右衛門)/権次(岡部征純) 他

日田に入った一行。道中、わがままな姑・政と懸命に尽す健気な嫁・志乃と出会う。政は息子・市之進の出世が遅いことに不満を抱いていたが、市之進は、代官所手代の神山主膳と材木問屋・丸高屋の不正伐採を暴こうとしていた。命を狙われ、崖から落ちてしまった市之進。御用林を伐採し、私腹を肥やそうとする悪を退治する黄門さま。嫁の真心に姑も打たれ改心。



姫君替玉大作戦・阿蘇(第十一話:H4.6.15放送) ★★★★☆

原案:葉村彰子/脚本:土橋成男/監督:矢田清巳

琴姫・お京(大西結花)/松蔵(早崎文司)/お妙(増田未亜)/浜島将監(戸浦六宏)/西海屋(田口計)/鬼塚玄蕃(伊吹聡太朗)/お豊の方(八神康子)/伝次(伊藤高)/権十郎(牧冬吉)/加納源之助(唐沢民賢)/細川綱利(水上保広) 他

阿蘇の山に登ると言い張る黄門さまを、遂、年寄り扱いして諌めた格さん。怒った黄門さまは、一人こっそり抜け出し阿蘇の山中へ。ところが獣穴に落ちて危機一髪のところを、粗相火の罪で没落した象眼細工問屋・国見屋の娘お妙に救われる。一方、黄門さまを探す助さんは熊本の城下で娘を助けるが、それがなんと熊本藩の姫君である琴姫。また格さんが捕まえた女スリお京は、国見屋の娘で、後妻の子であるお妙とは腹違いの姉妹。なんとこの二人が瓜二つ。熊本藩では家老の浜島が側室お豊の方との間にできた子菊丸を世継ぎにしようと、藩主と琴姫の暗殺を企んでいた。また国見屋取り潰しの件には、浜島と結託した物産問屋西海屋が絡んでいた。熊本藩の世継ぎ争いを解決する黄門さま。

久々にドタバタな感じで面白かったです。頑固な黄門さまあり、二役あり、恋話あり、世継ぎ争いあり…で内容も盛りだくさん、助さんと琴姫、そして格さんとお京のカップル。助さんは見慣れてるからいいとして、格さんとお京の絡みがなかなか良かったです。21部でお馴染みの、最後の弥七&飛猿の絡みも笑わせてもらいました。

  

無念晴らした夢芝居・人吉(第十二話:H4.6.22放送) ★★★☆☆


原案:葉村彰子/脚本:大西信行/監督:山内鉄也

水木京弥(鮎川いずみ)/佐平(谷幹一)/おふみ(吉野真弓)/十助(河合絃司)/球磨屋(穂積隆信)/泥亀の万兵衛(金井大)/鷲塚運造(中村竜三郎)/赤馬の伝次(大島宇三郎) 他

名代の球磨焼酎を楽しみに人吉に入った一行。だが、飲んだ焼酎は球磨の水といい水っぽくマズイ。知り合った娘おふみが飲ませてくれた焼酎は相良錦といって、黄門さまも八も大満足の味。だが、蔵元の相良屋は粗相火の罪で没落。主は牢内で亡くなり、その妻も後を追い、末の娘がからくも伝統の味を守り続けていた。一方、助さんが知り合った旅役者の太夫・水木京弥は、相良屋の家出した姉娘だった。後妻の娘おふみに相良屋をつがせるため、家を出たという。店の再興と父母の仇討ちをそれぞれ胸に秘めた美しい姉妹の為に、黄門さまがお馴染みの大芝居をうつ。

腹違いの妹に家を継がせるため、家を出たというパターンは、前回と全く一緒。2話連続して同じパターンが組み込まれているというのも珍しいですね。

 


鬼と呼ばれた母の真実・延岡(第十三話:H4.6.29放送) ★★★☆☆

原案:葉村彰子/脚本:大西信行/監督:矢田清巳

お文(白木万理)/平山勢十郎(川辺久造)/角屋九郎兵衛(久保晶)/芳次郎(宮田恭男)/神楽の大吉(中田博久)/お鶴(上野めぐみ)/お先(浦田久美)/久太郎(高野浩幸)/太郎助(谷口公洋)/四郎吉(西尾塁)/お春(尾布利花)/お末(前野有香) 他

延岡に入った一行。鬼と呼ばれながらも五人の子供達と共に懸命に働く母親お文と知り合い、その家に世話になることに。母子は、大恩ある乾物問屋の若旦那が抱えた多額の借金の返済を助けるため、日々身を粉にして働いていた。だがやっと貯めた返済金も、椎茸の一手販売を企む角屋と勘定奉行の差し金で盗まれてしまう。親子を助け、延岡の悪を一掃。

やはりこの頃の子役は、いい演技をしますね~。シリーズ初期の頃の子役とかも、もう最高でした。



瞼の父は偽黄門・宇和島(第十四話:H4.7.6放送) ★★★★★

原案:葉村彰子/脚本:土橋成男/監督:矢田清巳

三崎屋清太郎(永井秀和)/おとせ(丸山秀)/堀川大膳(石浜朗)/津島屋(内田稔)/八幡の勘五郎(井上昭文)/丑松(吉田豊明)/笹岡彦兵衛(佐野浅夫) 他

宇和島に着いた一行。名物のじゃこてんを巡り、格さんと黄門さまが大喧嘩。黄門さま、八と別れた助さん格さんだが、なんと偽黄門のお供に雇われることに。助格を雇ったその男・笹岡彦兵衛は、かつて悪政を行った家老を斬り、藩を逐電した。今再び漁師に横暴を働く悪網元津島屋と郡奉行堀川大膳を懲らしめるべく、黄門さまが四国に入ったという噂を利用して、大芝居を打つというのだ。一方、黄門さまらは、地元の網元三崎屋の世話になることに。三崎屋の主人・清太郎は、小さい頃父親がいなくなったというが、笹岡彦兵衛こそ清太郎の父親であった。偽黄門に調子を合わせ、宇和島の悪を退治する黄門さま。親子の絆も取り戻す。

佐野さんゲスト出演。今までの偽黄門のイメージを覆すような偽黄門でした。よく小松政夫さんなどが演じる偽黄門は喜劇パターンですが、今回は最初から最後までなんともカッコイイ偽黄門さまでした。さすが次期黄門さま。 それにしても格さんがあんなに大喧嘩するのも初めて見たかも…でもそこは頑固な黄門さま。殺陣のシーンでもいつもの台詞が「弥七、もういいでしょう!!」だし(この時の弥七の、えっ、あっしですかい!?的な表情がまた最高でした!!)、旅立ちのシーンでも「お銀、八兵衛、行きましょうか」だし…かなり笑わせてもらいました。



拾った赤子は若君様・大洲(第十五話:H4.7.13放送) ★★★★☆

原案:葉村彰子/脚本:葉村彰子・芦沢俊郎/監督:矢田清巳

さき(伊藤麻衣子)/お葉の方(山本みどり)/星川主膳(亀石征一郎)/加藤泰恒(大竹修造)/奈巳の方(朝比奈順子)/茜(日向明子)/清兵衛(庄司永建)/岡林十内(松本朝生)/小栗伝八郎(草見潤平)/鉄蔵(阿波地大輔)/農家の女房(丸平峯子) 他

大洲・加藤家六万石の城下へ入った一行。為替両替のため、一行とは別行動の助さんとお銀が閻魔堂の中で泣いていた赤ん坊をつれてきた。慣れぬ手つきで赤ん坊の世話するはめになった黄門さま達。実はこの赤ん坊、次席家老・星川主膳と筆頭側室・奈巳の方の陰謀で毒殺されかかり、腰元さきの手により城外に脱出した大洲藩の一粒種の和子・鶴千代だった。お家騒動を解決する黄門さま。

お家騒動のパターンとしては、側室と悪家老ができてて、その子供を世継ぎに…というのが多いのですが。今回は若い娘の身でありながら、忍び頭でもある茜に注目。次席家老と組んで、殿様の寵愛を受け、その子供を世継ぎに…という、かなり壮大な計画。しかも側室・奈巳の方とできてて、アブナイシーンもあり…など、なかなかぶっとんだお話でした。



怨念渦巻く船幽霊・今治(第十六話:H4.7.20放送) ★★★★☆

原案:葉村彰子/脚本:櫻井康裕/監督:山内鉄也

丈太郎(目黒祐樹)/お弓(浜田朱里)/詠心(菅貫太郎)/神浦屋(高野真二)/四宮掃部(小沢象)/藤太(堀田真三)/岡野清左衛門(小笠原弘) 他

今治に入った一行。生憎の雨にたたられ、今治宿に近い荒れ寺に一夜の宿を請う。だが、その寺の住職らしい住職らしい盲目の琵琶法師・詠心は平家の亡霊が出ると、一行を脅す。また、城下では、亡霊が出て船をひっくり返すため、漁師が漁に出られず困っているという話も耳にする。亡霊騒ぎの裏に、何か隠されていると不審を抱いた黄門さま。海産物問屋と船手奉行が手を組み、海賊と抜け荷の取引をしていることを突き止める。数年前、海賊たちに皆殺しにされた廻船問屋・国崎屋の船で、ただ一人生き残った丈太郎と、その妹・お弓を助け、亡霊の正体を暴く黄門さま。

今回の菅さん、スゴイ迫力でしたね。白目をむいた盲目の琵琶法師役が、非常にコワイ…。だが実は、『琵琶法師の詠心は、世を忍ぶ仮の姿で、実はシャム、ルソン、天竺を股にかけて荒らしまわる海賊の頭領、燧灘(ひうちなだ)の万蔵』だったのです。さすがの悪奉行、悪商人もこれにはビックリしていました。



御老公の盗っ人仁義・丸亀(第十七話:H4.7.27放送) ★★★☆☆

原案:葉村彰子/脚本:土橋成男/監督:高倉祐二

夜鴉の勘太郎(柴田侊彦)/新兵衛(垂水悟郎)/清之助(加藤純平)/おきみ(長谷川美佳)/瀬戸屋(佐竹明夫)/荒神の五郎松(上田忠好)/梶山外記(久富惟晴)/備中屋(加藤和夫)/疾風の権太(甲斐道夫)/音吉(池田謙治)/源次(細川純一)/おみよ(中塚和代) 他

金毘羅参りで賑わう丸亀に入った一行。黄門さまの財布を掏ろうとしたコソ泥・夜鴉の勘太郎は、実は讃岐一のうどん屋を十五年前に家出した跡取り息子。親孝行のために、黄門さまの財布を掏ろうとしたという。かの有名な風車の弥七の引き合わせにより、大泥棒に成りすました黄門さまと、勘太郎は杯をかわす。船問屋の元締めである瀬戸屋が藩侯より頂戴した杯を盗み出し、瀬戸屋を潰そうと画策する悪党らを退治し、親子の縁も取り持つ黄門さま。

今回は、『風車の弥七』の顔の広さが分かります。ホント有名なんですね~。親分、今回は迫力もあり、黄門さまと共にノッてます^^; 讃岐に入ったということで、黄門さまの息子関係の話が出てくるかなと思ったけど、ありませんでしたね。次回はもう中国地方に渡ってしまいます。



悪を蹴散らす神楽面・備中松山(第十八話:H4.8.3放送) ★★★☆☆ 

原案:葉村彰子/脚本:櫻井康裕/監督:高倉祐二

由紀(三原じゅん子)/徳田修理(川合伸旺)/善作(浜田寅彦)/碓井真之助(横光克彦)/丸高屋(森山周一郎)/荒神の丑蔵(石橋雅史)/後藤庄太夫(中村孝雄)/土屋兵馬(島英臣)/お花(吉井丈絵) 他

備中松山を訪れた一行。目にしたのは過酷な砂鉄採掘の賦役狩りに逃げまどう領民達。助・格が飛び出す間もなく、どこからともなく現れた謎の白頭巾が領民を救う。次席家老の徳田修理の横暴は目に余った。年貢を納められない者に対して過酷な賦役、備中神楽面の専売、御禁制の鉄砲密造…。白頭巾とともに、松山の悪を一掃する黄門さま。

今回の次席家老は何でもありでしたね。悪いコトは全てやってるって感じで…うーん、さすが川合さん。 松山と言っても、現在の岡山県高梁市のことだそうですヨ。



恋を実らす占い合戦・龍野(第十九話:H4.8.10放送) ★★★☆☆ 

原案:葉村彰子/脚本:大西信行/監督:山内鉄也

彦兵衛(土屋嘉男)/徳兵衛(生井健夫)/徳三郎(ひかる一平)/お光(片山由香)/田母木大膳(滝田裕介)/山城屋(永井秀明)/夕ひで(高倉美貴)/才次郎(竹村健)/竹村武左衛門(入江正徳)/お千の方(津島令子)/お松(平映子)/庄内屋(西山辰夫)/源八(結城市朗)/茶屋の亭主(伝法三千雄)/お俊(島村晶子) 他

龍野の城下へ入った一行は、同じ龍野屋という旅籠でも、本家と元祖に分かれて泊まることになった。この2軒の龍野屋はお互いいがみあっており、この争いで本家の娘・お光と元祖の倅・徳三郎は仲を引き裂かれていた。一方、城中では女占い師・夕ひでを操り、藩の世継ぎ問題を意のままにしようとする次席家老がいた。お銀を女占い師に仕立てた黄門さま、城中で大芝居を打つ。



悲願を秘めた鬼代官・福知山(第二十話:H4.8.17放送) ★★★☆☆

原案:葉村彰子/脚本:大西信行/監督:高倉祐二

三浦作左衛門(近藤洋介)/梢(千野弘美)/坂井数馬(篠塚勝)/杉森大膳(青木義朗)/朽木稙昌(清川新吾)/赤松の権太(長谷川弘)/大野九兵衛(黒部進)/与吉(中嶋俊一)/田所吉左衛門(遠山金次郎)/太助(藤沢徹夫) 他

福知山を目指す一行は、由良川における大工事を目にする。そこを取りしきる代官・三浦作左衛門は鬼と呼ばれ村人達に怖れられていたが、現場で人足達を叱咤しながらも共に汗を流すその姿に、黄門さまは感慨深げ。代官は、3年も渡るこの大工事を早く終わらせ、人足達を賦役から解放してやりたいと思っていた。だが、無駄に工事を長引かせ、公金横領を図り私服を肥やす作事奉行ら。さらに家老までもが公金横領に関わっていると知った黄門さまは、城内に乗り込む。

  

身ぐるみ剥がれた黄門様・伊丹(第二十一話:H4.8.24放送) ★★★★☆ 


原案:葉村彰子/脚本:大西信行/監督:矢田清巳

六之助(佐藤佑介)/おとせ(福家美峰)/播磨屋(名和宏)/西日の岩造(大木正司)/おせつ(松風はる美)/お糸(彩木優花)/黒須軍太夫(牧冬吉)/奈良屋(楠年明)/佐吉(小峰隆司)/古着屋(加賀邦男)/和泉屋六左衛門(芦屋雁之助) 他

伊丹に入った一行。銘酒でご機嫌になった黄門さまは、堅物の格さんがいないのをいいことに賭場へ。居合わせた造り酒屋・和泉屋六左衛門のツキに乗ったつもりが見事にはずれスッテンテンに。路頭に迷った黄門さまらを、親切にも泊めてくれたのが六左衛門の娘のおとせだった。息子の六之助との喧嘩を機に、博打にのめり込む様になっていった六左衛門。実の娘ではないおとせが恩を返すため、実の息子である六之助が帰ってくるまでは…と店を守り続ける。銘酒を守り、複雑に絡み合った恋の糸もほどく黄門さま。



仏の里の鬼退治・彦根(第二十二話:H4.8.31放送) ★★★☆☆

原案:葉村彰子/脚本:土橋成男/監督:矢田清巳

良順(江藤潤)/お浜(長内美那子)/お光(永光基乃)/慈恵上人(下元勉)/浜田右京(青山良彦)/伊三郎(立花一男)/浅井屋(歌澤寅右衛門)/梵天の重五郎(山本昌平)/源十(益富信孝)/茂平(伊庭剛)/杢念(萩野要)/安藤帯刀(溝田繁) 他

彦根城下に近い農村で天台宗の名刹を訪れた一行は、そこに歓楽街をつくろうと企む悪徳商人・浅井屋と梵天一家らならず者達の横暴を目にする。寺に泊まり、様子を見ることになった黄門さまら。村を守るため立ち上がった僧侶・良順は、30年前にこの寺の前に捨てられていたという。一方、助さんが助けた旅の女は、昔寺に捨てた我が子を探すため彦根を訪れたという。女は良順の母親だった。



母の秘密は卍の入れ墨・敦賀(第二十三話:H4.9.7放送) ★★★☆☆

原案:葉村彰子/脚本:土橋成男/監督:山内鉄也

おりん(二宮さよ子)/三国屋徳右衛門(根上淳)/おゆき(若林志穂)/新太郎(大木聡)/吾平(真弓田一夫)/おちよ(山下志麻)/大貫陣十郎(北原義郎)/伊平次(内田勝正)/北海屋(草薙幸二郎)/明神の九郎次(福山升三)/岩助(西田良)/森吉(井上茂)/浦部頼母(高桐真) 他

港町・敦賀でやくざに襲われた若い男女を助けた一行は、その縁で娘の母親おりんが営む旅籠に泊まることになった。娘・おゆきの恋人は老舗の廻船問屋・三国屋の息子で新太郎。三国屋は、町奉行と組んだ北海屋から、藩御用達の艦札を狙われていた。殺し屋の伊平次まで雇う北海屋。伊平次は、15年前江戸を荒らしまわった忍びあがりの凶悪な盗人集団卍組の一員だったが、実はおりんは、卍組の頭領の妻だった。娘の幸せを守るため、三国屋を守るため、命を賭けるおりん。

  

義賊隼小僧の恩返し・金沢(第二十四話:H4.9.14放送) ★★★☆☆


原案:葉村彰子/脚本:土橋成男/監督:山内鉄也

清次郎(田村亮)/小松屋(佐竹明夫)/お雪(石田充子)/岩島将監(川辺久造)/赤摩屋(須賀不二男)/権蔵(前川哲男)/お豊(伊吹友木子)/奥村時成(波田久夫)/金兵衛(田畑猛雄)/寅松(木谷邦臣)/多助(草木宏之) 他

金沢百万石の城下に入った一行。伝統ある加賀友禅の老舗を訪ねた黄門さま。だが、友禅の利権独占を狙い、小松屋のを横取りしようとする、町奉行と赤摩屋の企みがあった。一方、金沢の町に現れた盗賊は、義賊・隼小僧。江戸から京・大坂まで荒らしまわり、悪徳商人らから盗んだ金を貧しい友禅職人の長家にばらまいているという。隼小僧の正体を知った黄門さま、自らも黒装束に身を固め、加賀友禅の伝統を守るため大奮闘!!

同じく義賊から足を洗い、黄門さまのお供をするようになった弥七。黄門さまの、清次郎へのお裁きっぷりに、昔を思い出したかのような表情&カメラワーク…って私の考えすぎかなぁ?? でもそういう風に見えました^^;

  

酔いどれ仁術・糸魚川(第二十五話:H4.9.21放送) ★★★★☆


原案:葉村彰子/脚本:大西信行/監督:矢田清巳

杉野井玄伯(中条きよし)/お葉(山本ゆか里)/松川仙右衛門(小栗一也)/黒須十兵衛(佐原健二)/北風の勘次(石橋雅史)/おちか(松本友里)/丑松(朝日完記)/和尚(北見唯一) 他

糸魚川の岩場で調子に乗って踊っていた八兵衛は、足を踏み外し大怪我をしてしまう。運び込んだ医者は杉野井玄伯といい、腕はいいが評判の酔いどれ医者。玄伯は、長崎で学んだ蘭学による大手術で、妻の病気を治せず死なせてしまった過去を持っていた。糸魚川の代官・黒須と北風の勘次らは、年貢の横領を企み、領民らを苦しめていた。大恩ある庄屋のために、家老への直訴に向かった玄伯を凶弾が襲う。玄伯を庇い重傷を負ったお葉のために、過去を断ち切り、鉄砲の弾を取り出す大手術に取り組む。

中谷さん出演せず。今回弥七が出ないのは、かなり痛かった…お葉さんを怪我させてしまった責任を感じて、飛猿一人で頑張ってました。殺陣のシーンと、手術のシーンが並行して流れ、見ていてかなり緊迫感がありました。

  

鬼が仕組んだ姥捨山・善光寺(第二十六話:H4.9.28放送) ★★★☆☆


原案:葉村彰子/脚本:芦沢俊郎/監督:矢田清巳

しげ(日高澄子)/政吉(河原崎次郎)/おひで(鈴鹿景子)/柏木武太夫(睦五朗)/高瀬(唐沢民賢)/元次(河合絃司)/又三(吉田将士)/竹田善八(出水憲)/おたね(川本美由紀)/老人一(森秀人)/老人二(蓑和田良太) 他

善光寺を参詣した一行。黄門さまは、老人達の穏やかな余生の為に建てられたという、噂に名高い蓬莢山(ほうらいさん)を訪れたいという。途中知り合った老婆・しげの村で思わぬ光景を目にする。老人が山へ行くのはイヤだと泣き喚き、役人達が無理やり連れて行っているのだ。裕福な老人は蓬莢山へ、貧しい老人は姥捨山へ。真実を知った怒った黄門さまは単独、山の中へ。

今回も中谷さん出演せず。どうしたんでしょう… 今回も弥七がいないのは痛い…単独へ山の中へ入って行った黄門さま。皆どうすればいいか分からずウロウロ。こんなとき親分がいれば…。足場の悪い山場での殺陣のシーンでしたが、その分迫力がありました!!

 


父子で競う献上木曽塗り・奈良井
(第二十七話:H4.10.5放送) ★★★★☆

原案:葉村彰子/脚本:芦沢俊郎/監督:山内鉄也

忠造(犬塚弘)/忠兵衛(浜村純)/忠太郎(海津亮介)/おいと(田中雅子)/双見屋(高城淳一)/竜神の松五郎(田口計)/梶原大膳(浜田晃)/村木屋(矢野宣)/関口兵介(小笠原良知)/常吉(岡部征純) 他

漆器の産地・木曽栖川村に入った一行。以前もらった文箱のできに感激し、それを造った名工忠兵衛を訪ねたいと思う黄門さま。ところが途中、二代目忠兵衛を名乗る男・忠造と知り合った。だが博打の借金で村を出てから5年ぶりに帰った忠造を、息子である三代目忠兵衛の忠太郎、そして忠造の父である初代忠兵衛は許そうとしない。一方、漆器の一手買い上げを代官所手代・梶原と共に企む村木屋。それらの様子をみて、将軍への献上漆器を忠造と忠太郎に造らせ、腕比べをしろと命じる黄門さま。父子の絆を取り戻すことはできるのか…!?

今回も中谷さん出演せず。職人同士の腕比べはよくあるパターンですが、親子三代まで出てくるとは珍しいですね。

  

黄門一家は用心棒・諏訪(第二十八話:H4.10.12放送) ★★★★☆


原案:葉村彰子/脚本:櫻井康裕/監督:高倉祐二

おりえ(こだま愛)/房吉(加藤純平)/八岳の大吉(深江章喜)/赤熊の駒蔵(田中浩)/窪島右京(江見俊太郎)/矢崎庄之助(佐々木勝彦)/重蔵(大前均)/仙五郎(伊藤敏八) 他

下諏訪宿に入った一行は、その荒れ果てた様子に驚く。旅籠も飯屋も戸を閉ざし、困り果てた一行を泊めてくれたのは男装をした口入れ屋の娘・おりえ。聞けば八岳と赤熊の二つのやくざ同士、争っているという。家老と町奉行もやくざからの賂に、町の様子を見て見ぬ振り。宿場の疫病神を一掃しようと、黄門さまらが二手に分かれて用心棒に志願する。

天神の光右衛門と名を買え、仁義をきる黄門さま。お銀と飛猿はよくあるけど、黄門さまや助さん、八が仁義をきるのは初めて見たなぁ…みんな思い思いの方法でやくざの懐に入る様子はおもしろいです。格さん、今回は剣の技が光る!!いつもは素手で戦ってても、やはり剣の腕も相当たちます。弥七親分、久々登場!!

 

狙われた御用金・高崎(第二十九話:H4.10.19放送) ★★★★☆

原案:葉村彰子/脚本:櫻井康裕/監督:山内鉄也

妹尾真之助(森次晃嗣)/有村笙三郎(伊吹剛)/松江(丸山秀美)/室山頼母(青木義朗)/大沼屋(永井秀明)/斑鳩の爻猿〔いかるのこうえん〕(今井健二)/梵天(曽根晴美)/百舌(一条かおり)/無双(高木英一)/岸川一作(谷口孝史) 他

高崎へ向かう一行。途中街道で出会ったのは、佐渡金山からの一万両程もある公儀御用金送りの行列。それを狙う忍びの集団。忍び集団の背後には大物が潜んでいるとよんだ黄門さまだが、なかなか正体を現さない。一味に接近し御用金の強奪計画に加担する。

21部後半になって、面白い話が続々出てきます。今回は、忍び同士のアクションシーンも多く、見ごたえのある回でした。格さん、砂金の入った竹筒で闘う!!なんてもったいないことを!! さすが弥七親分は頼りになる!!というシーンが満載。しばらく登場しなかっただけに、親分のありがたさが引き立ちますね^^


 

帰らぬ夫は凶状持ち・行田(第三十話:H4.10.26放送) ★★★☆☆

原案:葉村彰子/脚本:芦沢俊郎/監督:高倉祐二

巳之助(あおい輝彦)/ゆき(大塚良重)/まつ(鳳八千代)/伊坂修理(小林勝彦)/丸高屋(早川雄三)/五郎蔵(福山升三)/仙造(重久剛一)/梶本玄馬(石山律雄) 他

行田に入った一行。季節はずれの鯉のぼりをあげる女・ゆきに出会う。鯉のぼりは、その女の名前のように雪のような真っ白な鯉のぼり。かつて、問屋総代にまでなった物産問屋武蔵屋を営んでいたが、殺人を犯し逃亡した夫を待ち続けているという。夫の無実を信じ、変わらぬ心を白い鯉のぼりで表し、待ち続けるゆきの心根に打たれた黄門さま、真相究明のために立ち上がる。

あおい輝彦さん二役。今回も弥七出演せず。

  

男意気地の仇討ち悲願・岩槻(第三十一話:H4.11.2放送) ★★★☆☆


原案:葉村彰子/脚本:芦沢俊郎/監督:山内鉄也

松造(橋本功)/菊乃(山本みどり)/榊兵吾(夏夕介)/堂島左門(小沢象)/森川良介(本郷真樹)/小太郎(平田哲也)/武州屋(新井量大)/甲坂市之進(水上保広)/留(滝譲二)/源太(福本清三) 他

岩槻に入った一行。美しい雛人形を作る武家の妻・菊乃と知り合う。旅籠代わりに世話になる人形屋の主人の話によると、夫は公金横領の罪で切腹したとされている勘定方の侍、甲坂市之進であったという。夫の無実を信じる菊乃のために、その証拠を探す甲坂の元部下・榊。そして、妻子を支える元中間の松造。黄門さまらも助太刀。

西村黄門さま引退発表後に撮影された作品らしいです。



世直し旅よ永遠に・江戸(第三十二話:H4.11.9放送) ★★★★☆

原案:葉村彰子/脚本:葉村彰子/監督:矢田清巳

霞のお新(宮園純子)/山野辺兵庫(高松英郎)/惣兵衛(佐藤英夫)/徳川綱吉(長谷川哲夫)/堀田備前守(永井秀明)/弥生(塚田きよみ)/久吉(岡野進一郎)/風間澳次(菅貫太郎)/黒松屋(草薙幸二郎)/桐島(川口敦子)/戸川(谷口香)/相州屋(西山辰夫)/堀田の用人(溝田繁)/熊辺源十郎(浜伸詞) 他

半年余りの旅路の果てに江戸を抜け無事水戸へ向う一行。だが途中、荒くれ浪人に襲われている将軍家奥女中を救う。娘の名前は紙問屋美濃半の一人娘、弥生。老中堀田備前守が仮親になり、大奥へ行儀見習いに上がったが、将軍の目にとまり側室になるため大奥入りするという。だが、弥生には既に婚約者がおり、出世よりも小さな幸せを父も娘も望んでいた。弥生が側室になり、将軍の子でも産めば仮親である堀田備前守は大出世、大奥にまで権勢を伸ばすことなる。一方、家老・風間に黒松屋、側室の桐島らはそれを阻止するため弥生の命を狙う。自らの出世欲のため、娘の小さな幸せをふみにじる野望を打ち砕く黄門さま。事件も無事解決し、水戸へ向かう。

弥七夫婦や飛猿との別れのシーンは、本当に永遠の別れになるので、なんだか感慨深いものがありました。9年間に及ぶ西村黄門さまの世直し旅も見納めです…。本当にお疲れ様でした!!

  
 

奸計暴いた娘の忠義・人吉 (第二十一話:H3.4.1放送) ★★★☆☆
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原作・脚本:葉村彰子/監督:高倉祐二

おゆき(佐野量子)/世津(長谷川稀世)/伊平(車だん吉)/宗方数馬(荒木しげる)/西浦屋喜左衛門(田中明夫)/猪塚又十郎(江見俊太郎)/郷田源之進(宮口二朗)/蝮の丑寅(福山升三)/権太(伊達達広)/小太郎(布施優一郎)/倉持左左衛門(高桐真)他

球麿川の鮎で名高い人吉に入った一行。藩の勘定方・宗方数馬の息子・小太郎の子守り役として献身的に仕える娘・おゆきと知り合った。人吉では、宗方の上司である勘定方支配役・猪塚が西浦屋と結託、藩御用材の密かな切り出しを行い私腹を肥やしていた。猪塚の悪行を暴こうとした宗方は、西浦屋の用心棒に斬られ深手を負う。更に猪塚は宗方の妻・世津に横恋慕、宗方夫婦を誘き出すために小太郎を捕らえる。忠義者のおゆきと共に黄門さまが、球磨川の流れをけがす悪退治。

弥七親分、今回は橋の下から勢いよく飛び出してきたのにはビックリでした。前々回に続き、今回も侍姿の格さん、刀で戦います。
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酔いどれ幸助涙の仇討ち・鹿児 (第二十二話:H3.4.8放送) ★★★☆☆
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原作:葉村彰子/脚本:大西信行/監督:高倉祐二

幸助(坂上二郎)/有村俊之介(永井秀和)/桜子(小野さやか)/横堀剛輔(本郷直樹)/田坂甚十郎(内田勝正)/横堀剛右衛門(幸田宗丸)/おきく(福元麻美:ミス水戸黄門西日本放送代表)他

検地役の優しい若侍・有村俊之介と、根は善人なのだが酒癖の悪い中間・幸助の主従に出会った一行。次席家老・横堀剛右衛門の検地査察の調べ書きを狙い、剛右衛門の息子・剛輔と剣術指南役の田坂らが難癖をつけて、ついには有村を殺害する。悲嘆にくれる中間と残された許嫁の桜子が、命を賭けて仇討ち。怒り爆発の黄門さまが助太刀する。

水戸黄門にしてはなんとも後味の悪い鹿児島編。助格弥七、お銀に飛猿、総出で有村の護衛をしていたにもかかわらず、有村さん殺されてしまいました...。今回、風呂場でのお銀と飛猿のやりとりはファン必見かも...。
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お助け母さんひえつき節・宮崎 (第二十三話:H3.4.15放送) ★★★☆☆
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原作・脚本:葉村彰子/監督:矢田清巳

お久(八木小織)/岩戸屋仁左衛門(根上淳)/鍵屋(歌澤寅右衛門)/臼倉帯刀(睦五朗)/鬼塚の島蔵(深江章喜)/猪之吉(成瀬正孝)/友太郎(佐野圭亮)/日向屋(松本朝生)/伝八(岡部征純)/おしま(内田美保子)/島津惟久(西園寺章雄)/おこう(泉ピン子) 他

宮崎に入った一行。蛇にかまれた八を手当してくれた“お助け屋”のおこう。だがかつては”黒揚羽”と呼ばれた盗賊の引き込み役。娘・お久が恋仲の相手は材木問屋岩戸屋の若旦那・友太郎だが、借金の形に店の鑑札を鍵屋に取られ切羽詰った状態に。血の繋がらない娘のために、恩を受けた岩戸屋のために、おこうが一肌脱ごうとする。黄門さまが手助け。

弥七に助けられっぱなしのおこう。おこう曰く弥七は“お助け屋のお助け屋”。でも親分はまさにそれです!!
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嫁の真心豊後竹人形・別府 (第二十四話:H3.4.22放送) ★★★☆☆
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原作:葉村彰子/脚本:大西信行/監督:高倉祐二

お鈴(麻丘めぐみ)/お常(河口敦子)/房吉(伊吹剛)/黒崎治太夫(早川雄三)/豊後屋(永井秀明)/権造(井上昭文)/軍次(大木正司)他

別府の湯治宿・鶴の湯で一行が出会った、わがままな姑・お常と健気に仕える若後家・お鈴は竹細工問屋・竹風堂を営む。竹人形の店を竹細工職人・房吉と共に懸命に守ろうとするが、お鈴に代官が横恋慕。しかもお常は、問屋に課せられる冥加金免除と引き換えにお鈴を代官に差し出そうとする。お鈴の真心にお常も打たれ、黄門さまが悪党退治。

賭場での黄門さまと弥七のやりとりが妙に可笑しかったです。
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紫頭巾が悪を斬る・中津 (第二十五話:H3.4.29放送) ★★★★★
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原作:葉村彰子/脚本:大西信行/監督:山内鉄也

香川徹之介(夏夕介)/生田武右衛門(森塚敏)/梢(高島礼子)/お稲(衛藤和美:ミス水戸黄門大分放送代表)/飯塚左兵衛(北原義郎)/高森外記(滝田裕介)/遠田左近(中村孝雄)/秋山主膳(山本清)/喜左衛門(新井量大)/北出甲之進(中田浩二)/梶原(下元年世)/ツムジ風の源八(牧冬吉)/佐竹(浜伸詞)他

中津藩八万石小笠原家の城下に入った一行。中津では、家老の飯塚左兵衛と高森外記が二つの派閥に分かれての勢力争い。互いの悪事を暴こうと、その争いに巻き込まれ難儀するのは農民たち。両家老の動きを静観して動かない筆頭家老・生田武右衛門の心中を探るため、生田の元を訪ねる黄門さま。そして、農民らの窮地を救うためどこからともなく現れる凄腕の剣士紫頭巾の正体は!? 中津藩の騒動を治めるため、黄門さま一行が大活躍。

アクションシーンも多く、なかなか面白い話でした。今回、皆珍しく斬りまくっておりました。また、悪玉以外には途中で正体を明かすなど、いつもとは違ったシーンもありました。そして、飛猿がデッカイつづらを担いで跳ぶのが、ありえない~!!って感じで笑いを誘いましたf(^_^; 悪勘定奉行の中村さんが、紫頭巾に裏切られるシーンもお気に入りです。
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育ての親はだめ親父・荻 (第二十六話:H3.5.6放送) ★★★☆☆
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原作:葉村彰子/脚本:大西信行/監督:矢田清巳

おたみ(西村知美)/喜助(橋本功)/京屋彦兵衛(佐原健二)/おふみ(北林早苗)/坂高麗左衛門(庄司永建)/楓(安田和子:テレビ山口代表)/県三十郎(玉川伊佐男)/長門屋(加藤和夫)/海老沢九太夫(原田清人)/おかん(藤江リカ)他

萩の城下に入った一行。酒浸りだが、かつては名人と呼ばれた萩焼の入れ物を作る指物師の喜助と、生さぬ仲ながら健気に仕える娘のおたみ。喜助は妻が死んでからは酒浸りになり、おたみに身を売れと言うほどの落ちぶれよう。一方、萩焼を買い付けに大坂からやってきた京屋夫婦がおたみの実の両親だと分かる。萩焼き独占を企む萩の悪党らを退治する黄門さま。
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銘酒守った身代わり花嫁・広島 (第二十七話:H3.5.13放送) ★★★★☆
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原作:葉村彰子/脚本:芦沢俊郎/監督:矢田清巳

お久(舟倉由佑子)/益吉(河原崎次郎)/清太郎(吉田次昭)/おつる(手嶋彌主枝:中国放送代表)/亀屋甚助(名和宏)/寺崎武太夫(亀石征一郎)/鬼熊の辰蔵(田中浩)/権次(前川哲男)他

銘酒・安芸鶴を楽しみに広島へ訪れた一行だが、どこへい行っても不味い酒・安芸亀しか置いてない。蔵元を訪ねると火が消えたようなさびれよう。しかも安芸亀の主人・亀屋甚助が、勘定奉行を後ろ盾にやりたい放題、安芸鶴の若く美しい女主人・お久に後添えにと迫り、藩御用達の看板を狙う。安芸鶴には跡取り息子・清太郎がいるのだが、酒と博奕に溺れて家を顧みない。悪を一掃し、姉弟の仲を取り戻す黄門さま。

黄門さま、「越後の光右衛門」という東海道五十三次を股にかけた名の売れた勝負師に成りすます。今回は結構ドタバタ。悪玉三人組も、いつもは強面悪人でお馴染みなのに、今回はなんだか憎めない感じで面白かったです。
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孤剣に秘めた悲願・松江 (第二十八話:H3.5.20放送) ★★★★☆
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原作:葉村彰子/脚本:大西信行/監督:高倉祐二

田沢新八郎(藤堂新二)/早苗(日下由美)/松平綱道(石田新)/小萩(安達留美:山陰放送代表)/元山主膳(戸浦六宏)/村越(唐沢民賢)/左吾平(江幡高志)/小宮(木村栄)/お汐の方(下山田ひろの)/飯田三郎兵衛(入江正徳)/島田(波多野博)/住職(徳田興人)/左近寺又兵衛(芦田伸介) 他

山陰の政治・経済の中心地である松江に入った一行。松江では、主席家老・飯田三郎兵衛と、次席家老・元山主膳が、世継ぎを巡って争っていた。田沢新八郎らを裏切り、元山主膳につき、更には連判状に血判まで押した脇家老である左近寺又兵衛の心中は!? 松江藩のために、黄門さまも一肌脱いでの大活躍。

左近寺の心中を探るため、奉公人として入った格さん。左近寺と格さんの、主従関係がなかなかよいです。
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瞼の人はドジな泥棒・鳥取 (第二十九話:H3.5.27放送) ★★★★☆
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原作:葉村彰子/脚本:大西信行/監督:矢田清巳

ミゾレの政吉(小松政夫)/伯耆屋太兵衛(小林昭二)/お雪(丸山真穂)/海野小太夫(外山高士)/石見屋(草薙幸二郎)/礒なれの松造(伊藤高)/石見屋次郎作(井上茂)/おはま(松島和子)他

為替受取のため、一行とは別行動の助さんとお銀は、ならず者に絡まれる藍玉問屋伯耆屋の娘・お雪を助けた。お雪に鼻の下を伸ばしっぱなしの助さん。お銀が悪戯心で、受け取った為替を助さんの懐から掏る。それを見たミゾレの政吉が、お銀も同業だと勘違いして、後を付きまとうほどの惚れ込みよう。この政吉、実は十六年前に伯耆屋父娘の心中を、二十両と引き換えに止めた大恩人。娘が大きくなったら嫁に迎えに行くという約束もコロッと忘れるほどの、人の良さ。その約束を利用して、伯耆屋乗っ取り藍玉の一手取扱を企むのが、町奉行を後ろ盾につけた石見屋。町奉行所の白洲にて、鳥取城下の悪退治。

今回は、大泥棒「西山の光右衛門」に成り済ます黄門さま。20部も後半に差し掛かり、面白い話が続々出てきます。飛猿とお銀が魅せる息の合ったショー(!?)は必見です。
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刀鍛冶の仇討ち悲願・岡山 (第三十話:H3.6.3放送) ★★★☆☆
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原作:葉村彰子/脚本:土橋成男/監督:矢田清巳

宗源斉正光(本郷功次郎)/お妙(八木小織)/お袖(大塚良重)/おみよ(村上美希:ミス水戸黄門山陽放送代表)/馬場右京(川辺久造)/直次(加藤純平)/般若堂(久保晶)/伝五郎(長谷川弘)/石黒惣左衛門(加賀邦男)/根吉(木谷邦臣)/おまき(藤坂有希)他

岡山城下着いた一行。銘刀の備前長船を作ってもらいたいと、名人・宗源斉正光を訪ねた黄門さまだが、刀は作らないと追い帰される。宗源斉は、三ヵ月前に、巷に出没する辻斬りに娘婿を殺されてから、刀を作らなくなっていた。そして、夫を殺され、辻斬りの正体を暴こうとしていた宗源斉の娘・お袖までもが、辻斬りに傷を負わされる。刀匠の胸に燃える復讐の一念、そして宗源斉は再び刀を作り出す。辻斬りの正体は岡山藩の勘定奉行。宗源斉の長船を独占販売し、利益を得ようと企む悪党ら、そして辻斬り奉行をを退治する黄門さま。

お袖を助けた格さん、怪我をしたお袖に対して献身的な介護。殺陣のシーンでも、宗源斉の作った銘刀・長船で戦います。峰打ちするために、いつも助さんがやる刀をひっくり返すシーン、今回は格さんがやってました。かなり珍しいです。
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娘と名乗れぬ女掏摸・宮津 (第三十一話:H3.6.10放送) ★★★☆☆
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原作・脚本:葉村彰子/監督:高倉祐二

お夏(千野弘美)/お常(磯村みどり)/森田屋清兵衛(内藤武敏)/お咲(若林志穂)/お清(成岡志津:テレビ高知代表)/入田金重(西沢利明)/浜屋(森山周一郎)/虎鮫の大五郎(藤岡重慶)/音造(西田良)他

天の橋立で知られる丹後宮津・奥平家十万石の城下に入った一行。宮津で指折りの丹後縮緬の織元・森田屋と知り合う。一方格さんが知り合ったのが、十七年前に森田屋を飛び出した先妻の娘・お夏。だが女掏摸のお夏は、店の看板が傷つくことを恐れて名乗ることができない。宮津では、町奉行を後ろ盾に、森田屋を乗っ取ろうと企む呉服問屋の浜屋が、やくざの親分を手先にして、森田屋に嫌がらせ。親子の縁を結び、宮津の悪の根を絶つ黄門さま。

草鞋を脱いだ弥七親分と、飛猿との対決が見ものです!! 格さんの丹後縮緬恋模様!? 前回に続き、格さん又しても女絡みのお話です。
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誘拐された御老公・福井 (第三十二話:H3.6.17放送) ★★★☆☆
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原作:葉村彰子/脚本:大西信行/監督:高倉祐二

弥次(桜木健一)/喜多(高木ブー)/陣馬唐九郎(江見俊太郎)/丸田屋角兵衛(多々良純)/荒波砂造(深江章喜)/熊五郎(森章二)/お徳(荒木雅子)/おなみ(青木美香:東京放送代表)/お伸(平映子)/駕篭屋(西村陽一)/駕篭屋(諸鍛治裕太)/孝太郎(高橋浩二郎)他

永平寺を詣でたいと言った黄門さまに、助さん八がブツクサ。喧嘩して一人旅になってしまった黄門さまの新しい連れは、博奕に負けてスッテンテンの弥次さん喜多さん。その弥次喜多が誘拐を計画、助さん達から十両をせしめようと企むが失敗。一方、福井藩勘定奉行・陣馬唐九郎の元に回ってきた水戸御老公の人相書き。その人相書きをたまたま見た喜多が、今度は黄門さまを偽黄門に仕立て上げての大騒動。

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意地比べ恋の友禅・金沢 (第三十三話:H3.6.24放送) ★★★☆☆
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原作・脚本:葉村彰子/監督:山内鉄也

卯辰屋儀兵衛(根上淳)/東吾(土屋嘉男)/おくみ(高倉美貴)/新助(ひかる一平)/お絹(吉井文絵:北陸放送代表)/石倉主水(睦五朗)/乙屋(内田稔)/梵天の安五郎(小池榮)/久六(高峰圭二)/文治(中嶋俊一)/前田綱紀(加茂雅幹)/由(石倉英彦)/寅市(崎津隆介)他

友禅問屋と下絵書きの大喧嘩に巻き込まれた一行。両家の娘と息子は相思相愛だが、親同士仲が悪いので想いは叶わず駆け落ちまでも企てる。喧嘩の元は、友禅の下絵盗用、殿様御下賜の盃が二人に対したった一つというのだが、その裏には加賀友禅を独占し私腹を肥やそうと企む悪党らが。両家に絡まる糸をほどき、相思相愛の二組を結ぶ黄門さま。
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天誅!謎の虚無僧・富山 (第三十四話:H3.7.1放送) ★★★☆☆
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原作・脚本:葉村彰子/監督:矢田清巳

結城新之丞(中条きよし)/美里(東千晃)/沢野屋(佐竹明夫)/黒須主膳(青木義朗)/内藤武太夫(久富惟晴)/丁字屋(田口計)/熊切玄蕃(伊吹聡太朗)/倶利伽羅の五郎造(中田博久)/佐吉(佐久田修)/吾平(河合絃司)/北村堅吾(山内としお)/成瀬頼母(相馬剛三)/おみよ(下司みほ)/お糸(尾津喜美)/甚造(結城市朗) 他

富山の山中で迷った一行は、琴の調べにつれられ目を患った武家の妻女・美里と知り合う。一方、為替両替のため別行動の助さんとお銀は、曰くありげな虚無僧を見かける。富山の薬を巡る紛争に巻き込まれる黄門さま。薬草・売薬の一手商いを企む丁字屋と、それを後押しし富山藩の実権を握ろうと企む次席家老らを退治。日本の宝とも言うべき越中の売薬を守るため一行が、虚無僧に姿を変えた結城新之丞と共に活躍する。

助・飛猿・お銀の三角関係がおもしろい^^; 今回、お銀は読唇術も見せます。

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偽者亭主の親孝行・松本
(第三十五話:H3.7.8放送) ★★★★☆
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原作:葉村彰子/脚本:土橋成男/監督:矢田清巳

お仙(三沢あけみ)/鹿島屋(浜田寅彦)/房吉(石田新)/堀川源八郎(横光克彦)/滝田将監(中村竜三朗)/伊駒屋(金井大)/和泉屋(新井量大)/金次(河原さぶ)/紋太(赤城太郎)/佐伯新兵衛(出水憲) 他

松本では武家の荷を運ぶ伝馬が町人が経営する中馬に嫌がらせ。一方、弥七が知り合ったお仙は、八年前に中馬・鹿島屋を家出した一人娘。弥七を代理の亭主に仕立てて、店の様子を見に帰るが、実は江戸詰め隠密と組んでの密命があった。鹿島屋の中馬の鑑札を取り上げようとする悪人ら。遂には一人娘お仙を人質に鑑札を要求してくる。馬子に姿を変えて、一行が悪退治。

今回は弥七が主役。お仙の亭主になりすまし、一行にさんざんからかわれてました。

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因果が巡る銘刀宗近・高田 (第三十六話:H3.7.15放送) ★★★★☆
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原作・脚本:葉村彰子/監督:矢田清巳

潮田多聞(大山克巳)/五郎蔵(垂水悟郎)/おふみ(伊藤美由紀)/倉橋内膳(高城淳一)/倉橋征士郎(四禮正明)/北見屋(加藤和夫)/風神の唐兵衛(石橋雅史)/島吉(宮口二朗)/おえん(長谷川待子) 他

殿様から預かった銘刀宗近を盗賊に盗られ、諸国を捜し歩く浪人潮田と知り合った一行。宗近は悪人の手から手へと渡っていく。息子を失った父親と、父を失った娘が運命的な巡り合わせで親子となる。
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悲願を秘めた水芸師・長岡 (第三十七話:H3.7.22放送) ★★★☆☆
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原作・脚本:葉村彰子/監督:山内鉄也

瀬川小糸(小林幸子)/三升屋(下元勉)/弥太五郎(柴田侊彦)/おさよ(永光基乃)/白妙(富岡めぐみ:ミス水戸黄門新潟放送代表)/荒川屋(高野真二)/磯崎将監(北町嘉朗)/竜神の寅蔵(黒部進)/岩村市蔵(原田清人)/大槻左馬之助(高桐真)/留吉(岡部征純)/鍵屋(牧冬吉) 他

藩御用達の米問屋だった三升屋に昔受けた恩を返すため、むらさき小僧と姿をかえ、荒川屋の不正をさぐる小糸。
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呑ん兵衛医者の秘密・酒田 (第三十八話:H3.7.29放送) ★★★☆☆
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原作:葉村彰子/脚本:土橋成男/監督:高倉祐二

長田了庵(ケーシー高峰)/新太郎(佐藤佑介)/お絹(山崎美貴)/三国屋徳兵衛(庄司永建)/北海屋儀右衛門(歌澤寅右衛門)/松浦伊十郎(勝部演之)/鉄五郎(福山升三)/伝造(浜伸詞)/茂平(松田明)/佐竹(岩尾正隆) 他

腕のいい医者了庵が、病の妻を救えなかった苦しみから逃れるため、酒と博打に溺れる。了庵の娘と三国屋の息子の恋も応援。
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八兵衛そっくりお殿様・久保田 (第三十九話:H3.8.5放送) ★★★★☆
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原作:葉村彰子/脚本:大西信行/監督:山内鉄也

佐竹義格(高橋元太郎)/河合洋之助(伊吹剛)/松田源左衛門(菅貫太郎)/尾鷲小兵衛(浜田晃)/久六(田中浩)/岩松(伊藤高) 他

佐竹藩のお殿様は八兵衛に瓜二つ。水戸の黄門さまに憧れお忍びで城下を視察するのだが、家老の松田源左衛門らが悪事をひた隠し、真実を知らぬままでいる。真実の領民の暮らしを殿様に見せるため、黄門さまが案内する。

弥七が、八もとい佐竹公に仕えているシーン、思わず笑ってしまいます。そして最後、久保田を旅立つ一行が秋田音頭を歌っているのですが、これのノリが良くってとても面白い。特に格さん...。
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津軽馬鹿塗り情け塗り・弘前 (第四十話:H3.8.12放送) ★★★☆☆
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原作:葉村彰子/脚本:土橋成男/監督:矢田清巳

彦兵衛(山田吾一)/お園(三浦リカ)/彦太郎(佐久田修)/お君(伊藤真美)/お竹(佐々木敦子:ミス水戸黄門青森テレビ代表)/陸奥屋(御木本伸介)/岩木屋(田中明夫)/大槻大膳(小林勝彦)/大五郎(長谷川弘)/勇次(大木正司)/寅松(細川純一)/安藤庄左衛門(江並隆) 他

津軽塗献上文箱を巡る争いに巻き込まれる一行。一行が峠の茶屋で出会った文無し男・彦兵衛は、実は津軽塗りの名人。だが彦兵衛は、博打の借金で五年前に弘前を出ていき、一からやり直そうと弘前へ戻ってきた。そんな父を恨む息子の彦太郎。そこに目をつけた悪党らが、彦兵衛と彦太郎とで献上文箱を競い合わせる。

お銀と弥七がやくざ一家に草鞋を脱ぐ。最近この二人の組み合わせが多いですね。

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悪を蹴散らす競べ馬・八戸 (第四十一話:H3.8.19放送) ★★★☆☆
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原作:葉村彰子/脚本:櫻井康裕/監督:山内鉄也

小百合(大沢逸美)/有賀兵庫(名和宏)/大貫軍四郎(中村孝雄)/十郎太(遠藤征慈)/五郎太(苅谷俊介)/喜平次(小笠原良知)/南部直房(西園寺章雄)/太郎吉(出口豊)/馬飼(大木晤郎)/権三(崎津隆介) 他

南部駒を一手に牛耳ろうとする鬼熊家。家老や奉行を後ろ盾に、鬼熊の荒くれ兄弟らがやりたい放題暴れまわる。一方、鬼熊兄弟らの嫌がらせにもめげず、必死に牧を守ろうとする健気な娘・小百合を助けるために、一行が立ち上がる。そして飛猿が将軍家献上馬を決める競べ馬に出場することに。

飛猿にほのぼのした話が...。小百合に黙って紅を渡す飛猿。小百合のために今回は殴られまくりの飛猿です。鬼熊家にまたまた草鞋を脱ぐ弥七&お銀のコンビ。その絡みが面白い。
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怪盗天神林の光右衛門・盛岡 (第四十二話:H3.8.26放送) ★★★★★
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原作:葉村彰子/脚本:大西信行/監督:山内鉄也

勘太(左とん平)/清次(大橋吾郎)/お雪(片山由香)/おたか(中村美代子)/おとせ(北林早苗)/和泉屋(早川雄三)/田崎軍太夫(小沢象)/伊三郎(佐々木勝彦)/おみよ(小田千春:ミス水戸黄門岩手放送代表)/坂井田市右衛門(西山辰夫) 他

南部屋が城から拝借した茶釜が盗まれた。藩御用達の鋳物師を狙う和泉屋の仕業だ。和泉屋の蔵の中に有る茶釜を、義賊と名乗るつむじ小僧の勘太と共に盗みに入る。

大泥棒の親分に化ける黄門さま、のりにのってます。
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男意気地の離縁状・一関 (第四十三話:H3.9.2放送) ★★★☆☆
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原作・脚本:葉村彰子/監督:江崎実生

江頼屋辰吉(目黒祐樹)/お袖(芦川よしみ)/根吉(小林昭二)/黒姫の鉄蔵(和崎俊哉)/伊沢屋庄太郎(篠塚勝)/倉岡権十郎(北原義郎)/半助(うえだ峻) 他

船問屋の鑑札を取り上げるため、伊沢屋にあれこれ悪さをする黒姫の鉄蔵一家。鉄蔵の妹お袖が自分の嫁である辰吉は、弟分の庄太郎を助けるためお袖に離縁状を付きつける。

悪人の妹が善人。珍しいパターンで、最後は兄を助けるため黄門さまに情けを請う妹。
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涙で染めた紅花紬・山形 (第四十四話:H3.9.9放送) ★★★☆☆
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原作:葉村彰子/脚本:芦沢俊郎/監督:矢田清巳

ふさ(萬代峰子)/坂上保馬(荒木しげる)/あや(伊藤美由紀)/茜屋(真弓田一夫)/おまき(阿部美加:ミス水戸黄門テレビユー山形代表)/北条の五郎蔵(井上昭文)/佐久間典膳(外山高士)/三崎屋(立原博)/留吉(岩尾正隆) 他

山形に着いた一行。山形には、十手を笠に紅花を買い叩き、娘を身売りさせる悪党一味がいた。一方、一行が立ち寄った織物問屋・茜屋で、藩の物産方・坂上保馬に嫁いだ茜屋の娘・あやが訳も判らず離縁されて泣き戻ってきた現場に遭遇する。保馬は、藩重役の不正を糺すため江戸へ直訴に向かうが、悪党一味が待ち伏せる。山形藩の悪を一掃する黄門さま。
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娘馬子仇討ち悲願・福島 (第四十五話:H3.9.16放送) ★★★☆☆
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原作:葉村彰子/脚本:大西信行/監督:江崎実生

おせき(相楽晴子)/彦右衛門(佐藤英夫)/矢島剛輔(中野誠也)/はぐれ鳥の武助(深江章喜)/馬場三左衛門(天野新士)/田淵宗兵衛(原田清人)/頑太(根岸一正)/仙造(西山清孝)/近松十次郎(小早川進一)他

福島に着いた一行。武士と見れば駆け寄る娘馬子・おせきと彼女の世話をみる庄屋の彦右衛門と知り合う。おせきは五年前に殺された父親の仇を探していた。やがておせきに討たれるために現れた仇・矢島剛輔。だが、庄屋も仇と名乗り出る。領主におさめる年貢を懐に入れるため代官と武助がグルになって仕組んだ、おせきの父親殺しの罠。真実を明らかにし、村に平和を取り戻す黄門さま。
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印籠盗んだ女掏摸・会津 (第四十六話:H3.9.23放送) ★★★☆☆
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原作:葉村彰子/脚本:土橋成男/監督:高倉祐二

お艶(秋野暢子)/政吉(太川陽介)/沼野源太夫(川合伸旺)/若松屋孫兵衛(小栗一也)/おさよ(吉野真弓)/磐梯屋(穂積隆信)/重五郎(小瀬格)/鉄造(片岡五郎)/友松伊右衛門(加賀邦男)他

露天風呂に浸かってのんびりする一行。ところが、女掏摸・お艶と弟分・政吉に着物と印籠を盗られてしまう。賭場ですっからかんになったお艶が印籠を形に駒をまわして貰おうとしたところ、江戸から来た密偵と間違われて大接待を受ける。一方、政吉は材木問屋・若松屋の一人息子。

野天風呂に浸っている間に一行の着物と印籠を盗み出した女掏摸と弟分。印籠を金に替えようと思ったら、江戸から来た密偵と間違われて大接待。折から漆商人の陰謀で、名物絵蝋燭の伝統は風前の灯。苦しむ材木問屋だが、なんと掏摸の弟分はこの家の跡取り息子だった。切り札をなくした老公だが、偽密偵を祭り上げて悪人共を懲らしめる。
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嘘を承知の偽黄門・日光 (第四十七話:H3.9.30放送) ★★★★☆
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原作:葉村彰子/脚本:櫻井康裕/監督:高倉祐二

嘉兵衛(福田豊土)/おゆき(北原佐和子)/脇坂豊後(江見俊太郎)/大滝屋(久保晶)/荒海の軍蔵(中田博久)/阿部正邦(水上保広)/半助(小松政夫)/左甚五郎(芦屋雁之助) 他

東照宮参拝をすませた一行だが、意地の張合いから助さん格さんと喧嘩した黄門さまは、一人別行動。足をくじき、山奥の寺で出会ったのが、名高い左甚五郎。一方、黄門さまの行方が掴めない助さん格さんは、半助という男を黄門さまに仕立て、黄門さまを誘き出すと共に、東照宮改修普請に集まる人足相手に大賑わい、けばけばしい街に変わってしまった日光の街の大掃除。

半助を偽黄門に仕立てたままで、宇都宮藩主をもやり過ごす助格...。なかなかないパターンです。
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陰謀渦巻く薪能・江戸 (第四十八話:H3.10.7放送) ★★★★★
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原作・脚本:葉村彰子/監督:高倉祐二

霞のお新(宮園純子)/徳川綱吉(長谷川哲夫)/堀田備前守(永井秀明)/神尾九郎兵衛(滝田裕介)/古内織部(青山良彦)/伊達綱村(武内亨)/妙(永光基乃)/栃尾の鉄心(宮口二郎)/中村(中村錦司)/伊達藤次郎(伊庭剛)/お藤(藤坂有希)/奥女中(栗原由美)/梶原了庵(徳田興人)/山野辺兵庫(高松英郎)/今中作右衛門(中丸忠雄)/左甚五郎(芦屋雁之助) 他

仙台伊達家の世継ぎ争い。老中職筆頭の堀田が自分の三男坊・采女(うねめ)を伊達家正嫡にすえようと画策する。仙台藩から寛永寺の欄間の飾り彫りを依頼された左甚五郎も争いの渦に巻き込まれる。伊達政宗公以来由緒ある、幕府にとっても奥州の要である仙台藩の騒動を解決するため、黄門さまが大活躍!

世継ぎ争い一口メモ:江戸表と国元との意向が対立したまま正嫡の決定を得ず、藩内の対立がとけない時は、第三者の大名家から養子を迎えることもあるそうです。
お新さんの戦う姿久々み拝見しましたが、やはり黒装束が似合いますねv 最終話だけあって、緊迫したストーリーで楽しめました^^
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あらすじ

諸国漫遊を終え、西山荘へ戻ってきた黄門さま。だが、野良仕事に出かける以外は、漫遊中に亡くなった格之進の母親・多加のために一日中写経をしていた。そこへ飛び込んで来たのが、讃岐高松藩主松平頼常の気鬱の噂。参勤交代をおろそかにし、表向きの理由は病気、だがその実、栗林荘の別邸に領内の娘を拉致しての羽目はずししているという。折りしも、公儀による公費粛正のための国替え、藩の改易がすすめられており、高松藩次席家老が老中筆頭堀田備前守に取り入り、備前守共々、高松藩改易を計っていた。頼常の気鬱が公儀に知られたら、藩取り潰しは免れない。

一方、頼常の娘つまり光圀の孫にあたる綾姫が江戸の上屋敷を抜け出した。助さんと知り合い、黄門さま一行と合流、黄門さま譲りの頑固さで、高松行きに同行することに。また、勘定奉行へ直訴した駿府川根の庄屋の娘お鈴を助けた一行は、お茶処駿府川根の窮状を知り、はびこる悪を退治しに。一行の高松入りを阻止しようと、高松藩次席家老から放たれた刺客・笠間尚蔵一味が光圀の命を狙う。暗雲漂う讃岐へ向けて、お馴染みの一行が出立する。


レギュラー

水戸光圀 (西村晃)
佐々木助三郎 (あおい輝彦)
渥美格之進 (伊吹吾朗)
うっかり八兵衛 (高橋元太郎)
かげろうのお銀 (由美かおる)
柘植の飛猿 (野村将希)
風車の弥七 (中谷一郎)

綾姫 (細川直美)
お鈴 (山下志麻) 第1~4話
お菊 (藁谷友紀) 第5~8話
お京 (横田優花) 第9~11話


全話紹介

(タイトル無し・水戸) (第一話:H2.10.22放送) ★★★★☆
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音楽:木下忠司
主題歌「あゝ人生に涙あり」
作詞:山下路夫
作曲:木下忠司
唄:あおい輝彦/伊吹吾朗
題字:朝比奈宗源
ナレーター:杉山真太郎
原作・脚本:葉村彰子/監督:高倉祐二

霞のお新(宮園純子)/綾姫(細川直美)/お鈴(山下志麻:ミス水戸黄門長崎放送代表)/山野辺兵庫(高松英郎)/徳川綱吉(長谷川哲夫)/堀田備前守正則(永井秀明)/木嶋正膳(高野真二)/小笠原将監(早川雄三)/笠間尚蔵(石山律雄)/甚平(高原駿雄)/徳川綱条(坂口徹郎)/三屋孫兵衛(中村錦司)/千鶴(森野恵)他

西山荘に飛び込んできた、讃岐高松藩主松平頼常気鬱の噂。参勤交代を蔑ろにし、果ては栗林荘の別邸に領内の娘を拉致しての羽目はずし。だがその騒動の背後には、高松藩改易を計る高松藩次席家老と老中筆頭堀田備前守の企みが。江戸藩邸を抜け出した孫の綾姫と、直訴に出向いた駿府川根の庄屋の娘お鈴を伴い、暗雲漂う讃岐へ向けて出発する黄門さま。

お馴染みの一話炎上シーンは今回はなし。そのかわり忍び三人組が魅せます。息もピッタリの活躍ぶりにこれから期待が持てそうです。そして親分のお茶目なシーン→助さんが連れてきた綾姫に対し、「なんだいこの娘は」とのたまい、助さんから正体を聞かされた後の「こりゃどうも」には笑わせてもらいました(o^.^o) なんてお茶目な弥七親分!!
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水晶守った怒りの十手・甲府 (第二話:H2.10.29放送) ★★★☆☆
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原作:葉村彰子/脚本:櫻井康裕/監督:矢田清巳

京太郎(沖田浩之)/文造(生井健夫)/深水屋(真弓田一夫)/おりえ(山崎美貴)/お小夜(乙黒春美:テレビ山梨代表)/伊達兵部(南原宏治)/荒間の五郎蔵(井上昭文)/鬼源太(内田勝正)/次郎太(松原一馬)/赤垣屋(久遠利三)/職人(新城邦彦)/問屋(芝本正)他

水晶細工で名高い甲府へ着いた一行。甲府には水晶細工の利権を狙う赤垣屋が代官・伊達兵部を後ろ盾に、あらくれ兄弟の鬼源太と次郎太を使い悪さのし放題。立ち向かうのが文造という、老いた目明し。その文造の息子・京太郎が帰ってきたが、父親に反発し、綾姫を誘拐してしまう。親子の絆を結び、甲府の悪を退治する黄門さま。
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情けが仇のとろろ汁・駿府 (第三話:H2.11.5放送) ★★★★☆
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原作:葉村彰子/脚本:土橋成男/監督:宮越澄

京極高永(あおい輝彦)/お袖(田村英里子)/佐吉(三上進一郎)/お美代(太田憲子:静岡放送代表)/松永将監(江見俊太郎)/清水屋(歌澤寅右衛門)/吉岡孫兵衛(有馬昌彦)/代蔵(上田忠好)/藤屋(新井量大)/田辺新之助(水上保広)他

参勤交代の途中、お忍びで駿府の町へ出た但馬豊岡藩のお殿様。自分の国にも駿府の竹細工を伝えたいと、知り合ったのが竹細工職人の娘・お袖。とろろ汁をご馳走してもらい、お袖に礼として置いていった十二両入りの財布だが、それが元でお袖が悪人共の奸計に陥ってしまう。お金を施すことの難しさを教え、駿府の悪を一掃する黄門さま。

あおいさんのお殿様、特にとろろ汁を食べるシーンなど、なんだかほのぼのしてて良かったです。
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偽黄門は正義の味方・島田 (第四話:H2.11.19放送) ★★★☆☆
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原作:葉村彰子/脚本:櫻井康裕/監督:宮越澄

紋兵衛(長門勇)/助三(うえだ峻)/角次(三田村賢二)/草間弾正(高城淳一)/烏帽子の熊五郎(藤岡重慶)/長左衛門(塚本信夫)/おはな(礒葉子:東京放送代表)/大藤屋(近藤準)/おとよ(鮎川十糸子)他

お鈴の案内で、川根に入った一行。茶処、駿府川根の農民の苦難を救うため黄門さまが一芝居打つ。百姓爺に化けた黄門さまが、黄門さま一行を見かけたと言いふらす。折りしも島田の旅籠に現れた白い髭の老人とお供の助さん格さんが、老公一行に間違えられる。それを利用して、川根茶の神君家康公お墨付きの取り上げを企み私腹を肥やす代官一味を懲らしめる黄門さま。
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鰻が祟った幽霊旅籠・浜松 (第五話:H2.11.26放送) ★★★☆☆
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原作・脚本:葉村彰子/監督:高倉祐二

お菊(藁谷友紀:ミス水戸黄門テレビユー福島代表)/おとせ(長谷川稀世)/虎五郎(工藤堅太郎)/味岡郷太夫(遠藤太津朗)/毘沙門の藤蔵(福山升三)/多吉(早川研吉)/お艶(片岡あや子)他

浜松に入った一行は、濱名屋という旅籠に世話になることに。だが濱名屋は、鰻の中毒で死んだ客の幽霊が出るという噂があり、さびれた寂しい旅籠だった。それもこれも濱名屋の美人女将・おとせを手に入れたい勘定奉行の味岡郷太夫と、鰻一手販売の鑑札を手に入れようと企む毘沙門の藤蔵の仕業だった。一方、声が出ない娘・お菊と旅をする虎五郎と知り合った一行だが、それは真っ赤な嘘。お菊を利用し、情け深い旅人からお金を騙し取っていたのだった。虎五郎も改心、浜松の鰻を牛耳ろうとする悪を退治し、父を捜す娘お菊を一行に加える。

お鈴に続き、お菊が一行の仲間入り。京都にいるという父親を探すため、一行に仲間入り。それにしても、刺客は全然襲ってきません。このまま無事、高松入りしそうです。
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夢を叶えた夫婦花火・吉田 (第六話:H2.12.3放送) ★★★☆☆
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原作:葉村彰子/脚本:土橋成男/監督:高倉祐二

新吉(森次晃嗣)/お絹(千野弘美)/辰吉(大竹修造)/沼野大膳(北原義郎)/多平(河合絃司)/伊勢屋(久保晶)/浜口陣五郎(伊吹聡太朗)/堀田玄庵(佐伯徹)/小島良円(奥野匡)他

三河花火で名高い吉田に入った一行。そこで出会ったお絹は、商売仇の陰謀で失明寸前の状態に追い込まれた花火師・新吉を支える、健気な妻。花火に使う硝石を使って私腹を肥やそうと企む伊勢屋と家老の沼野大膳が、殿様上覧の花火較べで勝ちを得ようと、新吉らの花火作りを妨害する。悪を一掃し、三河花火を楽しむ一行。
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怨みを買った女医師・桑名 (第七話:H2.12.17放送) ★★★☆☆
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原作:葉村彰子/脚本:大西信行/監督:矢田清巳

半井克子(中野良子)/半井唐斉(垂水悟郎)/おたみ(宮川明子:中部日本放送代表)/村山浩庵(石濱朗)/台場の岩造(田中浩)/松平定重(清川新吾)/大原総右衛門(久富惟晴)/八木利三郎(沖田さとし)/寅吉(江幡高志)/吾助(北見唯一)他

桑名名物・焼蛤を食べ過ぎて、お腹をこわした八。評判の女医者・半井克子に見てもらったが、請求されたのは一両という法外な値段の治療費。何やら曰くありげな女医者の身辺を探ったところ、元御典医の父が、御典医の座を狙う悪党一味にはめられ失脚した事実を知る。折りしも桑名藩主・松平定重は病の床。悪党を退治した黄門さま、父の残した殿様に関する資料を使って病を治して差し上げたいという克子の願いを叶えさせる。
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情け紡いだ西陣織・京 (第八話:H2.12.24放送) ★★★☆☆
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原作:葉村彰子/脚本:土橋成男/監督:矢田清巳

お園(中村玉緒)/仙太郎(太川陽介)/小糸(浜田朱里)/おてる(東風平千香:毎日放送代表)/伊兵衛(早川保)/大越玄蕃(川合久造)/丹波屋(伊達三郎)/留五郎(汐路章)/亥蔵(西田良)/清兵衛(高桐真)/内藤大和守(加賀邦男)他

お菊の父親を探すため、遂に京に入った一行。そこでならず者に絡まれる西陣織の老舗の女主人・お園を助ける。お園の店に世話になることになった一行だが、お園の悩みの種は、先妻の息子・仙太郎との仲。仙太郎に立派に暖簾を継いで欲しいと願うお園だが、仙太郎にその心は通じず放蕩三昧。遂には、、西陣織独占を企む丹波屋らにそそのかされ、店の沽券と御用達の権利書を持ち出そうとする。仙太郎の目を覚まさせる黄門さま。お菊も、父と涙の再会。
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黄門様の商ん人修行・大坂 (第九話:H3.1.7放送) ★★★☆☆
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原作・脚本:葉村彰子/監督:高倉祐二

お京(横田優花:ミス水戸黄門東京放送代表)/お蝶(村田知栄子)/宗右衛門(宗方勝巳)/おたか(茅島成美)/定吉(オール阪神)/甚兵衛(オール巨人)/倉田剛造(睦五郎)/和島屋(西山嘉孝)/おはま(泉晶子)/おきみ(庄瀬有里:毎日放送代表)/天満の鉄五郎(小田部通麿)/為吉(都京助)/兼松(甲斐道夫)他

大坂に入った一行。うどんのお代わりを巡って黄門さまが格さん・八と喧嘩。助さん、綾と共に、昆布屋のお蝶の元に、住み込みで働くことになった。一方、格さんたちが出会ったのが、祖母を探して多度津からやって来た娘・お京。その祖母というのがお蝶だったが、それを引き金にお蝶の店で跡取り騒動が勃発、暗殺計画に巻き込まれる。だがそれを逆手にとって、黄門さまが大坂に巣食う悪を退治。お京の母親共々、大坂に呼び寄せるため、一旦多度津へ戻るお京。一行が送り届けます。

新たな道連れに今度はお京が加わる。それにしても、事件解決後、送り届けるというパターンは珍しいかも。
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陰謀渦巻く高松城・高松 (第十一話:H3.1.21放送) ★★★★☆
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原作:葉村彰子/脚本:土橋成男/監督:矢田清巳

松平頼常(荻島真一)/玉井彦右衛門(佐藤英夫)/樋口新之丞(伊吹剛)/伊兵衛(佐竹明夫)/福原速水(菅貫太郎)/堺屋重兵衛(森幹太)/木嶋正膳(高野真二)/笠間尚蔵(石山律雄)/大坪玄蕃(前田昌明)/松平頼豊(前田晃一)/おはま(泉晶子)/沙織(中尾麻祐子)/お葉(武田京子)/鬼頭(岩尾正隆)他

高松へ入った一行。だが、一行の高松入りと同時に、お京の母親が人質として刺客・笠間尚蔵らに捕らわれた。高松では、先代頼重の子・松平頼豊を後継ぎに推す国家老・玉井彦右衛門一派と、頼常の子でまだ幼い徳之助を押す次席家老・福原速水一派との争いが起こっていた。だが、福原が江戸家老・木嶋正膳と組んだため、福原一派の勢いが増していた。綾姫を頼常の元に送り込み、頼常の気鬱が、福原ら一味の企みを知るための演技であったことを知る黄門さま。頼常と共に高松の世継ぎ争いを丸く治めた黄門さま、綾姫やお京と別れを告げ、再び諸国漫遊の旅に出る。

綾姫ともお京ともここでお別れ。旅の華がお銀のみとなってしまいました。
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悪を糺す阿波踊り・徳島 (第十二話:H3.1.28放送) ★★★☆☆
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原作:葉村彰子/脚本:櫻井康裕/監督:松尾正武

新三(あおい輝彦)/為吉(高津住男)/お園(日下由美)/お美代(楠野紋子)/頼母木修理(高城淳一)/猪の鼻の五郎蔵(田中浩)/樫田大膳(久富惟晴)/大滝屋(加藤和夫)/伴野(辻萬長)/蜂須賀綱矩(水上保広)他

徳島の城下では、殿様が参勤交代を終えてお国帰りをするということで、阿波踊りの稽古で盛り上がっていた。だが藩内では、藩の専売である藍玉の横流しが行なわれていた。の罪を藩御用達の問屋にきせて闕所に追いこんだのが、家老と結託した大滝屋。そして、藩主へ直訴をし、親の仇を討とうと、問屋の若旦那・新三が徳島に帰ってきた。それがなんと助さんに瓜二つ。新三を助け、黄門さま一行も踊り連に交じってお城に乗り込む。

あおいさん、二十部二回目の二役。飛猿も弥七親分も、そして八は女装で、みんな楽しく阿波踊り。殺陣のシーンでは、飛んできた杖を受け取り構える黄門さまがカッコよかったです。
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ドジな男の恩返し・高知 (第十三話:H3.2.4放送) ★★★☆☆
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原作:葉村彰子/脚本:櫻井康裕/監督:高倉祐二

芳松(西川弘志)/お糸(増田未亜)/大浜屋(小松方正)/岩月庄太夫(亀石征一郎)/熊五郎(長谷川弘)/藤次(間寛平)/山内豊昌(武内亨)/お志摩(野口ふみえ)/金次郎(竜川真)/安藤重行(高桐真)/久三(西川きよし) 他

高知に着いた一行。一足遅れの格さん、問屋場に押し込んだ男を取り押さえようとして逆に押し込み一味に間違えられて追われるはめに。その際、持ってきてしまった一枚の書き付けは、鰹節横流しの証拠となる品。高知では、藩の専売になってしまった鰹節を横流しして私腹を肥やす悪がいることを知る黄門さま。
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湯煙り義侠の助太刀・松山 (第十四話:H3.2.11放送)
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原作・脚本:葉村彰子/監督:松尾正武

おかつ(林美智子)/井筒屋(小林昭二)/伊之助(草川祐馬)/権殿の鬼寅(石橋雅史)/岩月大膳(幸田宗丸)/岩月菊馬(松原一馬)/伊予屋(近藤準)/才次(伊藤高)/吾助(松田明)/加賀見外記(加賀邦男)他

道後で助三郎と八兵衛が知り合ったのは、酒と遊びに明け暮れて生まれて一度も働いたことのない大店の若旦那。勘当されて元奉行人の女将の宿に居候するが、性根すえて初めて働きだした時、父親が無礼討ちにあう。死因に不振を抱いた老公が若旦那と女将を励まして、色と欲に溺れる勘定奉行に仇討ちを挑む/C.A.Lより。
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女度胸の玄海節・小倉 (第十五話:H3.2.18放送) ★★★☆☆
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原作:葉村彰子/脚本:土橋成男/監督:矢田清巳

国見屋辰之助(広岡瞬)/お袖(三浦リカ)/大月右京(天野新士)/西海屋定五郎(井上昭文)/唐津屋(草薙幸二郎)/鉄造(片岡五郎)/佐吉(三角八郎)/野島(佐々木勝彦)/おてる(藤江リカ)/お竜(藤間紫) 他  

伊予松山から船で小倉入りした一行。小倉では、口入れ屋の国見屋と西海屋が対立しており、小倉に着いて早々の一行も騒動に巻き込まれる。西海屋は町奉行を後ろ盾に、付け火や脅しに人殺しとやりたい放題。国見屋の辰之助は、若いがしっかりしている。一行が、住み込みで世話になっている河豚屋の女将・お竜は、なにかと辰之助夫婦の面倒を見ているが、何か曰くありげ。西海屋のあまりのやり口に、辰之助を死なせてはならぬと、お竜が西海屋に殴りこみをかける。小倉の悪を一掃し、親子の縁を結ぶ黄門さま。

今回、飛猿とお銀は早々と正義の正体をさらしてしまったので、弥七親分が西海屋に草鞋を脱ぎます。親分が仁義をきるトコ見てみたい...けど、親分の場合、いつも腕を見込まれてスカウトされる、というパターンです。それにしても、黄門さま、最初からはじけちゃって、かなり面白いです。
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男意気地の博多節・福岡 (第十六話:H3.2.25放送) ★★★☆☆
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原作:葉村彰子/脚本:櫻井康裕/監督:高倉祐二

お雪(芦川よしみ)/お志乃(蜷川有紀)/沼尻九郎兵衛(名和宏)/多々野屋(穂積隆信)/めしやの女将(ばってん荒川)/音次(浦田賢一)/雷の文蔵(金井大)/錦屋(真弓田一夫)/源三(松山照夫)/女中(落合智子)/役人(白井滋郎)/丑松(武田鉄矢) 他

福岡・黒田家の城下に入った一行。一行が出会った男・丑松は、一年前に殺人の濡れ衣を着せられて故郷を捨てた、腕のいい博多人形師。博多織の藩御用達・錦屋が闕所になったことを知り舞い戻ってきた。一方、助さんと八が黄門さまと格さんの目を盗んで芸者遊び。そこで助けた粋な芸者・お雪は丑松の妹だった。博多織を一手に握り私腹を肥やす悪党らを退治する黄門さま。

武田鉄矢さんが、家老相手に「この、どてかぼちゃ~!!」と斬りかかる...アドリブ??って感じで面白かったです。
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秘伝盗みの弟子修行・唐津 (第十七話:H3.3.4放送) ★★★☆☆
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原作:葉村彰子/脚本:土橋成男/監督:高倉祐二

弥兵衛(内藤武敏)/お袖(大和さくら)/辰之助(加納竜)/奥田将監(南原宏治)/源太郎(佐藤佑介)/村尾又四郎(篠塚勝)/田島屋仁兵衛(久保晶)/軍次(森章二)/根吉(勝野賢二)/田島(出水憲)他

唐津焼で名高い・唐津に着いた一行。名人・弥兵衛の家に世話になることに。弥兵衛の弟子・辰之助は、三年前に唐津にやってきたというが、なにか曰くありげ。正体は、美濃から陶工の技術を学びとるためにやって来た美濃藩士。故郷の貧しい民を救うため、命がけの辰之助。唐津では、唐津焼を一手に扱おうと企む田島屋が家老と組んで悪巧み。唐津焼を守るためお馴染みの一行が活躍。

今回、終盤はいつもと少し違うパターンでなかなか◎。悪党の手から逃れ、美濃へ旅立つ辰之助とお袖を弥七が護衛しながら国境まで送ります。そこで黄門さまの正体を弥七から聞いて、黄門さまがおられるであろう方向に向かって土下座。そしてこの回は、名人のグレた息子の目を覚ますために、弥七親分、愛の平手打ちが見られます!!
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密命帯びた用心棒・嬉野 (第十八話:H3.3.11放送) ★★★☆☆
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原作:葉村彰子/脚本:土橋成男/監督:高倉祐二

お絹(福家美峰)/鮫島甚太夫(小沢象)/鹿島の吉兵衛(立原博)/富岡の重蔵(上田忠好)/平井(原口剛)/乙松(中田博久)/流れ屋の伊太郎(竹脇無我) 他

お茶で名高い嬉野宿に到着した一行。だが町には人っ子一人いず、廃墟同然の寂れよう。嬉野宿では、鹿島の吉兵衛と富岡の重蔵、二人の親分がお茶の利権を巡って対立していた。町の男たちは使役に駆り出され、女たちは山に隠れてしまった。一行が知り合った曰くありげな旅烏の男が、実は町の様子を探りにきた隠密・伊太郎。一行も大活躍の嬉野宿騒動。

今回は八を除く皆が、用心棒なり百姓なり、なんかしらの役を演じてやくざ一家に潜入。なので最後のナレーションが面白かった。「粋な伊太郎、飛猿、弥七、おとぼけ老公、お色気お銀、ご存知助格役者が揃い、お茶の香りを取り戻し、嬉野宿を旅立って行った」…と。でも八っつあんは!? 八っつあんにも何か活躍の場が欲しかった!!
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姫様騙って悪退治・長崎 (第十九話:H3.3.18放送) ★★★☆☆
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原作:葉村彰子/脚本:櫻井康裕/監督:髙倉祐二

沙織(坂上香織)/お志津(長内美那子)/武右衛門(佐竹明夫)/清吉(吉田次昭)/石尾采女正(高野真二)/西海屋(須賀不二男)/竜神の五郎蔵(藤岡重慶)/粂造(南祐輔)/伊三次(鮎川浩) 他

異国情緒溢れる長崎に着いた一行。五年前に生き別れになった母を探す娘・沙織と知り合う。沙織は五年前に抜け荷の濡れ衣をきせられ闕所になった浦上屋の跡取り娘だった。長崎では、奉行と廻船問屋の西海屋が組んで抜け荷を行なっていた。抜け荷の真相を暴くため、沙織を大名の姫君に仕立て上げての悪退治。

久しぶりに助さん格さんの侍姿。今回は格さんも刀で闘います。
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弥七を狙う女・八代 (第二十話:H3.3.25放送) ★★★★☆
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原作:葉村彰子/脚本:土橋成男/監督:高倉祐二

お雪(万里洋子)/お光(橋本由紀:ミス水戸黄門熊本放送代表)/笹島右京(川合伸旺)/碇屋松五郎(田口計)/銀次郎(黒部進)/加賀(岩尾正隆)/おくら(平映子)/佐吉(日高久)/源太(浜伸詞)/お涼(八代亜紀) 他

一年ぶりに八代を訪れた弥七に突然、父の仇と襲い掛かってきた女壺振り師のお涼。お涼は、一行が助けた、漁師を束ねる網元浦戸屋の娘・お雪の腹違いの姉。後妻の子であるお雪に家督を譲るため、八年前に家を飛び出したが、父親が風車の弥七に殺されたという噂を聞いて、仇を討つべく八代に戻ってきたのだった。だが真相は、元締めの鑑札を手に入れようと企む碇屋が、郡代・笹島右京を後ろ盾に、弥七に濡れ衣をきせたのだった。お涼に見事仇討ち本懐を遂げさせる黄門さま。

久々にミス水戸黄門の登場です。今回は弥七親分が主役の話。
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