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あらすじ

晴耕雨読の生活を送る,水戸西山荘の老公ら。アユ釣りに出かけたお銀と助さんは,棒術にたけた忍びに襲われたなにやら曰くありげな娘を助けた。大怪我を負ったその娘が所持していた書状は,なんと光圀宛の書状。そこには出羽庄内藩の危機を訴えた内容がしたためられており,その娘の正体は国家老の娘久美だと分かった。

一方,綱条に光圀が作った納豆を届けるため江戸へ出かけた格さんは,弥七とお新のいる田毎庵に寄る。そこへまたしても曰くありげな娘二人。修験者崩れの怪しげな一行に教われた娘らを助けた格さんと弥七は,彼女らが出羽庄内藩の危機を命がけで光圀に訴えにきた雪姫と腰元の千鶴と知り,二人を水戸西山荘へ届ける。雪姫の話によると,庄内藩では次席家老一味が力をもち、藩主が病床にあるのをいいことに、側室の子を世継ぎにと,お家乗っ取りを企んでいるという。そのために,奥州出羽三山の修験者鬼巌坊を城に呼び,病魔退散の祈祷水と偽り毒の入った水を飲ませていた。庄内米の一手引き受けを企み,庄内十四万石を乗っ取ろうと画策する次席家老ら。

庄内藩のお家騒動を鎮めるべく、西山荘を後にした光圀。最強の供を引きつれ、十九回目の世直し旅が始まる…。


レギュラー

水戸光圀 (西村晃)
佐々木助三郎 (あおい輝彦)
渥美格之進 (伊吹吾朗)
うっかり八兵衛 (高橋元太郎)
かげろうのお銀 (由美かおる)
柘植の飛猿 (野村将希)
風車の弥七 (中谷一郎)

雪姫 (吉野真弓)
千鶴 (安永亜衣)
鬼巌坊 (山本昌平)
鳥海坊 (佐藤京一)
丁字坊 (志賀勝)


全話紹介

(第一話:H元.9.25放送) ★★★★☆

 


音楽:木下忠司
主題歌「あゝ人生に涙あり」
作詞:山下路夫
作曲:木下忠司
唄:あおい輝彦・伊吹吾朗
題字:朝比奈宗源
ナレーター:芥川隆行
原案・脚本:葉村彰子/監督:山内鉄也

霞のお新(宮園純子)/雪姫(吉野真弓)/千鶴(安永亜衣)/山野辺兵庫(高松英郎)/黒崎主膳(大木実)/久美(丸山秀美)/徳川綱条(坂口徹郎)/室川屋(管貫太郎)/お八重の方(朝比奈順子)/坂戸左衛門(高野真二)/鬼巌坊(山本昌平)/鳥海坊(佐藤京一)/丁字坊(志賀勝)他

庄内藩の雪姫と国家老の娘を助けた一行。出羽庄内藩酒井家の危機!! お家騒動を鎮めるため旅立つ。修験者崩れの忍びらが一行の命を付け狙う。

お馴染みの1話炎上シーンあり,掲示板でも問合せの多いお銀拷問シーンもありの第1話です。お新と弥七の絡みもいいし,助さんとお銀の関係もまだまだ初々しくていいですね! やはり面白い第19部,今回はお銀以外のお供に若い娘さん二人も連れて,一行の旅が始まりました。




老公狙う大爆発・岩城(第二話:H元.10.2放送) ★★★☆☆


原案・脚本:葉村彰子/監督:矢田清巳

波路(山本みどり)/平井甚左衛門(庄司永建)/松賀典膳(名和宏)/三陸屋久兵衛(管野菜保之)/内藤義孝(青山裕一)/笹井敬之介(西郷輝彦) 他

江戸の剣術道場で竜虎の仲だった笹井敬之助に会いに行った格さん。だが様子がおかしい。暗雲立ち込める岩城平藩。城下の物産問屋をとりこみ財政を牛耳る次席家老と,地位に固執する城代家老とで,藩を二分する力争いが起こっていた。次席家老は光圀の命を狙う鬼巌坊一味らと手を組んだ。岩城平藩の行方は?そして光圀らの身に大爆発の危機が迫る…。

又してもお銀さん捕らわれの身に。あおい助さん,黄門さまに扮装し,助けにいきます。たまには格さん扮装しないのかな…? 2話目でも炎上シーンあり。




鬼と呼ばれて恩返し・棚倉(第三話:H元.10.9放送) ★★★☆☆


原案:葉村彰子/脚本:大西信行/監督:山内鉄也

お浦(加茂さくら)/芳野屋芳之助(荒木しげる)/お光(佐藤由紀絵)/太助(森本貴)/お春(中村奈々)/次郎吉(浅尾和憲)/お末(落合歩)/栗木大膳(小沢象)/鮫寅の寅五郎(藤岡重慶)/斑屋喜兵衛(久保晶)/伝次(大木正司)/喜次郎(松原一馬)/おかみ(島村晶子)他

岩城平藩の内紛を解決した一行は,棚倉五万石の城下へ入ってきた。城下で出会ったのは働き者の子ども達と厳しいその母親。煙草収納の鑑札を取り上げようと,斑屋が勘定奉行と組んでの悪企み。大恩ある芳野屋の若旦那のために,一家で身を粉にして借金返済の手助け。心を打たれた黄門さまが立ちあがる。

今回は刺客でてこず。安心して悪者退治。




大望隠した離縁状・三春(第四話:H元.10.16放送) ★★★☆☆


原案:葉村彰子/脚本:芦沢俊郎/監督:矢田清巳

向坂保馬(中村橋之助)/常(萬代峰子)/お由(丸山真穂)/相良準之助(夏夕介)/三春屋忠造(福田豊土)/高瀬刑部(南原宏治)/井筒屋呉平(金井大)/脇田左内(原口剛) 他

三春の城下で一行が出会ったのは,離別された武家の妻女お由。寝耳に水の離縁状。そこには向坂保馬とその母常の,秘めたる大望があった。勘定奉行と材木問屋が組んで,お止め山の材木の横流し。そのことに気づいた向坂は,藩侯に直訴するため江戸に向かう。公金横領と見せかけての脱藩。悪人共らを退治し,離縁された妻と母子との絆を取り戻す黄門さま。




謎の剣士!烏天狗・中村(第五話:H元.10.23放送) ★★★☆☆


原案:葉村彰子/脚本:田口耕三/監督:高倉祐二

樋口新之介(沖田浩之)/お志乃(三沢あけみ)/田島伝蔵(江見俊太郎)/猪塚長十郎(北原義郎)/藤兵衛(村田正雄)/加兵衛(立原博)/与市(吉田次昭)/おきぬ(樋口しげり)/松沢(辻萬長)/時造(岩尾正隆)/岩吉(瀬川新蔵)他

相馬藩へ入った一行。相馬藩の領民たちは重い年貢に苦しんでいた。横暴な役人の前に現れ,領民を救ったのは面を被った烏天狗。一方団子の食べすぎで腹を壊した八兵衛は,女馬子お志乃に助けられる。女馬子の家には,亡き藩御用人の息子新之介が居候。だが日々釣り三昧で過ごす毎日。ごうを煮やした志乃は,直訴を決意し訴え出るが捕まってしまい,磔の危機に。

烏天狗の白い衣裳に身を包む,助格,お銀。鬼巌坊配下の白装束軍団と見間違えてまぎらわしかったです。




因業爺は瓜二つ・仙台(第六話:H元.10.30放送) ★★★★☆


原案:葉村彰子/脚本:大西信行/監督:矢田清巳

広瀬屋宗雪(西村晃)/宗兵衛(宗方勝巳)/おとく(長内美那子)/宗七(ひかる一平)/お糸(福家美峰)/青葉屋勘兵衛(早川雄三)/塩釜の玄八(井上昭文)/堀田主殿(外山高士)/堀田右一郎(佐藤仁哉)/おたね(泉敦子)/お絹(八神康子)他

仙台へ入った一行だが,なんとなく様子がおかしい。どうやら黄門さまが,誰だかに間違えられているようだ。なんと城下の呉服問屋の大旦那が黄門さまと瓜二つ。しかも因業爺との評判に,顔をしかめる黄門さま。孫を政略結婚させるため,孫が江戸から連れて帰った女房と赤子を亡き者にしようとまでする。孫夫婦のため,黄門さまが大旦那に化けて一芝居。

今回は西村さんが主役!! 二役を演じます。雷を背景に,迫力のあるシーンを熱演!? 刺客出ず。




人買い光右衛門・尾花沢(第七話:H元.11.6放送) ★★★☆☆


原案:葉村彰子/脚本:土橋成男/監督:矢田清巳

仙太(佐藤佑介)/お妙(伊藤美由紀)/お信(川口敦子)/お絹(高都幸子)/兵頭玄蕃(小林勝彦)/五斗屋源兵衛(歌澤寅右衛門)/重蔵(中田博久)/市兵衛(江幡高志)/半次(伊東達広)他

尾花沢に入った一行。天領である銀山を預かる代官が,悪庄屋らと組んで悪行三昧。公儀銀山の銀を着服,前の庄屋を亡き者にし,娘達は年貢のかたに人買いに買われていた。黄門さまも人買いに間違われる始末…。銀山を視察に来た公儀改め役までもが,鉄砲で打たれた。無法地帯と化した尾花沢を立てなおすため,黄門さまが人買いに化ける。

売られた娘を演じる雪姫らも悪事の証拠を掴むため奮闘!! 旅に娘三人だとかなり賑やか,お風呂シーンも華やかです。




過去を背負った男・新庄(第八話:H元.11.13放送) ★★★☆☆


原案:葉村彰子/脚本:大西信行/監督:矢田清巳

最上屋仙右衛門(土屋嘉男)/お春(永光基乃)/権蔵(上田忠好)/三橋丹後(川辺久造)/北乃屋角兵衛(小瀬格)/最上屋(松本朝夫)/喜次郎(草木宏之)他

一行が新庄で出会った造り酒屋の主人・仙右衛門。実は入墨者で、仙右衛門を追って江戸から目明しがやってきた。酒屋の利権を手に入れ、私腹を肥やそうと企む北乃屋と町奉行・三橋が、仙右衛門の過去を知って悪巧み。目明しを殺害し、仙右衛門に罪をなすりつける。新庄の悪を一掃し、父娘の絆を取り戻す黄門さま。




野望を砕く薪能・鶴岡(第九話:H元.11.20放送) ★★★★☆


原案:葉村彰子/脚本:櫻井康裕/監督:山内鉄也

黒崎主膳(大木実)/笹谷孫右衛門(大山克巳)/室川屋藤兵衛(菅貫太郎)/お八重の方(朝比奈順子)/久美(丸山秀美)/真木新之介(藤堂新二)/酒井忠義(大竹修造)/梶野統五郎(小美野欽士)/辰平(河合紘司)他

厳しい監視の目をくぐり抜け,遂に庄内藩に乗りこんだ一行。雪姫は城内入りを果たす。一方,国家老の娘久美が,一行を追って庄内入りした。だが,久美を人質に取られ,黄門さまらは爆破の危機に陥るが…。藩主の病気回復の薪能の舞台で,次席家老一味らと最後との対決を迎える黄門さま。

いよいよ第19部の目的地,庄内藩へ。刺客とも最終対決ですが,結構あっけなく終わってしまいました。




助さんの代理亭主・本庄(第十話:H元.11.27放送) ★★★☆☆


原案:葉村彰子/脚本:田口耕三/監督:山内鉄也

おせい(白木万理)/お加代(神保美喜)/おれん(三浦真弓)/打木屋徳右衛門(有馬昌彦)/臼倉主膳(滝田裕介)/板鼻の運造(田中浩)/佐平(頭師孝雄)/丑寅(片岡五郎)他

本庄で一行が出会った御殿まり作りの老舗の女主人・おせい。しばらくやっかいになることになったが、そこへ家出した娘・お加代が子どもと旦那を連れて帰ってくる。だが、旦那の顔を見た一行はびっくり。なんと助さんだった。本庄の物産の一手取扱を企む、物産問屋打木屋の後添えと町奉行・臼倉が、二足の草鞋の親分・運造と組んでの悪巧み。老舗の暖簾を守り、母娘の縁も取り持つ黄門さま。




黄門様の泥棒指南・盛岡(第十一話:H元.12.4放送) ★★★☆☆


原案:葉村彰子/脚本:芦沢俊郎/監督:高倉祐二

文吉(樋浦勉)/おけい(山本ゆか里)/南部屋忠兵衛(伊沢一郎)/清次(草川祐馬)/尾島屋源右衛門(田中明夫)/佐野三十郎(中村竜三朗)/村田の徳造(長谷川弘)/利助(楠年明) 他

南部藩十万石の城下盛岡へ向かう黄門さまに格さん、八。途中山道で、落石の危機から救った老人は鉄器問屋南部屋の主人だった。一方、本庄での事件の後始末をし、遅れて黄門さまを追う助さんとお銀は、島帰りの若い大工・文吉と知り合う。助さん、お銀を泥棒だと勘違いした文吉は、親分に引き合わせ、仲間にしてくれと懇願。盛岡では、南部鉄器を意のままに操ろうと企む尾島屋が、奉行の佐野と組んでの悪巧み。南部屋が手入れのために預かっている、殿様愛用の茶釜“涼風”を盗み出す。泥棒一味に扮し、涼風を盗み返す黄門さま。

今回は、大泥棒“梅の光三”に扮する黄門さま。色んなバージョンがあっておもしろいですね。




仇討ち悲願の名人芸・一関(第十二話:H元.12.11放送) ★★★☆☆


原案:葉村彰子/脚本:土橋成男/監督:高倉祐二

おしの(比企理恵)/為吉(小鹿番)/清吉(筒井巧)/木暮武太夫(青木義朗)/最上屋藤兵衛(永井秀明)/市村重蔵(松本朝夫)/樋口屋徳右衛門(西山辰夫)/佐兵衛(芦田伸介) 他

一関三万石の城下町へ着いた一行。黄門さまは、彫金師・佐兵衛の造る雲竜と呼ばれる刀の鍔を買うのを楽しみにしていた。だが、佐兵衛は、黄門さまに負けず劣らずの頑固者、もう鍔は造らないという。事情を探ると、3年前に息子を無礼討ちにされて以来、鍔造りをやめて鍛冶屋になったという。どうやら仇を討つ機会をじっと待っている様子。ようやく突き止めた息子の仇は藩御用人。北上川の水運を一手に握ろうとする最上屋と手を組んでいる、代官と用人を退治し、佐兵衛と許婚の娘おしのの無念を晴らす黄門さま。




待ったなし人間将棋・天童(第十三話:H元.12.18放送) ★★★☆☆


原案:葉村彰子/脚本:石川孝人/監督:高倉祐二

お民(南條玲子)/最上屋仁兵衛(生井健夫)/佐久間伊十郎(戸浦六宏)/海老屋加兵衛(加藤和夫)/宗桂(原田清人)/鬼あざみの伝蔵(伊達三郎)/巳之吉(金子研二) 他

最上川下りを楽しみながら天童を目指す一行。天童一の湯口をもつ湯宿に泊まることになったが、そこの主人・仁兵衛が大の賭け将棋好きで、娘のお民はその尻拭いばかり。湯口の権利を狙う紅花問屋の海老屋と代官・佐久間の策にはまり、賭け将棋で百五十両もの借金を負ってしまった仁兵衛。賭け将棋の負けは将棋で返すと、黄門さまが乗り出して、待ったなしの人間将棋で勝負をつける。

八兵衛の変身願望が強い今回のお話。一国一城の主から、天下一の武芸者まで、妄想は膨らみます。結局縮緬問屋の若旦那に落ち着くことに。それに付き合って、爺や役の黄門さまと女中役のお銀も衣装を変えます。妄想の中の助格も含めて、一行の色んな姿が見られます。それにしても、弥七親分はホント顔が広い。海老屋にいた将棋師・宗桂は、「振飛車殺しの宗桂(ふりびしゃごろしのそううん??)」という悪どい賭け師で、江戸を所払いされたという。昔恩を受けた弥七の説得に応じ、改心。人間将棋の勝負に一役買います。さすが親分!!




恩讐越えた一刀彫・米沢(第十四話:H元.12.25放送) ★★★☆☆


原案:葉村彰子/脚本:大西信行/監督:松尾正武

甲田玄一郎(御木本伸介)/弥生(橋本実加子)/仙波兵馬(川野太郎)/六左衛門(真弓田一夫)/松田監物(外山高士)/氷室の源造(井上昭文)/音造(阿木五郎) 他

黄門さまが湯宿で目にした一刀彫。なぜか殺気が感じられ、気になり作り手を訪ねる。作り手は侍の甲田玄一郎で、娘の弥生と暮らしていたが、なにか曰くありげ。一方、為替待ちで、黄門さまらとは別行動をしていた助さんとお銀は、越後村上藩からきた仙波という若い侍と知り合う。父の仇を討つため、はるばる米沢までやってきたらしい。年貢の帳簿書き換えや、一刀彫の利権独り占めなど、悪どい郡奉行ら一味を退治し、全て丸く収める黄門さま。

今回は珍しい飛猿の入浴シーンです。筋肉ムキムキ!! 前回の話もそうでしたが、早回しが目に付いた回でした。ちょっと不自然というか…。今回で、格さん「女嫌いの朴念仁」の汚名を返上!?




陰謀暴く天狗面・新発田(第十五話:H2.1.8放送) ★★★★☆


原案:葉村彰子/脚本:芦沢俊郎/監督:矢田清巳

溝口重元(伊吹吾朗)/長瀬丹波(根上淳)/お葉の方(中島ゆたか)/美鈴(千野弘美)/桑島兵部(亀石征一郎)/佐山十内(内田勝正)/清兵衛(新井量大)/おその(宮本佳代)/溝口重雄(江波隆) 他

新発田藩五万石の城下町を目指す一行。町外れで出会った、天狗の面をつけ乱暴狼藉を働く若者は、なんと新発田藩の若君の重元。しかも格さんと瓜二つ。藩内では、病弱な殿様の世継ぎに側室お葉の方の子を据えようと、次席家老とお葉の方の企みがあった。一年前に、世継ぎであった殿様の嫡男を事故に見せかけて殺し、医者を抱え込んで殿様の薬に毒を盛るなどしていた。事情を探るうちに、天狗馬鹿を装いながらも、藩内の悪を探ろうとしている重元の心情を知る黄門さま。次席家老らの策により崖から落ちた重元の代わりに、格さんが場内へ乗り込む。

今回は伊吹さん二役。伊吹格さんは、殿様との二役が多い気がします。八はあったけど、他の人の殿様との二役は見たことないような気も。格さん、今回殺陣は刀で闘います。「天狗の舞」だそうですf(^_^; なかなかカッコイイ!!




鬼が巣喰う金の山・佐渡(第十六話:H2.1.15放送) ★★★☆☆


原案:葉村彰子/脚本:葉村彰子/監督:高倉祐二

あかね(浜田朱里)/時田治三郎(伊吹剛)/羽木の権三(深江章喜)/平井玄蕃(早川雄三)/港屋源兵衛(陶隆司)/今橋(伊吹聡太朗)/鮫五郎(森章二)/松谷弘安(加賀邦男) 他

佐渡の金山では、鉱山掘りの人足や囚人達が、病死という名目で次々と死亡。死亡者の激増に不審を感じ、島に潜入する公儀隠密。その公儀隠密の兄を探す妹・あかねと知り合った一行。助さんは一足先に人足として鉱山に潜入したが、その仕打ちは過酷で、地獄さながら。黄門さまらも旅役者一座に化け、佐渡入りする。

迫力の爆破シーンが多数ありました。




輪島塗りに潜む罠・輪島(第十七話:H2.1.22放送) ★★★☆☆


原案:葉村彰子/脚本:大西信行/監督:松尾正武

喜代作(佐野浅夫)/おつた(北原佐和子)/喜代太郎(吉田次昭)/小坂七左衛門(玉川伊佐男)/舳倉屋三造(金井大)/黒部剛右衛門(原口剛)/山内数馬(沖田さとし)/玄次(黒部進)/館甲四郎(伊吹徹) 他

輪島塗の名人喜代作に文箱を作ってもらおうと、輪島を訪れた黄門さま。だが、喜代作は息子喜代太郎が家を出て行って以来、酒浸りの生活を送っていた。奉行の失脚を企み、輪島塗を一手に握ろうとする、奉行所の与力・黒部と舳倉屋。実は喜代太郎は、他の塗り師らと共に、山中の仕事場に閉じ込められ、粗悪な輪島塗を作らされていた。職人らの救出に乗り込み、輪島塗の伝統をつくる黄門さま。

佐野浅夫さん、強情っぱりな輪島塗の名人として登場。黄門さまとの、強情っぱりvs頑固者の対決が見もの。黄門さまに塩までぶっかける、佐野さんが見ものです。今回は炎上シーンがあり。せっかく炎上させるだけあって、炎上シーンをバックにしての殺陣のシーンが長かったです。それぞれの闘いっぷりが見もの。前回は爆破で、今回は炎上。このシリーズのときは結構お金があったのカナ…。




盗まれた御印篭・大聖寺(第十八話:H2.1.29放送) ★★★☆☆


原案:葉村彰子/脚本:櫻井康裕/監督:矢田清巳

白狐のお鈴(柏原芳恵)/ふくろうの半助(赤塚真人)/藤乃屋万右衛門(佐竹明夫)/おとせ(小畠絹子)/迫田頼母(西沢年明)/九越屋(須藤健)/勢五郎(近藤宏)/藤造(西田良) 他

一行が知り合った男半助は、枕探し。一方、加賀藩への挨拶を済ました助さんが旅の途中知り合った娘・お鈴を皆が泊まる旅籠へ連れて行ったところ、実は半助の姉貴分。二人にまんまと荷物を盗られ、印籠まで持っていかれてしまった。一文無しの一行を助けてくれたのが、藩御用達の呉服問屋・藤乃屋。そこへ、藩御用達の看板を狙う九越屋ら一味に利用され、お鈴ら二人がやってきたが、お鈴が十八年前神隠しにあった藤乃屋の娘であることがわかる。悪を一掃し、親子の絆を取り戻す黄門さま。

助さん、女たらしの本領発揮!?




人情娘馬子唄・郡上八幡(第十九話:H2.2.5放送) ★★★☆☆


原案:葉村彰子/脚本:芦沢俊郎/監督:矢田清巳

おいと(大西結花)/良英(森次晃嗣)/望月玄馬(戸浦六宏)/弥兵衛(塚本信夫)/彦六(歌澤寅右衛門)/多吉(石丸謙二郎)/弁天の三五郎(北村英三)/おそで(志乃原良子) 他

八と黄門さまが、餅の食べ比べでお腹を壊した。先代庄屋の娘・おいとと、その家に住む謎の医者・良英の世話になることになった一行。河川の権利書を狙う代官・望月と庄屋らが結託し、あの手この手で嫌がらせをしていることを知る。おいとと村人たちの生活のために、必死に権利書を守る良英。黄門さまらも一肌脱ぐ。

飛猿ファンには必見の回かもしれませんねf(^_^;




姫が暴いた悪企み・高山(第二十話:H2.2.12放送) ★★★★☆


原案:葉村彰子/脚本:土橋成男/監督:高倉祐二

照姫(西村知美)/内藤平八郎(金田賢一)/お縫(三浦リカ)/田島弾上(青木義朗)/篠山頼母(北原義郎)/賀川(高野真二)/松倉屋五郎蔵(穂積隆信)/軍蔵(長谷川弘)/郷田(五味龍太郎)/河辺(下元年世) 他

助さんが、高山の城下で出会ったおきゃんな娘・お照。実は、飛騨高山の照姫だった。家老の悪事を暴くため、また家老がすすめる縁談を断るために、お城を抜け出したという。縁談の相手は高遠藩の若君・内藤平八郎、山歩きが好きな変わり者だという噂。飛猿が山中で助けた平さんという若い男、山を歩いて木々を見、山が泣いていると嘆く。高山藩を憂う様子に黄門さま、平さんこそが、高遠藩の若君であることに気づく。材木問屋・松倉屋と結託し、私腹を肥やす高山・高遠、両藩の家老ら一味を退治し、若い二人を結ぶ黄門さま。




烏に狙われた女・富山(第二十一話:H2.2.19放送) ★★★☆☆


原案:葉村彰子/脚本:葉村彰子/監督:高倉祐二

お美代(三林京子)/熊野監物(南原宏治)/黒松屋(永井秀明)/磯崎主計(勝部演之)/手首の権蔵(田口計)/戸倉屋(近藤準)/黒部の烏(辻萬長) 他

道中、腹を空かした八兵衛に、おにぎりを分けてくれた薬売りの男。その薬売りが忍びに襲われ、現場に居合わせた飛猿が下手人に間違われる。薬売りが死に際に飛猿に託したかんざしを、薬問屋の女主人・お美代に届ける黄門さま。かんざしの箱は二重底になっており、藩買い上げの薬の横流しを企む次席家老らの悪事の証拠が入っていた。富山の城代家老に忍びとして代々仕える女主人を助け、その証拠を盾に陰謀を暴く黄門さま。

忍び・黒部の烏と飛猿の忍び対決も見ものです。




悪事隠す謎の切腹・高田(第二十二話:H2.2.26放送) ★★★☆☆


原案:葉村彰子/脚本:芦沢俊郎/監督:高倉祐二

あや(大塚良重)/おてる(貴倉良子)/小谷多三郎(横光克彦)/一之進(古原鉄平)/長瀬十内(川辺久造)/山木屋藤兵衛(小松方正)/仁平(河合絋司)/田坂要介(佐々木勝彦) 他

一行が高田の城下で知り合った、活きのいい椎茸売りの娘・おてる。助さんに一目ぼれし、一行はおてるの家にやっかいになることに。一方、為替両替のため一行とは遅れて高田へ向かう格さんは、道中、小谷多三郎という侍と知り合う。大仕事を終え、妻と子どもの待つ高田へ向かう多三郎に好感を持つ格さん。だが、その多三郎が藩金使い込みがばれて切腹したという知らせが、妻子の元へ。夫の無実を信じる妻と、世話になった多三郎一家に恩を返そうとするおてるらを助け、堤防復旧普請に関わる口入れ屋・山木屋と郡奉行・長瀬の黒い企みを暴く黄門さま。

食い気より色気に路線を変えた八っつあん、こっぴどくふられてしまいます。やっぱり、八っつあんは食い気だねっ!!




謎の用心棒・飯山(第二十三話:H2.3.5放送) ★★★★☆


原案:葉村彰子/脚本:櫻井康裕/監督:高倉祐二

木島屋権六(藤岡重慶)/黒姫屋五郎蔵(石橋雅史)/角屋勘左衛門(江見俊太郎)/半次(中田博久)/竹造(早崎文司)/仙八(河原さぶ)//井上準之助(竹脇無我) 他

野沢温泉に到着した一行。だが街は、赤鬼こと木島屋と青鬼こと黒姫屋の二派のやくざの為に、荒れた温泉場になっていた。まだ15歳という年若い殿様をいいことに、家老の角屋勘左衛門がやりたい放題。青鬼と赤鬼をいいように操り、私腹を肥やしていた。だが、その若殿が密偵を送り込んだとの噂が。赤鬼の用心棒になった格さん、青鬼の用心棒になった助さんは密偵を探すが、反対に格さんが密偵として追われるはめに。三日月京之介と名乗る、赤鬼側の謎の用心棒。彼を密偵だと見破った黄門さまは、京之介を助けて野沢温泉の大掃除。

殺陣のシーンでは、魅せてましたね。竹脇さんの殺陣シーンもさすがに決まってました。




縁結び頑固比べ・善光寺(第二十四話:H2.3.12放送)


原案:葉村彰子/脚本:葉村彰子/監督:山内鉄也

幸右ヱ門(長門勇)/幸助(桜木健一)/おゆき(高倉美貴)

善光寺でそば屋の娘と、薬味に使う唐辛子屋の息子が、それぞれの親に仲を裂かれて駆け落ち騒ぎ。勘当されたそば屋の息子と出会った老公は、妹を思う心に打たれ、勘当息子の手助け。地元のやくざが、掃除代を払わない両家に数々のいやがらせ。裏では、悪代官が糸を引く。善光寺に巣喰う悪を暴き、両家の仲をとりもつ老公の活躍。




大工修行で悪退治・松本(第二十五話:H2.3.19放送)


原案:葉村彰子/脚本:大西信行/監督:江崎実生

甚五郎(仲本工事)/政五郎(山田吾一)/熊(山口弘和)/虎吉(竹田高利)

松本城下で、寺の普請で請け負う大工同士の争い。助三郎と格之進とけんか別れした老公が出会ったのは、若き左甚五郎。貧しいながらも正直な棟梁一家を助けて大工見習いを始める老公。普請を取り戻そうと、あの手この手の商売敵。つけ火の危機を助、格等に救われた老公は、商売敵相手に国定忠治さながらの喧嘩支度で対決する。




仇討ち小諸馬子唄・小諸(第二十六話:H2.3.26放送)


原案:葉村彰子/脚本:石川孝人/監督:江崎実生

真介(荒木しげる)/お初(甲斐智枝美)/弥生(日下由美)

信州小諸で荷駄を扱う問屋の争い。主人の娘を助ける帳付けの男。その娘と利権を狙う悪徳問屋。お銀と飛猿が侍に追われる娘を助けるが、その娘の捜し人は帳付けの男で実は許嫁。藩の不祥事の為に逐電した男と、真実を知った兄を殺された娘の持つ念書を狙う高遠藩の上役。馬子唄流れる追分に、悪を暴く老公の名裁き。




邪念払った鬼瓦・深谷(第二十七話:H2.4.2放送)


原案:葉村彰子/脚本:大西信行/監督:山内鉄也

宅次(ハナ肇)/お英(舟倉由佑子)/治武田治武衛門(遠藤太津朗)

武州深谷で、好色代官が将軍献上の大鬼瓦を作らせる為、職人が惚れた美人後家に無理難題。代官の失脚を願い、頑として応じない職人と陰で支える美人後家。痺れをきらした代官は、土地のやくざを使い領民を襲わせる。乱暴に耐えかねた領民の訴えに、自ら代官に差し出そうとする美人後家を助けて、悪者一味を手玉に取る老公の活躍。




占い名人梅里先生・川越(第二十八話:H2.4.9放送)


原案:葉村彰子/脚本:大西信行/監督:矢田清巳

むさし屋嘉兵衛(福田豊土)/白竜(日向明子)/お千代(福家美峰)

川越で藩から江戸通いの舟の桟橋お許しを受けている旅篭の主人が、占いに凝り、妖艶な女占い師の言いなりに。舟便御用の桟橋と、旅篭の一人娘を狙う商売敵が女占い師と組んで悪企み。企みを見抜いた老公は、ソロバン占い師に扮して、女占い師の化けの皮を剥がす。旅篭に平穏を取り戻し、良縁をもたらす老公の占い騒動。




天下御免の大芝居・江戸(第二十九話:H2.4.16放送)


原案:葉村彰子/脚本:葉村彰子/監督:矢田清巳

霞のお新(宮園純子)/徳川綱吉(長谷川哲夫)/伊勢屋喜左衛門(佐藤英夫)/お絹(徳巻駒子)/山野辺兵庫(高松英郎) 他

久し振りに江戸に戻った一行は、旗本に言い寄られる手代を助け、弥七は身投げ寸前の男を救う。この二人実は、一月前に火事で店を失った呉服問屋で、どうやら付け火の疑いが。その裏では、商売敵の呉服問屋が養女に出した娘を大奥にあげ、将軍の寵愛をいいことに好き放題。老公が将軍お微行の芝居小屋で悪を暴く勧善懲悪の大熱演!


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あらすじ

水戸で釣りを楽しむ黄門さま。しかし、穏やかな日々は続かなかった…。助さんと弥七が、老中柳沢吉保の元から逃げ出した、清国使節団の侍女麗花を救った。一方、お銀と飛猿は怪しい一団に襲われている平戸藩士深見を助けた。どうやら平戸で何事か起こっている様子、しかも柳沢吉保も一枚かんでいるらしい。

その頃、平戸藩江戸家老の外崎は来日した清国使節団の偽者をたて、すでに将軍綱吉に面会していた。平戸藩を清国との交易の窓口にする約束をとりつけ、密貿易を企む。偽者一味は表向きは海産物問屋天竺屋と名乗るが、実は凶悪な海賊団。また平戸藩次席家老は殿様の側室の兄である立場を利用して、側室の子を後継ぎに据え、平戸藩を我が物にしようと画策。

清国使節団の麗花を伴い、刺客の目を逃れながら平戸へ向かう旅が始まった。全三十三回。


レギュラー

水戸光圀 (西村晃)
佐々木助三郎 (あおい輝彦)
渥美格之進 (伊吹吾朗)
うっかり八兵衛 (高橋元太郎)
かげろうのお銀 (由美かおる)
柘植の飛猿 (野村将希)
風車の弥七 (中谷一郎)

麗花・お梅 (娃娃)
玄竜 (川合伸旺)
緋竜 (中村れい子)
青竜 (浜田晃)
呑竜 (北九州男)


全話紹介

(水戸・江戸) (第一話:S63.9.12放送) ★★★★★

 


音楽:木下忠司
主題歌「あゝ人生に涙あり」
作詞:山下路夫
作曲:木下忠司
唄:あおい輝彦・伊吹吾朗
題字:朝比奈宗源
ナレーター:芥川隆行
原案・脚本:葉村彰子/監督:山内鉄也

霞のお新(宮園純子)/徳川綱吉(長谷川哲夫)/有賀監物(名和宏)/深見辰馬(夏夕介)/戸崎図書(川辺久造)/中本仁四郎(原口剛)/天竺屋清兵衛(川合伸旺)/緋竜(中村れい子)/青竜(浜田晃)/呑竜(北九州男)/藤乃(明日香尚)/目付(木谷邦臣)/側用人(中村錦司)/柳沢吉保(山形勲)/渥美多加(高峰三枝子)特別出演 他

来日した清国使節団を利用して密貿易を企む一味があらわれた。上様の交易免許状を盾に公に抜け荷買いをはたらこうとする。平戸藩6万石の危機を救うため平戸へ向かう一行。

お馴染みの1話目炎上はありませんでしたが迫力満点。引き込まれます。柳沢吉保もやはり男だったのね...との発見あり。そういう絡みってあまりなかったからなぁ。




御老公爆殺指令!・佐倉 (第二話:S63.9.19放送) ★★★★☆


原案・脚本:葉村彰子/監督:山内鉄也

霞のお新(宮園純子)/徳川綱吉(長谷川哲夫)/有賀監物(名和宏)/戸崎図書(川辺久造)/浦上助左衛門(高城淳一)/由紀(浜田朱里)/西尾万之助(江見俊太郎)/中本仁四郎(原口剛)/お登世の方(八神康子)/鰻屋の亭主(松田明)/常八(岩尾正隆)/柳沢吉保(山形勲) 他

老中柳沢吉保を後ろ盾に、平戸藩次席家老と天竺屋清兵衛こと海賊の頭目玄竜の抜け荷買い。そのからくりを暴こうと急ぎ江戸へ向かう黄門さま。だが刺客一味の罠にはまり、うなぎ屋に閉じ込められた一行。小屋を爆破され、お銀は敵の手に落ちた。

さすがは柳沢、偽者の清国使節団を見破る。/飛猿土遁の術!!




黄門様が用心棒・粕壁 (第三話:S63.9.26放送) ★★★★☆


原案:葉村彰子/脚本:櫻井康裕/監督:矢田清巳

おふみ(中島めぐみ)/彦兵衛(浜田寅彦)/疋田庄太夫(菅貫太郎)/赤不動の藤五郎(藤岡重慶)/百蔵(遠藤征慈)/寅蔵(松山照夫)/百姓(手塚茂夫)/代官所手代(出水憲司)他

助けた娘に、用心棒になってくれと頼まれた一行。溜め池の利権を狙うやくざ者の赤不動の藤五郎らから池を守ろうとする農民達に手を貸す一行だが、執拗な海賊一味が迫る。

お銀と飛猿が敵の手におちる!! 飛猿まで責めをうけるとは珍しいです。お銀も拷問つづきでもう体がボロボロです(・_・、)。。。危機を救ったのはやはり弥七親分、頼りになります。




花嫁衣裳の秘密・小山 (第四話:S63.10.3放送) ★★★☆☆


原案:葉村彰子/脚本:大西信行/監督:矢田清巳

お美代(福家美峰)/喜八(桜木健一)/喜助(山田吾一)/秋元軍兵衛(高野真二)/春木屋(武藤英司)/北風の唐造(立原博)/唐次(伊藤高)/安左衛門(加賀邦男)/安次郎(加藤純平)他

小山へ向かう途中知り合った旅烏の喜八。元は結城紬の職人だったが、妹を手篭めにされた仇をとるために、二足のわらじの十手持ち唐次を斬った過去をもつ。妹の秘密を守るため、花嫁衣裳を着せるため、命をかける喜八。

お美代ちゃんを手篭めにした唐次は緋竜に殺されてしまいましたね。。。さすがは水戸黄門。それにしても緋竜は本当に改心するのでしょうか。




恐怖の釣り天井・宇都宮 (第五話:S63.10.10放送) ★★★★☆


原案:葉村彰子/脚本:櫻井康裕/監督:山内鉄也

おひさ(大塚良重)/清五郎(大山克巳)/新吉(磯部勉)/戸塚重兵衛(南原宏治)/梶原(睦五朗)/二荒の勝造(福山升三)/粂次(片岡五郎)/猪之助(阿波地大輔)他

玄竜一味の目をくらます為、日光街道を北上する一行。宇都宮で酔っ払いの飛騨の匠、清五郎に出会った。その息子は阿弥陀堂改修普請の棟梁。だが、その改修工事には裏があった。1歩も外に出られない職人達。逃げ出そうとする職人がいれば殺される…。裏を探ろうとする黄門さまらだが、からくり釣り天井の罠に陥る!!

弥七ピンチ!! 黄門さまに迫り来る釣り天井を止めるため、必死の弥七に緋竜の鞭が…。




めざす敵は領主様・佐野 (第六話:S63.10.17放送) ★★★☆☆


原案:葉村彰子/脚本:芦沢俊郎/監督:矢田清巳

利助(真夏竜吾)/堀田正高(森次晃嗣)/お光(南條玲子)/源造(小林昭二)/松村堅吾(外山高士)/三崎屋(飯沼慧)/小松屋徳兵衛(近藤宏)/小松屋の番頭(田畑猛雄)他

天下に丸源と名を馳せた鋳物師の源造。源造の仕事ぶりを見たいと会いに行った黄門さま。一方、一行とは別行動をとっていた助さんと弥七は藩主を息子の仇と狙う源造を助ける。鋳物問屋と勘定奉行が組んで、丸源の鋳物を悪事に利用。

刺客一味は登場せず。一行余裕ある動きっぷり。美声も披露。




孫を騙った悪い奴・高崎 (第七話:S63.10.24放送) ★★★☆☆


原案:葉村彰子/脚本:大西信行/監督:山内鉄也

おはま(磯村みどり)/仙太(谷幹一)/万造(中村孝雄)/扇田剛造(小笠原良知)/七兵衛(田島義文)/達磨の伝八(小池栄)他

一行が伊勢崎で知り合った男は病気の小さな女の子を連れていた。高崎一の料亭の娘と駆け落ちしたのがだ、その娘は死に自分はやくざ者、子どもがあまりに不憫なのでその料亭の跡取として連れて行くという。その役目を黄門さまらが引き受けることになり連れて行ったのだが…。なんと翌日、弥七が女の子を連れてやってきた。弥七が死を看取った男に頼まれて連れてきた子だという。本物はどっちか?料亭を取り潰そうと企む七福屋と町奉行らを退治し、黄門さまの白洲での裁きがみものです。

刺客一味は登場せず。あおい助さん、今回はかなり気合が入っております。




泥棒夫婦の大予言・追分 (第八話:S63.10.31放送) ★★★★☆


原案:葉村彰子/脚本:大西信行/監督:山内鉄也

お糸(高倉美貴)/兵六(松山英太郎)/お照(森マリア)/田宮儀平次(北原義郎)/宅屋茂左衛門(多々良純)/作右衛門(真弓田一夫)/孝助(小林芳宏)他

交通の要所、追分の宿に泊まった一行。同じ宿には霊験あらたかな観音様をお守りする、評判の美しい尼僧も泊まっていた。だがその尼僧とお付の者の正体はお手配中の泥棒夫婦。だが彼らは義賊で、根は憎めない夫婦だった。「西山の光右衛門」と大泥棒の親方になりすました黄門さま、泥棒夫婦と手を組み、悪代官と庄屋がためた小判を盗み出す。

刺客一味登場せず。なので一行、派手に街中を練り歩きます。お梅を中国の女祈祷師麗花に仕立てての占い合戦も見ものです/お銀さん、サービスシーンもあり☆




悪計暴いた白頭巾・諏訪 (第九話:S63.11.7放送) ★★★☆☆


原案:葉村彰子/脚本:櫻井康裕/監督:矢田清巳

志津(舟倉由佑子)/諏訪忠虎(荒木しげる)/早坂刑部(青木義朗)/片桐伝八郎(田中浩)/長兵衛(柳川清)/おゆき(菊地陽子)/日下栄之進(佐藤尚宏)/結城新之介(西郷輝彦) 他

諏訪に入った一行の耳に聞こえた諏訪太鼓の豪快な音。太鼓を叩くのは、藩主の病気回復を願う結城新之介。藩主の怒りをかい、謹慎中の身であった。一方、諏訪の城下を騒がす、白頭巾の噂を耳にした黄門さまは、その正体は新之介ではと疑う。

久々、刺客一味の登場。




仇討ち木曽節仁義・木曽福島 (第十話:S63.11.14放送) ★★★☆☆


原案:葉村彰子/脚本:櫻井康裕/監督:山内鉄也

馬橋の佐太郎(伊吹吾朗)/お美代(永光基乃)/お竜(鮎川いずみ)/喜作(内藤武敏)/稗田兵衛(中村竜三朗)/楢屋利兵衛(田中明夫)/常念の勘造(井上昭文)/与田源八郎(宮口二郎)/権八(中田博久)他

流れ星のお竜という女に、突然仇呼ばわりされ、切りつけられた格さん。どうやら誰かと間違われた様子。一方、一行が助けた男女二人組みの男の方は、格さんにそっくりだった…。代官と手を組んだ材木問屋が漆山の利権を手に入れ、お止め山に。献上檜の横流しを企む。

伊吹さん、二役/玄竜と緋竜はなんだかイイ仲ですね♪




姫様・馬子が瓜二つ・犬山 (第十一話:S63.11.21放送) ★★★★☆


原案:葉村彰子/脚本:芦沢俊郎/監督:矢田清巳

おひで(北林早苗)/綾姫・お袖(川島なお美)/門田主水(遠藤太津朗)/木曽屋忠兵衛(奥野匡)/聖天の辰五郎(藤岡重慶)/為造(片岡五郎)/坂口武太夫(溝田繁)/藤兵衛(大木五郎)/茶店の親爺(松田明)他

お梅が熱を出した。助けてくれた馬子は実は娘で、かつては庄屋の娘だった。一方、助さんが助けた無銭飲食の娘は、お城を抜け出した三万五千石のお姫様。二人の娘は瓜二つ。米問屋と悪代官が結託して、農民を苦しめ、お袖を妾にしようと画策する。そっくりな娘二人を使って、悪党一味を懲らしめる。

瓜二つネタが続きます。今回は川島なお美さんが/格さん、今回はモテモテです♪刺客は出ません/黄門さま、素手でも戦えるんですね、鉄拳炸裂してました。




非情の猿面暗殺団・彦根 (第十二話:S63.11.28放送) ★★★★★


原案:葉村彰子/脚本:伊上勝/監督:矢田清巳

糸路(伊藤美由紀)/下柘植の重蔵(垂水悟郎)/水口屋(戸浦六宏)/多田左門(高野真二)/虚無僧(岩尾正隆)他

忍者らしき一団に遭った助さんとお銀。彼らの密書を手に入れたお銀だが襲われた。間一髪のところを弥七に助けられたが、どうも只者ではない様子。一方、彦根三十五万石の城下、猿面の盗人が荒らしまわっているという噂を耳にした一行。八兵衛の腹痛が縁で知り合った、薬種問屋水口屋の主人は曰くありげな人物。正体は赤目のましゅら法師、彦根城下を荒らし廻る神出鬼没の凶賊ましゅら党の頭だった。そのましゅら党と玄竜一味が手を組んだ!! 道中最大の危機迫る!!

飛猿の師匠、下柘植の重蔵も登場。飛猿の過去も少し明らかに。今回、飛猿は踏んだり蹴ったりです(・_・、)。。。皆には凶賊の一味かと疑われ、師匠の孫娘に刺され、黄門さまを大砲から体を張って守る…すごかったです!!/あおいさん、黄門さまの扮装。無敵のあおい助さんも手傷を負うほどの強敵。今回は皆ボロボロです。




船幽霊の謎を解け・敦賀 (第十三話:S63.12.5放送) ★★★☆☆


原案・脚本:葉村彰子/監督:高倉祐二

おさき(松岡知重)/お光(比企理恵)/湊屋喜兵衛(佐竹明夫)/お杉(安井裕美)/手塚源三郎(早川雄三)/浜田屋(加藤和夫)/山伏(山本昌平)/丈八(福本清三)他

敦賀の町に入って来た一行。突然の雨に、町外れの荒れたお堂に野宿することになったのだが、その夜八兵衛が船幽霊に遭遇した!! 敦賀の町では、海神様のお告げにより、人身御供に娘を差し出さないと海は荒れ漁師は漁もできないという。人々は海神様のたたりや船幽霊に怯える毎日。だがその正体は、娘を売り飛ばして私腹を肥やそうとする、勘定奉行と浜田屋らのしわざであった。船幽霊を退治し、こじれた母娘の仲もとりもつ黄門様。

ホラー水戸黄門。今回は怖いです…/刺客登場せず。




泣き笑い助太刀志願・小浜 (第十四話:S63.12.12放送) ★★★☆☆


原案:葉村彰子/脚本:大西信行/監督:高倉祐二

春日井小太郎(四方堂亘)/お若(中村メイコ)/芳次郎(山田吾一)/金井軍太夫(玉川伊佐男)/上門権九郎(内田勝正)/左吾平(江幡高志)/宝屋万兵衛(久保晶)/浜風の寅造(小田部通麿)/館林(浜田久夫)他

若狭は小浜で老公一行が泊まった宿屋は、何んと女将たったひとりで切り回している大変な宿。博奕好きの亭主に文句を言いながらも、好いて好かれた気のいい夫婦。一方、お銀、飛猿が助けた旅の若侍は敵を探す身。しかも宿屋の夫婦が元仕えていた家の若様という因縁。悪家老に匿われた父の敵を追う若侍に、一行が助太刀を。

刺客登場せず。




女意気地の博多織・博多 (第十五話:S63.12.19放送) ★★★☆☆


原案・脚本:葉村彰子/監督:矢田清巳

お絹(北原佐和子)/お染(三沢あけみ)/宗太郎(尾藤イサオ)/おしげ(幾野道子)/弥右衛門(河合絋司)/今西武太夫(須賀不二男)/箱崎屋(嵯峨善兵)/中本仁四郎(原口剛)/保吉(氏家修) 他

遂に九州上陸を果たした一行。船の中で出会った調子のいい旅烏は、実は没落した献上博多織問屋の後継ぎだった。織り元の箱崎屋と勘定奉行が組んでの悪行三昧。黄門さまらが一掃。




嫁が救った唐津焼・唐津 (第十六話:S63.12.26放送) ★★★★☆ 
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原案:葉村彰子/脚本:櫻井康裕/監督:山内鉄也

才次郎(吉田次昭)/お園(麻丘めぐみ)/おちか(萬代峰子)/脇坂掃部(永井秀明)/脇坂藤馬(森下哲夫)/鬼塚屋(小瀬格)/湯治宿の番頭(遠山金次郎)/医者(疋田泰盛) 他

平戸入り直前の一行。だが唐津藩では家老と焼き物問屋が結託、唐津焼を一手に取仕切ろうとしていた。悪を蹴散らし、後は献上唐津焼が仕上がるのを待つのみ…だったはずだが玄竜らの攻撃再び!! 釜に閉じ込められた一行らの運命は…

裏切られた緋竜、黄門さまらと共に釜に閉じ込められる。遂に改心。後半急展開でおもしろかったです。しかし弥七登場せず。




暗雲払う破邪の剣・平戸 (第十七話:H1.1.9放送) ★★★★☆


原案・脚本:葉村彰子/監督:山内鉄也

由紀(浜田朱里)/彩慶(マリアン)/有賀監物(名和宏)/浦上助左衛門(高城淳一)/松浦棟(清川新吾)/中本仁四郎(原口剛)/お登世の方(八神康子)/家臣(木谷邦臣)/源助(阿木五郎)他

遂に平戸入りした一行。だが八がうっかり目を離した隙に、お梅は彩慶の元へ走り捕らわれの身に。城中にて直接対決。次席家老らの抜け荷の企みを暴き、刺客一味らともいよいよ決着をつけるときがきた。

18部の山を越えました。あとはのんびり旅がつづくかな…。弥七が登場しなかったのが残念。




怨みの仮装舞踏会・長崎 (第十八話:H1.1.16放送) ★★★☆☆


原案:葉村彰子/脚本:櫻井康裕/監督:矢田清巳

小夏(山本ゆか里)/吉兵衛(御木本伸介)/肥田門之丞(北原義郎)/五島屋勘治(小松方正)/栄造(樋浦勉)/シーベンス(ポール・アルピン)/藤五郎(福山升三)/武吉(南祐輔)他

異国情緒溢れる長崎の町に入った一行。名物の竜踊りを見ている最中、男が殺され、助さんが下手人に間違われて追われることに。一方、黄門さまらは旅の役者一座と知り合うがどうやら曰くありげな様子。一座の太夫は、オランダ商人シーベンスらを親の仇と狙っていた。

皆、色んな仮装をしていますが、格さんのインチキな扮装ぶりステキですf(^_^;




幸せ運んだ子守唄・島原 (第十九話:H1.1.23放送) ★★★☆☆


原案:葉村彰子/脚本:大西信行/監督:高倉祐二

おもん(岩本千春)/惣之助(円谷浩)/お貞(稲野和子)/青島主膳(亀石征一郎)/要助(田口計)/赤木屋(相馬剛三)/有明屋(長谷川弘)/権次(西田良)/新兵衛(峰蘭太郎)他

満員の島原宿。一行と同宿したのは赤ん坊を連れた若い母親と、曰くありげな男。だが、男は殺され、女は赤ん坊を残して姿を消していた。面倒を見ることになった一行。赤ん坊の守り袋にはオランダカルタの割符が入っていた。抜け荷一味のからくりを暴く。

弥七親分久々の登場。




陰謀渦巻く大草原・熊本 (第二十話:H1.1.30放送) ★★★★☆


原案・脚本:葉村彰子/監督:高倉祐二

お千絵(貴倉良子)/作右衛門(真弓田一夫)/沢井軍蔵(戸浦六宏)/鬼若の伝兵衛(伊達三郎)/十郎太(石山律雄)/五郎太(伊藤高)/おかつ(安井裕美)/雄太(石野健司)他

一行が知り合った姉弟は、献上馬を懸命に育てていた。だが、瀬戸海の海賊上がりだという鬼若の伝兵衛らは、阿蘇山麓の草千里にある水のみ場を牛耳り、代官を味方につけての悪行三昧。姉弟や村人達の為にひと肌脱ぐご老公。助さんとお千絵とのほのぼの恋話も!?

風車は何度も登場したのに、当の弥七親分は登場せず…。




化け猫の仇討ち・久留米 (第二十一話:H1.2.6放送) ★★★★☆


原案:葉村彰子/脚本:大西信行/監督:高倉祐二

加津(根本りつ子)/稲沢武右衛門(和崎俊哉)/谷村主膳(加藤和夫)/福土屋万兵衛(須藤健)/土手の仁造(汐路章)/筑後屋半兵衛(増田順司)/おたね(遠藤真理子)他

有馬二十一万石の城下、久留米の町へやってきた一行。しかし化け猫の出没におののく久留米の町は火が消えたように静かだった…。化け猫の正体は、殺された藩の物産方役人の娘だった。久留米絣の利権を握ろうとする家老ら一味の陰謀を暴き、父の仇を討とうとする娘を助ける。




祇園太鼓で悪退治・小倉(第二十二話:H1.2.13放送) ★★★★☆


原案:葉村彰子/脚本:大西信行   監督:矢田清巳

おかじ(長内美那子)/お光(清水美砂)/辰之助(佐藤佑介)/おりく(荒木雅子)/小倉屋(根上淳)/渡海屋(金井大)/仁造(上田忠好)/梶原左平次(久富惟晴)/北野屋(江並隆)/長兵衛(藤岡琢也) 他

小倉の町で聞いた名人級の祇園太鼓。だが打ち手は酔っ払いの男だったが,元は腕のいい船大工の長兵衛だった。船が沈んだことに責任を感じ,酒に溺れる日々。献身的に父親の面倒を見る娘だが,その娘の本当の親が現れた。苦悩する長兵衛。




夢芝居!?八兵衛の若旦那・京(第二十三話:H1.2.20放送) ★★★☆☆


原案:葉村彰子/脚本:芦沢俊郎/監督:山内鉄也

清太郎(五代高之)/おその(三浦リカ)/円屋清兵衛(小林昭二)/一条三位(菅貫太郎)/西京屋民造(西山辰夫)/利助(内田喜郎)/菊亭左大臣(加賀邦男)/吉香(三谷いつか)他

若旦那になりたいと駄々をこねる八。わがままをきいてやった一行だが,京の都で出会った放蕩息子と八が意気投合。祇園でどんちゃん騒ぎ。一方,京菓子の御所御用達の看板を巡る陰謀があきらかに。京の銘菓を守るため,黄門さまが大活躍。

黄門さまの威光にもしらんぷりの一条三位。菅さんさすがです/弥七登場せず。




黄門様は行方不明・水口(第二十四話:H1.2.27放送) ★★★★☆


原案・脚本:葉村彰子/監督:山内鉄也

蒲田竜山(玉川良一)/六兵衛(うえだ峻)/お光(石倭裕子)/仁右衛門(浜田寅彦)/桑田源十郎(早川雄三)/野田屋宗助(田島義文)/鍾馗の熊五郎(石橋雅史)/おせん(朝比奈順子)他

助さん格さんと喧嘩別れした黄門さまだが,道を間違えて獣穴に落ちてしまった。一方,旅の講釈師と知り合った助さん格さん。ひょんなことから水戸老公一行と間違えられ,村人達を助けるために大活躍。

今回はお銀の「お控えなすって」の文句がいつもと違ってましたね。偽黄門も登場して内容もりだくさんのお話でした。しかし頼りの弥七登場せず。




無念晴らす献上絞・鳴海(第二十五話:H1.3.6放送) ★★★☆☆


原案:葉村彰子/脚本:大西信行/監督:矢田清巳

おきぬ(田村英里子)/おたみ(野口ふみえ)/須貝半蔵(垂水悟郎)/竹田屋庄兵衛(伊沢一郎)/鳴子屋卯平(立原博)/庄次郎(宮崎達也)/井原九左衛門(小沢象)/赤馬の久六(長谷川弘)/善八(芦屋雁之助) 他

追われた男を助けた黄門さま。その男善八は,有松絞りの型師で腕のいい職人だった。だが藩の物産方支配と結ぶ鳴子屋が絞りを独占しようと,脅しや金にものをいわせて絵師を引き抜いてしまった。一大決心して,おきぬが下絵描きに挑戦。その溢れんばかりの才能に,十二年前,謀反の罪で切腹した侍とのつながりが見えてきた。




怨念渦巻く祭の宿・豊川(第二十六話:H1.3.13放送) ★★★☆☆


原案・脚本:葉村彰子/監督:山内鉄也

助八(山本紀彦)/角造(三田村賢二)/おちか(丸山秀美)/不動の亀五郎(砂塚秀夫)/森田新兵衛(松本朝夫)/多吉(園田裕久)/石場伝十郎(西沢利明)/駒田屋仁兵衛(田中明夫)/春日屋勘兵衛(陶隆司)/闇丸(崎津隆介)他

初午の祭礼で賑わう豊川稲荷へやって来た老公一行。宿で相部屋になった男女はなにやら曰くありげで,互いにそしらぬ振りをしているがどうやら知り合い同士な様子。一方で殺人事件が起こる。根来の流れをくむ忍びくずれの男に殺された江戸の商人とやくざの親分。郡奉行と物産問屋が組んでの年貢の横流しが次第が明らかになっていく。

弥七親分,今回も登場せず。風車だけが飛んできました/スリの二人を諭す八。昔は八もスリだっただけあって,言葉に重みがあります!?




妻が守った夫の武士道・掛川(第二十七話:H1.3.20放送) ★★★☆☆


原案:葉村彰子/脚本:大西信行/監督:山内鉄也

組(大場久美子)/内山数右衛門(夏夕介)/左喜平(車だん吉)/幸右衛門(庄司永健)/おみよ(伊藤美由紀)/川北丈右衛門(永井秀明)/川北玄蕃(本郷直樹)/井伊直朝(佐原健二)/有田左内(高峰圭二)他

山内一豊の妻女さながら夫,数右衛門を助ける妻,組。内助の功に感動する黄門さま。妻をめとるならこんな妻がいいとまで口にする助さん格さん。藩金を使い込んだ放蕩息子が企む,御金蔵破りを見破り,悪を暴く黄門さま。

弥七親分はいつ登場するのでしょう…?/人の良すぎる侍っぷりが微笑ましい夏夕介さん。




印籠盗んだ女掏摸・清水(第二十八話:H1.3.27放送) ★★★☆☆


原案:葉村彰子/脚本:櫻井康裕/監督:矢田清巳

お佳代(大沢逸美)/清太(吉田次昭)/おきみ(福家美峰)/およね(鳳八千代)/大坪勘解由(江見俊太郎)/沖津屋源兵衛(近藤準)/常吉(森章二)他

旅篭で,女掏摸とその弟分に着物やお金,印籠までも盗まれてしまった一行。かつては献上茶をおさめていた庄屋の家で世話になることになった。一方,印籠を手に入れたお佳代らは,黄門さまのお先払いと称し,駿河一の茶問屋になろうと,あの手この手で茶畑を狙う沖津屋らを懲らしめるが正体がばれて大変なことに。そこへ乗りこむ本物の黄門さま。




母恋し涙の馬子唄・三島(第二十九話:H1.4.3放送) ★★★☆☆


原案:葉村彰子/脚本:芦沢俊郎/監督:山内鉄也

梢(三林京子)/望月玄馬(御木本伸介)/久造(佐竹明夫)/三吉(小日向範威)/お春(長尾みか代)/井筒屋治平(田口計)/佐久間隼人(中村竜三朗)/お民(荒木雅子)/音松(岡部征純)他

三島で知り合った少年馬子の三吉。三吉に紹介された旅篭に世話になることになった一行だが,その旅篭には立ち退きを迫る井筒屋の一味らが。三島の宿に巨大な遊郭をつくり,私利私欲を肥やそうとする井筒屋と奉行ら。代官までも抱き込もうとする悪者一味らの企みを暴き,母と子の絆も取り戻す黄門さま。

弥七親分,久々の登場!!




天下の嶮の悪退治・箱根(第三十話:H1.4.10放送) ★★★☆☆


原案・脚本:葉村彰子/監督:山内鉄也

おきみ(永光基乃)/おゆき(中島めぐみ)/綱木甚太夫(南原宏治)/多田豊後守(高野真二)/重兵衛(井上昭文)/重次郎(石丸謙次郎)/仙造(黒部進)/寅吉(河原さぶ)/猪助(井上茂)/吉本多十郎(下元年世)/お多賀(片岡あや子)他

箱根の山へやってきた一行だが,関所では役人と雲助らが手を組んで悪行三昧。箱根宿で出会った娘おゆきは女手一つで元湯を守る旅篭の女将。一方,助さんが救った娘は,父の死の真相を探るため箱根にやってきたという。幽霊騒動を起こし,真相を探る一行,箱根の悪も一掃。

親分姿見せず。風車だけ登場。




邪剣砕いた献上刀・鎌倉(第三十一話:H1.4.17放送) ★★★★☆


原案・脚本:葉村彰子/監督:高倉祐二

岡崎正信(内藤武敏)/おとく(八木昌子)/保太郎(松原一馬)/友次郎(加藤純平)/おさき(三浦リカ)/仙之助(小野進也)/浅井軍兵衛(幸田宗丸)/相模屋宗右衛門(多々良純)/崎山(伊吹聡太朗)/勘造(石倉英彦)他

鶴岡八幡宮の参拝に来た一行だが,階段で足を滑らせて転んでしまった八。泣きっ面に蜂で,更には辻斬りに襲われてしまった八。助けられた家は名門の刀鍛冶岡崎正信。岡崎の家では七代目正信の名をかけて,将軍綱吉へ献上する守り刀を作る息子の保太郎と弟子の友次郎。刀剣の一手取扱を企む相模屋と,刀の切れ味を試すために辻斬りをする代官の息子を懲らしめ,岡崎の家に名人が二人誕生。

献上刀の話だと,母違いの兄弟で競わせるというパターンが多いのですが,今回はなんだか新鮮でした。将軍への献上刀の良し悪しを,悪者とのちゃんばらシーンで試すという黄門さまの根性にも驚きました…f(^_^; 「雑魚ども,俺が相手だ…」の台詞は飛猿ファンは必見カモ!?




飴屋の幽霊・川崎(第三十二話:H1.4.24放送) ★★★☆☆


原案:葉村彰子/脚本:大西信行/監督:高倉祐二

おいね(川島なお美)/兼松(桜木健一)/黒川平九郎(青木義朗)/小向の駒造(立原博)/おきぬ(丸山秀美)/寅吉(中田博久)他

江戸を目前に控えた一行は,川崎に入り川崎大師を参拝する。そこで一行が出会ったのは、名物の飴を売る健気な娘おいねと,博打で負け借金取りに追われるおいねの兄兼松。門前町を歓楽街にし,商いを一手に握ろうとする小向の駒造らと,いい女と見れば側女にしようとする好色な代官をこらしめるため,お得意の幽霊騒動を引き起こす黄門さま。




天下を裁く御意見番・江戸(第三十三話:H1.5.1放送) ★★★★☆


原案:葉村彰子/脚本:葉村彰子/監督:矢田清巳

霞のお新(宮園純子)/徳川綱吉(長谷川哲夫)/お弓(山本みどり)/森谷刑部(遠藤太津朗)/萩島(和田幾子)/米倉政常(玉川伊佐男)/備後屋(森幹太)/若狭屋(新井量大)/筧の孫六(山本昌平)/柳沢吉保(山形勲)/渥美多加(高峰三枝子)特別出演 他

懐かしい江戸に帰ってきた一行。田毎庵の蕎麦を食べるため,お新の所へ向かう途中,訳ありな娘を救った一行。救った娘は若狭屋の一人娘なのだが,どうも様子がおかしい。調べるうちに色々なことが分かってきた。能登西谷藩の家老と大奥きってのお年寄萩島とが手を組んで,若年寄の座を狙い,老中柳沢吉保暗殺の陰謀を企てているらしい。その吉保は,若年寄の座に甲斐徳美藩を推挙しているという。徳美藩を手なずけ甲府砂金で私腹を肥やす魂胆らしい。政道の乱れに憤りを感じた黄門さま。江戸城に乗り込み柳沢吉保と対決。

やっぱり親分は皆に頼りにされてます♪格さんの「負けたよ,弥七には」発言がカワイイ。柳沢が刺客に渡した念書,しかも血まみれの念書を上様の前で柳沢にポンと投げ出す黄門さまの根性にビックリ。さすが…


あらすじ

水戸で晴耕雨読の日々を送る黄門さま。八兵衛とお銀と共に、畑仕事に精を出していた。そこへただならぬ様子で飛び込んできたのが、中山備前と助さんの妻・志乃。四代将軍家綱の法要の席上で、接待役の志摩・鳥羽藩主内藤和泉守忠勝と丹後・宮津藩主永井信濃守尚長が、一方が急死、もう一方が急病死したというのだ。揃いも揃って急死という事態に、不信感を隠せない黄門さま。実は老中柳沢吉保によって仕組まれた刃傷事件であった。世に言う、増上寺刃傷事件(延宝8年5月8日(1680年))である。尚長の計略により面目を失った忠勝が、突然尚長に斬りつけ殺害。駆け付けた永井家の家臣により、忠勝も斬り捨てられた。宮津藩主には自分の舎弟を据え、意に染まぬ鳥羽藩に対しては取り潰しを画策する柳沢。鳥羽藩江戸御側用人の丹羽甚内と組み、国許で決起にはやる家臣を煽り、騒動を起こさせて取り潰しを図る狙いだ。

一方助さんは、水戸家の名代として献上の鮭を京の帝に届け、朝廷からの帰り道であった。旅籠に顔を出したのは、懐かしの煙の又平。鳥羽藩取り潰しの危機を黄門さまに救ってもらうため、城代家老本多左京の娘・弥生の警護をしながら水戸へ向かう途中だという。そこへ襲い掛かる、丹羽甚内の刺客・黒マント集団。そして格さんは、水戸家上屋敷にて、将軍家への鮭献上のお役目を済ませたところであった。弥七・お新と語り明かそうと田毎庵へ向かう途中、黒マント集団に襲われる鳥羽藩江戸近習役を助ける。息も絶え絶えのその口から出たのは、大法要接待役急死の裏に隠された、柳沢吉保の奸計。

弥七から事の次第を聞いた黄門さまは、早速江戸へ向かい、将軍綱吉に目通り。鳥羽藩と宮津藩の始末を柳沢に一任したという綱吉を諭し、自ら鳥羽へ赴き、綱吉に代わって事態を収めてくることに。弥生を伴い旅立つ一行。行く手には、黒マントに身を包んだ刺客達が待ち受ける。

江戸を経て事件の舞台となる鳥羽に入り、四国路から中国地方、近畿一帯を巡って江戸へ戻るまでを描く道中記。全二十六回。


レギュラー

水戸光圀 (西村晃)
佐々木助三郎 (里見浩太朗)
渥美格之進 (伊吹吾朗)
うっかり八兵衛 (高橋元太郎)
かげろうのお銀 (由美かおる)
風車の弥七 (中谷一郎)

弥生 (山崎美貴)
黒谷の道鬼 (内田勝正)
柘植の飛猿 (野村将希)
くれないお蓮 (MIE)
千春 (長谷川真弓)


全話紹介

水戸黄門(タイトル無し) (第一話:S62.8.24放送) ★★★★★

 


音楽:木下忠司
主題歌「あゝ人生に涙あり」
作詞:山下路夫
作曲:木下忠司
唄:里見浩太朗・伊吹吾朗
題字:朝比奈宗源
ナレーター:芥川隆之
原案・脚本:葉村彰子/監督:山内鉄也

志乃(山口いづみ)/煙の又平(せんだみつお)/霞のお新(宮園純子)/黒谷の道鬼(内田勝正)/弥生(山崎美貴)/丹羽甚内(菅貫太郎)/川路勘解由(和崎俊哉)/立花喬之助(有川博)/内藤忠勝(清水章吾)/永井尚長(下元勉)/徳川綱吉(長谷川哲夫)/くれないお蓮(MIE)/柘植の飛猿(野村将希)/本多左京(中丸忠雄)/中山備前(中村竹弥)/柳沢吉保(山形勲) 他

四代将軍家綱の法要の席上で、接待役の鳥羽藩主と宮津藩主が急死した。これは、実は老中柳沢吉保によって仕組まれた刃傷事件であった。都合のいい人事を組むため、鳥羽藩お取り潰しを画策する柳沢。志摩・鳥羽藩取り潰しの危機を救うため、鳥羽藩城代家老本多左京の娘弥生と共に旅立つ一行。

煙の又平、三島の宿にて道鬼の火攻めにあい、弥生さま警護の役目を果たして死す!! 志乃さんが仲立ちになって、お新とお銀が初顔合わせ。この三人が揃ってかなり華やかです。 EDがかなり凄かった。これからの旅立ちの困難さを表しているかのような、今までにないような斬新な作りでした。


血染めの直訴状・八王子 (第二話:S62.8.31放送) ★★★★☆
原案・脚本:葉村彰子/監督:山内鉄也

惣太郎(榎木孝明)/高室九右衛門(川合伸旺)/片倉屋(武藤英司)/鎌造(井上昭文)/お園(増田恵子)/吾兵衛(大山勝巳) 他

八王子の織物を一人占めしようとしている片倉屋。代官と結託、機織り娘を牛馬のようにコキ使う。その現状をみかね、同業の秋川屋は江戸の殿様に直訴をしようとするが襲われ、助けに入った助さんに直訴状を渡し、志半ばで倒れる。直訴状を手に入れようとやっきになる代官ら。道鬼と手を組み、秋川屋の息子を人質に、処刑場に黄門さまを呼び出す。

助さんが黄門さまに扮装し、処刑場に乗り込みます。今回はピンクレディ揃いました。でもツーショットがなかったですね。
今回は見所満載。賭場での弥七とお蓮の対峙が良かった。又平の仇討ちと、一人宿を飛び出すお銀。まだまだ血気盛んなお銀ですが、飛猿に土遁の術で羽交い絞めされてしまうという貴重なシーンが。また悪役でお馴染みの川合さんと道鬼役の内田さんが、一方は裸で抱き合ってる姿がなんだか間抜けで面白かったです。道鬼ってなんか憎めないんですよね。。。


炎に浮かぶ凶賊の罠・甲府 (第三話:S62.9.14放送) ★★★☆☆
原案・脚本:葉村彰子/監督:矢田清巳

杉野三郎太(伊吹剛)/琴江(永光基乃)/新見勝信(外山高士)/おもよ(丸山秀美)/白石軍兵衛(川辺久造)/釜無の悪兵衛(今井健二)/青谷弘斉(高松英郎) 他

武田信玄公の流れを汲むご家来衆、今は侍の身分を捨て郷士となっている武川党を語り、悪さをする奴らがいた。村を襲って火を放ち、残虐な殺戮を繰り返す。その裏には、武川党を潰そうとする家老や代官らの企みが。更に道鬼らと手を組み、一行に襲ってくる魔の手。

今回の最後のしめは、エイエイオー!!そんな見送り方は初めてでビックリ。弥七が屋根で盗み聞きしているのに気づいた飛猿だが、道鬼とお蓮には報告せず。それに気づいた弥七、飛猿が訳ありだと察する。この頃から弥七と飛猿の奇妙な信頼関係が!?


謎の紫頭巾・諏訪 (第四話:S62.9.21放送) ★★★☆☆
原案:葉村彰子/脚本:櫻井康裕/監督:山内鉄也

疋田監物(南原宏治)/尾関作兵衛(名和宏)/八剣の藤五郎(立原博)/紋次(大木正司)/秋山四郎助(冨家規政)/吉本和馬(佐藤尚宏)/若狭清蔵(芦屋雁之助)/佐久間頼母(芦田伸介)/多恵(多岐川裕美) 他

城代が閉門されたり、紫頭巾が現れたりと、信州高島藩では大変なことが起こっている様子。どうやら次席家老の疋田が政を一手に握ろうと画策しているらしい。黄門さまが旅芝居一座の脚本家になり、紫頭巾を題材に一舞台うつ。

ゲスト陣豪華ですね~、善玉も悪玉も揃いに揃っています。


男十手の木曽節仁義・妻籠 (第五話:S62.9.28放送) ★★★☆☆
原案:葉村彰子/脚本:櫻井康裕/監督:山内鉄也

唐造(小林昭二)/お吉(賀田裕子)/木曽屋(真弓田一夫)/勘太(三宅顕三)/村上軍太夫(江見俊太郎)/野沢屋(多々良純)/岩吉(片岡五郎)/太之助(吉田次昭)/空っ風の権次(牧冬吉)/釜屋の仁助(伊藤高)/平太(地井武男) 他

藩御用材の切り出しのお許しを木曽屋からとりあげるため、嫌がらせをする野沢屋。だが十手持ちの平太は素知らぬ振り。何か曰くありげと睨む黄門さま。悪党一味が道鬼らと手を組み、平太の子どもと弥生を捕らえ、黄門さまらを迎えうつ。

もしかして飛猿っていい奴なのでは?というシーンがふんだんにあります。


悲願仇討ち傘女房・岐阜 (第六話:S62.10.5放送) ★★★☆☆
原案:葉村彰子/脚本:石川孝人/監督:山内鉄也

久恵(鈴鹿恵子)/志津(楠田薫)/お咲(奥田圭子)/宇佐美一之進(川名浩介)/戸沢源四郎(小野進也)/権太(河合絃司)/戸沢玄蕃(幸田宗丸)/谷屋藤兵衛(嵯峨善兵)/熊五郎(伊達三郎)/宮田屋(西山辰夫) 他

傘作りの内職をしながら、夫の仇を討つチャンスを待つ武家の若後家・久恵と知り合った一行。その久恵に家老の放蕩息子が横恋慕するが、その息子・戸沢源四郎こそが夫の仇だった。久恵の仇討ちを助ける黄門さま。

この頃からお蓮も何気にいい奴なのでは?というシーンが出てきます。


お嬢様は女盗賊・津 (第七話:S62.10.12放送) ★★★★☆
原案:葉村彰子/脚本:大西信行/監督:高倉祐二

多助(北見治一)/おきよ(井澤明子)/雲風の三蔵(深江章喜)/河原屋(高城淳一)/伊之助(五代高之)/岡部治太夫(早川雄三)/お蝶(真野あずさ) 他

油問屋、高田屋の娘お蝶は盗賊になって故郷に帰ってきた。店に付け火をし、両親を殺した仇を討とうとする。一行も大泥棒一味に扮して、お蝶の無念を晴らすのに協力する。

柳沢吉保の念書を失いそうになった道鬼。モノスゴイ慌てぶりがおもしろかったです。また奉行への賄賂の金を自分の懐に入れようとしてお蓮にたしなめられます。今回は道鬼のマヌケな…いや、お茶目な一面が色々見られて楽しい回でした。
17部は、火を使うシーンが多いです。1話目炎上シーンに始まり、ここまででほとんど火が使われています(7話中5話)。続く8・9話も勿論、爆破シーンありで、この頃は結構懐が温かかったのかな…。


老公爆殺危機一髪・鳥羽 (第八話:S62.10.19放送) ★★★★★
原案・脚本:葉村彰子/監督:矢田清巳

煙の又平(せんだみつお)/立花小平太(夏夕介)/丹羽甚内(菅貫太郎)/平野与太夫(高野真二)/赤谷の竜鬼(大前均)/宮部要(田島真吾)/お好の方(山口朱美)/本多左京(中丸忠雄) 他

遂に鳥羽に入った一行。城内では、幕府に対して決起するか否かで賛否が分かれていた。反対派の城代本多左京と娘弥生は岩牢に捕えられ、次席家老の平野は江戸御側用人丹羽甚内にそそのかされ、若侍らを決起させようとしていた。忍び対決も激化。道鬼の弟弟子・赤谷の竜鬼の出現、そして謎の猿面軍団…。又平の仇討ちに燃えるお銀が飛猿と対決、奈落に落ちた。そして、報奨金千両を得るため、道鬼を見限ったお蓮が単独、黄門さまらが隠れる船小屋に爆薬を仕掛ける。大爆発に巻き込まれた黄門さまの運命は…鳥羽の海に散ってしまったのか!?

苦情の電話が殺到したという!?、前編後編に分かれた鳥羽での対決シリーズ。確かにこれは続きが気になります!! しょっぱなからスリル溢れる展開で、★5つでは物足りない回でした!!


陰謀暴く裏切り忍法・鳥羽 (第九話:S62.10.26放送) ★★★★★
原案・脚本:葉村彰子/監督:矢田清巳

立花小平太(夏夕介)/丹羽甚内(菅貫太郎)/平野与太夫(高野真二)/赤谷の竜鬼(大前均)/宮部要(田島真吾)/お好の方(山口朱美)/本多左京(中丸忠雄)/柳沢吉保(山形勲) 他

伊賀から鳥羽領に入った飛猿一族を領民同様等しく面倒をみた本多左京の恩に報いるために、飛猿は動いていた。その飛猿の機転で、からくもお蓮の爆破から逃れた一行。総登城を告げる太鼓が響く鳥羽城へと乗り込む。そして最終決戦。格さんv.s.竜鬼、お銀v.s.道鬼。煙の又平十八番、火炎大筒も炸裂!! 柳沢の野望を砕け!!

丹羽甚内役の菅さんの、ものすごい悪役ぶりがスゴイです。道鬼も竜鬼も死に、改心したお蓮は飛猿に別れを告げて旅に出ます。弥生さんともここでお別れ。鳥羽までの道中、刺客一味の活躍は見事、とても楽しませてもらいました。


泣き笑い献上仏壇・尾張 (第十話:S62.11.2放送) ★★★★☆
原案:葉村彰子/脚本:櫻井康裕/監督:高倉祐二

千春(長谷川真弓)/お園(海老名美どり)/佐吉(工藤堅太郎)/大須屋(内藤武敏)/芳太郎(小倉一郎)/曽田監物(加藤和夫)/桝屋(久遠利三)/虎蔵(汐路章)/紋太(浜伸二)他

四国へ母親を訪ねるという、父子に出会う一行。なにやらいわくありげ。父と思われた男・芳太郎は、城下の仏壇問屋・大須屋の跡取り息子だが十年前に勘当になったという。千春とは赤の他人、旅芝居一座で知り合った。その大須屋の献上仏壇を巡る騒動に巻き込まれる一行。騒動解決後は、千春の母親を探すため、一行が千春を伴って四国へ旅立つ。

二話に続き飛猿、お銀を羽交い絞めシーン有り。ニクイ演出です!! 鳥羽藩の騒動治めた後、しばらく弥七登場せず。


命に替えた正義の剣・膳所 (第十一話:S62.11.9放送) ★★★★☆
原案:葉村彰子/脚本:稲垣俊/監督:高倉祐二

たか(舟倉由佑子)/榊真一郎(中野誠也)/おせい(大塚良重)/石上狂介(堀内正美)/蒲生監物(南原宏治)/瀬田正吾(長谷川初範)/伊吹放斉(松本朝生)/蒲生与次郎(吉田次昭)/蒲生重(富永佳代子)/北川道庵(疋田泰盛) 他

近江膳所藩剣術指南役の娘・たかをいたぶる家老の蒲生監物。遂には、道場主・伊吹放斉までが、苦労がたたり死に至る。その卑劣なやり口に、元伊吹流師範代の榊真一郎は不治の病におかされているにも関わらず、伊吹流の家名を守るため戦う。自分を慕う宿屋の女将・おせいや、たかを残し、自分の死に時は自分で決めると、命を賭ける。

う~ん、中野誠也さんが素敵です!! 1部から現シリーズ34部まで、水戸黄門を通して色んな役どころが見られるのが楽しいですね。


銃に群がる悪い奴・堺 (第十二話:S62.11.16放送) ★★★☆☆
原案:葉村彰子/脚本:芦沢俊郎/監督:矢田清巳

おいと(三浦リカ)/佐助(荒木茂)/清太(渋谷哲平)/久造(今福将雄)/おひで(稲野知子)/おまつ(千木良かおり)/成瀬左近(川辺久造)/三国屋(須賀不二男)/源次(浜田晃)/篠崎主膳(近藤洋介) 他

新式銃の図面を手に入れるため、堺の名人・鉄砲久のところに潜り込んだおいと。おいとの素性を知りながらも、おいとを愛する佐助は、人を殺す道具として使われる鉄砲造りに疑問を抱いていた。新式銃を横流しし、私腹を肥やそうとする悪党一味を退治する黄門さま。

お銀の持つとっくりを源次が鉄砲で撃つシーン、不自然極まりないですが、それも味ってことで。くれないお蓮登場シーンに使われていた音楽、最近ではすっかりお銀登場シーンの音楽として使われるようになりました。飛猿の鉄砲の腕はなかなかのもの!?鳥羽編でも使いこなしていたし…。


仇討ち阿波人形・徳島 (第十三話:S62.11.23放送) ★★★★☆
原案:葉村彰子/脚本:大西信行/監督:矢田清巳

おその(小林啓子)/千造(土屋嘉男)/千太郎(六浦誠)/文造(鹿内孝)/須貝半兵衛(戸浦六宏)/豆狸の金兵衛(藤岡重慶)/蜂須賀綱矩(武内亨)/勘助(ハナ肇) 他

徳島一の人形使いだった千造の意志を受け、息子の千太郎を立派な使い手に育てようとする母おそのと徳島一の人形作り手勘助。殿様上覧の舞台で千造がまさかの失態、そして非業の死を遂げた。その裏には、弟子の文造らの悪企みが。父の汚名を晴らすため、再び行なわれる殿様上覧の晴れの舞台に千太郎が挑む。

阿波人形を使いこなすのは本当に大変そう。まるで魂が入ってるかのように動く人形に感動。


馬が蹴散らす悪企み・琴平 (第十四話:S62.11.30放送) ★★★★☆
原案・脚本:葉村彰子/監督:矢田清巳

松吉(池田直人)/平吉(織本順吉)/お咲(福家美峰)/寅造(玉川良一)/佐田村典膳(江見俊太郎)/権次(森章二)/お島(津島令子)/おつね(志乃原良子)/手島(壬生司郎)/又三(井上茂) 他

一行が金毘羅様へ向かう途中で出逢った馬子は、なんともちゃっかり者の少年・松吉。松吉に案内された讃岐うどん屋で、松吉がかつては琴平一の問屋場だった琴平屋の跡取り息子だということを知る。だが今は、病気の母のために馬の八助を連れて馬子をしていた。ところでうどん屋の親父・平吉は博打好き。その平吉にイカサマ博打を仕掛けて、娘のお咲を自分の嫁にと企む寅造親分。後押しするのは、妹を妾に差し出し色と金とで腑抜けにさせたお代官。松吉母子の恩人でもある、平吉のために黄門さまらも一芝居打つ。

さすが黄門さまは馬も乗りこなす。その様子がとってもうれしそうで、こちらもついつい笑ってしまいます。今もそうですが、この頃のお銀は本当に綺麗。今と違って、髪をちょっと垂らしぎみなのが色っぽい。そして、飛猿。朱色の忍び服に猿面というスタイルから、徐々にお馴染みの黒の忍び服に。


南国土佐のいごっそ女房・高知 (第十五話:S62.12.7放送) ★★★☆☆
原案:葉村彰子/脚本:伊上勝/監督:高倉祐二

神代伊織(石田信之)/神代真弓(中尾ミエ)/大富頼母(北原義郎)/三浦弥五兵衛(金井大)/馬越兵庫(原田樹世土)/矢野文之助(遠藤征慈) 他

桂浜でいわくありげな書面を拾った御老公。養父の事故死の裏には陰謀有りと探る神代夫婦を助ける。夫は腕はからしき弱いが心優しく、妻は腕に覚えある女武芸者だが根は優しいいっごそ。大目付と大庄屋が裏で組んでの材木密売。からくりを暴き、夫婦に父の仇を討たせる黄門さま。

今回は猿面姿の飛猿が大活躍。鳥羽編以降、弥七が出てこないので、飛猿頑張ります。それにしてもいつ親分帰ってくるのかな…。


命がけの母娘再会・宇和島 (第十六話:S62.12.14放送) ★★★★☆
原案:葉村彰子/脚本:大西信行/監督:高倉祐二

おつぎ(真木洋子)/鶴姫・千春(長谷川真弓)/柿内佐内(鈴木瑞穂)/原田外記(名和宏)/お春の方(三浦真弓)/南原軍次(山本清) 他

伊予宇和島十万石伊達家では、先妻の子鶴姫と、実はお春の方と次席家老原田との間に出来た不義の子、亀姫とで跡目争いが起こっていた。その鶴姫が千春と瓜二つ、千春の母おつぎが鶴姫の乳母ということもあり、解決に乗り出す一行。評定所に、主席家老・柿内佐内と次席家老・原田外記を呼び、次席家老の悪行を裁く黄門さま。

鶴姫毒殺のため雇われたお銀と飛猿。まだまだ二人の間には、信頼関係が成り立ってない様子?若い頃の飛猿は茶目っ気があっていいですね。千春、遂に母親と再会、一行から外れます。お疲れ様でした(o^.^o)


黄門様のおしのび指南・松山 (第十七話:S62.12.21放送) ★★★☆☆
原案・脚本:葉村彰子/監督:矢田清巳

おそで(南条玲子)/松平定直(三田明)/内藤帯刀(早川雄三)/双葉屋(森幹太)/弁天の松造(石橋雅史)/才次(中田博久)/番頭(松山照夫)/留造(日高久)/榊原兵部(中村錦司) 他

松山のお殿様・松平定直は水戸徳川家の血筋。そのせいか(?)黄門さまににて、お忍び好きだが、悪党らに丸め込まれていた。城下は、道後の赤鬼・青鬼と呼ばれる双葉屋と弁天の松造が町奉行の内藤帯刀を後ろ盾にやりたい放題。折りしも、為替両替で一足遅れた助さんは、松山城下の外れで地獄のような機場から逃げ出した娘の臨終を見取る。哀れな娘らを救うため、黄門さまが本家本元のお忍び術を定直に指南する。

弥七BGM流れ、そして車のみ登場。親分が再び出てくる日も近い!?


河豚に当って悪退治・下関(第十八話:S62.12.28放送) ★★★☆☆
原案:葉村彰子/脚本:大西信行/監督:山内鉄也

善六(坂上二郎)/喜三郎(中島久之)/おえい(千野弘美)/長州屋(真弓田一夫)/長田屋(多々良純)/早川佐知兵衛(外山高士)/権次(黒部進)/与四郎(氏家修)/逆櫓の波右衛門(小田部通麿)他

下関へ渡る船中で一行が知り合った海産物問屋・長州屋の番頭・善六。おりしも下関では献上かまぼこを巡って悪が暗躍。藩物産方の早川と手を組む長田屋が、ライバルの長州屋をあの手この手で潰そうとしていた。善六の息子でカマボコ造りの職人である喜三郎と長州屋の娘おえいの仲を取り持ち、悪を一掃する黄門さま。だが八が善六と一緒に河豚の毒に倒れた…!!

河豚の毒に当って、砂に埋められる八。埋めて、潮風にさらすと本当に毒は消えるのでしょうか?


悪を懲らした石見神楽・浜田(第十九話:S63.1.4放送) ★★★★☆
原案:葉村彰子/脚本:大西信行・葉村彰子/監督:監督:高倉祐二

お久美(山本みどり)/おしの(石倭裕子)/二見九太夫(遠藤太津朗)/浜風の定八(藤岡重慶)/栄吉(頭師佳孝)/乙次(内田喜郎)/お美代(岡谷章子)/おたか(西岡慶子)他

浜田の街へやってきた一行だが、正月にも関わらず、寂しい限りで泊まる宿もない。好色代官から逃れるため、女達は全員山に隠れたという。黄門さまがスサノオの尊に扮し、悪党退治。

弥七久々の登場です!! 旅立ちは17部始まって初の全員揃っての旅立ち。石見神楽の様子が圧巻、一行の登場の仕方も非常にカッコイイ回でした。


颯爽!謎の黒頭巾・広島(第二十話:S63.1.11放送) ★★★★★
原案:葉村彰子/脚本:伊上勝/監督:高倉祐二

木暮幻之介(里見浩太朗)/坂部右京太夫(青木義朗)/芸州屋宗助(戸浦六宏)/戸田(原口剛)/小弥太(山本昌平)/沖田山城(浜田寅彦)/佐絵(徳元かずみ)他

芸州浅野家四十二万六千石の領内に入った一行。だが新しい関所に物々しい警護。不審に思う黄門さま。どうやら藩内に内紛が起こっているようだが、一筋縄ではいかない様子。病気がちの城代に代わり、権力を狙う次席家老一派に手を貸す翁面一味。だが翁面一味の正体は、福島家の忍び草。旧藩主に仕えた忍び一族の、浅野家に対する復讐がその真の目的。次席家老の圧制を煽り、農民達の一揆を引き起こそうとしたり、老中直轄の天地見回り役・巡見使一行の殺害を企てたりと、あの手この手で浅野家滅亡を画策する。黄門さまが公儀巡見使に扮して敵の本拠地へ乗り込む。

下級武士達の危急を救う黒頭巾として里見浩太朗さん二役。17部3度目の山場になるでしょうか、手に汗握る展開でかなり面白い話でした。


亡霊の正体見たり… ・福山(第二十一話:S63.1.18放送) ★★★★☆
原案:葉村彰子/脚本:石川孝人/監督:高倉祐二

恵助(大門正明)/おりん(紀ノ川瞳)/矢沢玄之介(中山昭二)/備後屋(田中明夫)/はえ縄の十蔵(浜田晃)/権三(大木正司)/一膳飯屋親爺(山口幸生)/宿の女中(平映子)他

荒れ寺に泊まった一行。そこで八兵衛が見たものは…琵琶法師とよろい武者の亡霊だった…。亡霊騒ぎのせいで街はさびれる一方。裏では、船手奉行と海賊上がりの廻船問屋・備後屋の抜け荷が行なわれていた。備後屋に働きに出て行方知れずになった兄を探す娘を助け、亡霊の正体を暴き出す一行。

親分登場せず。


惚れた娘はお姫様・竜野(第二十二話:S63.1.25放送) ★★★☆☆
原案:葉村彰子/脚本:櫻井康裕/監督:矢田清巳

茶々姫(工藤夕貴)/信次(真夏竜吾)/志津(佐藤恵利)/播磨屋(増田順司)/成瀬掃部(玉川伊佐男)/摂津屋(武藤英司)/成瀬要之助(伊藤高)/室津の竜五郎(福山升三)/熊造(浜伸二)/戸村彦太夫(中村錦司)他

女中風の娘に頼まれて城下町を案内した八。実は播州竜野五万三千石の茶々姫だった。藩御用達の素麺問屋・播磨屋の娘に横恋慕する家老の息子の横暴振りに怒る姫。更に父親の国家老も、姫のお国入りを口実に三千両もの奉加金を集め懐に入れようと企む。姫と共に黄門さま一行の悪退治。

いきなり八の夢話からスタート。八兵衛は実はお銀が好きなのか!? 寝ぼけて枕をお銀と間違えキスしようとしてましたが…。姫に惚れた八。最後に手紙をもらうも、難しい漢字が多くて八には読めず、お銀に読んでもらいます。「終生忘れえぬ」との言葉にウキウキ八っつあんが、幸せそうです(o^.^o)
それにしても飛猿と弥七のコンビネーションプレイは素敵ですねぇ…。


黄門様の占い縁結び・姫路(第二十三話:S63.2.1放送) ★★★★★
原案:葉村彰子/脚本:大西信行/監督:矢田清巳

おつね(中村メイコ)/おせき(古手川伸子)/内海屋十兵衛(茶川一郎)/柴田伝内(亀石征一郎)/友吉(加藤純平)/白雲堂(近藤準)/恵比寿屋(長谷川弘)他

姫路の城下で内海屋という旅籠に泊まった一行。きりもりするのは、おせきという健気な娘。父親は賭場通い、女将である母親は占いに凝り、白雲堂という占い師の元へ通い詰める。見かねた黄門さま、そろばん占い日本一の西山梅里に成りすまして、お銀と飛猿を扱き使っての(?)百発百中の占い師ぶり。更に、おせきを狙う好色奉行ら悪党一味を懲らしめる。

かなりユーモア色の強い回でした。ドリフ風なところもあったり、お銀達が扱き使われてたりとお笑い所満載。かと思いきや、殺陣のシーンも見せます。忍び三人組の活躍が青空に映えたり、殺陣のBGMも二段構え、珍しく八も闘っていたりと、なかなか楽しい回だったので★5つです(o^.^o)


殿と呼ばれた格之進・明石(第二十四話:S63.2.8放送) ★★★★☆
原案:葉村彰子/脚本:伊上勝/監督:山内鉄也

松平上総之助(伊吹吾朗)/綾姫(白都真里)/根室権太夫(御木本伸介)/瀬戸又十郎(篠塚勝)/奥平将監(庄司永建)/平戸左近之丞(幸田宗丸)/鬼島道幻(宮口二朗)/寺僧(中村錦司)他

城代家老と江戸家老が繰りなす明石藩六万石の跡目争いに巻き込まれた一行。城代・奥平将監は若殿・松平上総之助を推し、江戸家老一派は若殿の異母弟を推す。明石藩の若殿がなんと格さんに瓜二つ。トリカブトの毒矢で射られて危篤状態に陥った若殿に代わり、格さんが若殿に成りすます。だが若殿の許婚の姫君・綾姫に格さんの正体を見破られた。綾姫も巻き込み、明石藩のお家騒動を丸く収める黄門さま。

17部も終わりに差し掛かったところで、伊吹吾朗さん二役話。いつもにまして、凛々しい格さんが見られます。甲賀と伊賀のくの一対決や、宮本武蔵の流れを汲む二天一流の使い手と助さんの対決など、見所も色々。でも親分は出てきません…(・_・、)。。。


狙われた二人の黄門様・大坂(第二十五話:S63.2.15放送) ★★★★☆
原案・脚本:葉村彰子/監督:山内鉄也

久美(中島めぐみ)/月岡修理(川合伸旺)/天満屋治兵衛(永井秀明)/依田東馬(大竹修造)/喜兵衛(瀬川新蔵)/助造(三田村賢二)/小宮圭之介(森次晃嗣)/角平(工藤堅太郎)/女中(平映子)/旅籠主人(日高久)/片山(当銀長太郎)他

大坂城代お側用人の月岡と蔵元の天満屋が結託、御条法の利息で借財の仲介をすると、財政難に陥っている大名家を誘い込み、その実、数倍もの利息をふっかけて暴利を得ていた。黄門一行と間違えられた旅役者を利用し、からくりを暴こうとするが、切羽詰まった月岡らが罠を仕掛け、米俵が崩壊、米蔵の中黄門さまらに襲い掛かる。

ヒゲを黒くした黄門さま。髪だけ白くてなんか変です…。鳥羽編に続き、前半後半に分かれた今回の話、またしても黄門さまの命運は!?という感じで次回に続いています。ドキドキさせられるのが多い17部、お年寄りには少しキツイかも。でも面白かったです。


旅の終わりの波瀾万丈・大坂・江戸(第二十六話:S63.2.22放送) ★★★★★
原案・脚本:葉村彰子/監督:山内鉄也

徳川綱吉(長谷川哲夫)/久美(中島めぐみ)/月岡修理(川合伸旺)/天満屋治兵衛(永井秀明)/喜兵衛(瀬川新蔵)/依田東馬(大竹修造)/小宮圭之介(森次晃嗣)/角平(工藤堅太郎)/助造(三田村賢二)/片山(当銀長太郎)/座頭(石浜祐次郎)/女中(平映子)/旅籠主人(日高久)/茶坊主(高橋仁)/柳沢吉保(山形勲) 他

前話からの続き。弥七らの活躍で米俵崩しの罠から逃れた一行。月岡の後ろには老中柳沢吉保がついていたため、舞台は江戸に移り、最終決戦。大坂城代側用人と蔵元の企みを粉砕、将軍綱吉の目前で柳沢と対決。

光圀v.s.吉保。‘仏の顔も三度まで’と、綱吉の前で吉保を牽制する黄門さま。やはり迫力があっておもしろい。17部も終わってしまいましたが、最初に登場した志乃さん&お新さんが登場しなかったのは残念。他のシリーズと比べてもアクション色の強いシリーズだったのではないでしょうか。加えて、飛猿ファンは必見!! とても楽しいシリーズでした(o^.^o)

 


あらすじ

紀伊徳川の当主光貞の嫡男綱教が原因不明の病で床についた。しきりに‘目’に怯える様子は尋常ではなく、何者かに呪いをかけられたようだ。お家に敵対する陰謀か?そう考えた紀州家付家老安藤飛騨守は、正体の見えない敵をいぶり出すために、富田新八郎、香織の兄妹を光圀の元へ向かわせた。

その頃、水戸へ通じる街道筋には、忍びの者にしか分からない文字で書かれた求人広告が出た。これを見たかげろうと又平、そして弥七は、命がけのオーディションに見事合格、採用される。三人に与えられた使命は光圀暗殺。このかげろう、籐林忍者唯一の後継者であり、一族再興のため資金集めをしていた。光圀の首にかけられた賞金は五百両。お銀と名乗り、又平とともに光圀の命を狙う・・・。

徳川御三家のひとつ紀州家で発生した奇怪な事件の真相解明のため、紀州へ旅立つ一行。今回は、本州をほぼ一周する、全三十九回の長旅。


レギュラー

水戸光圀 (西村晃)
佐々木助三郎 (里見浩太朗)
渥美格之進 (伊吹吾朗)
うっかり八兵衛 (高橋元太郎)
風車の弥七 (中谷一郎)

香織 (鳥越マリ)
かげろうお銀 (由美かおる)
煙の又平 (せんだみつお)


全話紹介

水戸黄門(タイトル無し) (第一話:昭和61年4月28日放送) ★★★★☆


音楽:木下忠司
 主題歌「あゝ人生に涙あり」
   作詞:山下路夫
   作曲:木下忠司
   唄:里見浩太朗 伊吹吾朗
題字:朝比奈宗源
ナレーター:芥川隆行
原案・脚本:葉村彰子/監督:山内鉄也

志乃(山口いづみ)/かげろうお銀/(由美かおる)/煙の又平(せんだみつお)/香織(鳥越マリ)/富田新八郎(加納竜)/徳川光貞(岩井半四郎)/安藤飛騨守(小栗一也)/徳川綱教(小林芳宏)/千丈坊(上野山功一)/竜神坊(市村昌治) 他

紀州家五十五万石の危機をいち早く察知し、光圀の元へ使者をたてた付家老安藤。一命を賭けた彼の想いを察知し、紀州へ旅立つ光圀一行。

お馴染みの一話目炎上シーンも有り/刺客の親玉も、陰謀の黒幕も現れないまま話は進む。これがまたワクワクします。




闇に仕掛けた皆殺しの罠・府中 (第二話:昭和61年5月5日放送) ★★★☆☆


原案・脚本:葉村彰子/監督:山内鉄也

おとし(賀田裕子)/番場の勘蔵(深江章喜)/武蔵屋太左ヱ門(田中浩)/村野庄太夫(外山高士)/虚無僧(原口剛)/千丈坊(上野山功一)/竜神坊(市村昌治)/宗助(松山照夫)/弥之助(片岡五郎)/与吉(頭師佳孝)/伊八(広瀬義宣) 他

府中の宿場は、武蔵屋一家と勘蔵一家の小競合いにより町人達は迷惑していた。そこへ現れた烏天狗。一行らは烏天狗と共に町の浄化に努めるが、おとしと香織がさらわれるというとんでもない事態へ。黒幕の代官、そして黄門さまの命を狙う刺客らも加わり、暗闇祭りが始まる…。

今回は、かげろう、弥七以外の雇われ刺客虚無僧が登場。光圀暗殺に失敗し、悲惨な最期を遂げる。




関所に巣喰う鬼退治・箱根 (第三話:昭和61年5月12日放送) ★★★★☆


原案・脚本:葉村彰子/監督:居川靖彦

お袖(泉じゅん)/お小夜(美池真理子)/友次郎(内田喜郎)/牧田弥右衛門(高城淳一)/由三(遠藤征慈)/畑宿の権蔵(内田稔)/万蔵(南道朗)/千丈坊(上野山功一)/竜神坊(市村昌治)/栄吉(高峰圭二)/三村助八(丘路千)/お藤(山口朱美) 他

天下の嶮とうたわれた箱根にかかるクモの巣を掃除する一行。一行の中に入りこんだ刺客らの魔手から逃れながらも、江戸の呉服問屋の娘と手代の仲もとりもつ。

今回も光圀の命を狙う刺客が登場。くの一、男の忍者の二人組み/なんだかスペシャルのように内容が盛りだくさんので、長く感じた回でした/黄門さま達、お銀と又平の二人が根はいい人間と気づき出した様子。仲間入りももうすぐか!?




助さん身代り親孝行・沼津 (第四話:昭和61年5月19日放送) ★★★☆☆


原案:葉村彰子/脚本:櫻井康裕/監督:倉田準二

おみよ(香山まり子)/正太郎(桜木健一)/おふじ(幾野道子)/菅野源太夫(南原宏治)/浅間の六蔵(福山象三)/藤吉(森章二) 他

十年前に家を飛び出した網元、狩野屋の息子正太郎と知り合った一行。美味い鰯の刺身を食わせてくれたが、黄門さまの財布を狙うほどまでに落ちぶれていた。助さんを正太郎として、本物の正太郎と共になんとか狩野屋に入り込んだ一行。息子と名乗れない正太郎は、せめてもの親孝行をと、網元の利権とおみよを狙う浅間一家に殴り込みをかけた。

助さん、お侍さんとは思えないほどの粋な物言い。かっこいいです/お銀さん、胸も露わにお代官様とお風呂で格闘…。




花嫁は免許皆伝・藤枝 (第五話:昭和61年5月26日放送) ★★★★☆


原案:葉村彰子/脚本:大西信行/監督:居川靖彦

絹江(根本律子)/草間小一郎(磯部勉)/立花左吉郎(小野進也)/水上庄兵衛(佐竹明夫)/立花佐太夫(飯沼慧) 他

太田資直(すけなお)が治める田中藩の剣術指南役水上の娘絹江はうでっぷしがめっぽう強く、なかなかの美人。嫁にとるには彼女との勝負に勝たねばならない。彼女との勝負に敗れ三年も修行の旅に出ていた草間小一郎と知り合った一行。一方、家老の息子である左吉郎は、お銀らに絹江の右腕を怪我させるよう十両で依頼。

武器の手入れをするお銀。常に7、8本は懐に用意してあるようです/弥七とお銀の掛け合いがいいです/今回、第1話ぶりにお銀と又平が黄門さまの命を本気で狙う。




敵と呼ばれた助三郎・島田 (第六話:昭和61年6月2日放送) ★★★☆☆


原案:葉村彰子/脚本:大西信行/監督:山内鉄也

里江(鈴鹿景子)/おもよ(斉藤ゆう子)/下山助三郎(森次晃嗣)/太左ヱ門(織本順吉)/牧野幸太夫(川合伸旺)/富田屋(武藤英司)/早船の三造(井上昭文)/千丈坊(上野山功一)/竜神坊(市村昌治) 他

夫の仇‘助三郎’を探して長の旅を続ける主従を助ける。法外な宿賃をとる富田屋、旅人相手に賭場で儲ける三造一家、その後ろ盾の代官牧野ら、川留めを利用し悪事を尽くす者らも一掃。

いわくありげな仇討ちを見事にまとめ、悲運の男女を幸せに導く黄門さまはさしずめ秋葉山の大天狗様。その大天狗様の使いと自ら名乗る弥七も颯爽と現れ、粋な役どころ/今回はお銀と又平は出てきません、久々に千丈坊らが登場。




花火に賭けた父娘の意地・岡崎 (第七話:昭和61年6月9日放送) ★★★☆☆


原案:葉村彰子/脚本:櫻井康裕/監督:山内鉄也

おきわ(舟倉由佑子)/治平(花沢徳衛)/加納武太夫(高野真二)/幸田屋(神田隆)/鍵政(小池栄)/文造(楠年明) 他

神君家康公の生誕地に入った一行。そこで知り合ったのは、殿様上覧の御前花火が行われるということで、花火作りに精を出す花火師の治平親子。自国の硝石に取って代わって他国の硝石で一儲けしようと企む物産問屋、家老一味らを退治する。また、火薬が仕掛けられた花火細工小屋に入った一行の運命が気になる展開もあり。

前回お休みなだけあって、今回はしょっぱなから仕掛けてきましたお銀と又平!甲賀vs伊賀の闘いもあり/青い花火を作り出すのに、八兵衛のうっかりが大活躍/そろそろお銀と助さんの恋物語(お銀が一方的ですが…)が始まる予感。そんなシーンもありました。




仇討ち焼蛤幽霊旅籠・桑名 (第八話:昭和61年6月16日放送) ★★★★☆ 


原案・脚本:葉村彰子/監督:居川靖彦

お百合(斉藤林子)/勝三(レオナルド熊)/おきん(中原早苗)/傷の伝兵衛(藤岡重慶)/室山余太夫(江見俊太郎)/儀助(田口計)/吾平(江幡高志) 他

刺客の目をくらますため、伊勢参りにまぎれ、二手に分かれて桑名入りした一行。黄門さま、格さん、香織が泊まった浜屋は中毒死した客の幽霊が出るという。一方、助さん、八が泊まった旅篭で知り合った女は、実は中毒死したという江戸の小間物屋主人の娘だった。助さんを江戸の岡っ引きに仕立て、中毒死事件の真相を暴く。

さすが、刺客の目をくらます作戦をとっただけあって、今回は全く刺客出ず。幽霊騒動解決に専念できました。




闇を裂く忍びの死闘・吉野 (第九話:昭和61年6月23日放送) ★★★★☆ 


原案・脚本:葉村彰子/監督:倉田準二

あけみ(友直子)/喜平次(小林昭二)/明日香堂(真弓田一夫)/大和屋(須賀不二男)/根本武太夫(中山昭二)/玄心(石橋雅史)/田辺主水(滝田裕介)/玄妙(浜田晃)/千丈坊(上野山功一)/竜神坊(市村昌治)/佐吉(森下鉄朗)/孫六(大須賀昭人)/藤林無門(佐野浅夫) 他

吉野山中で刺客に襲われた一行。助さん、八兵衛が負傷し難儀しているところを、忍びの娘に助けられた。この娘の父親は刺客かげろうの祖父藤林無門の高弟・喜平次だったが、一行によくしてくれる。その喜平次の紹介で、薬師問屋の明日香堂に世話になる一行だったが、そこでも事件が起き、一方喜平次の身にも危機が迫る。

いよいよ大詰めが近づいてきました!目まぐるしく展開し、息つく暇もない!?千丈坊、死す/弥七とお銀直接対決、崖下に二人して落ちる!二人の運命は…次回!!/遂に登場!かげろうの祖父、藤林無門。二代目、三代目黄門さま顔合わせ。




悪を断った鍾馗の舞・若山 (第十話:昭和61年6月30日放送) ★★★★★ 


原案・脚本:葉村彰子/監督:山内鉄也

あけみ(友直子)/徳川光貞(岩井半四郎)/安藤飛騨守(小栗一也)/戸賀崎将監(田中明夫)/田辺主水(滝田裕介)/玄心(石橋雅史)/玄妙(浜田晃)/竜神坊(市村昌治)/徳川綱教(小林芳宏)/湯浅竜之進(丘路千)/孫六(大須賀昭人)/藤林無門(佐野浅夫) 他

綱教の病気快方祝いのため和歌山城内では能が開催されることになったが、能楽師に扮した刺客一味が綱教の命を狙う。光貞の弟頼純(よりずみ)公を推す国家老戸賀崎の企みも露見し、事態はクライマックスへ突入する。

黄門さまと玄心、二人の鍾馗が舞い、息詰るクライマックスへ。忍び同士の闘いがかなりカッコ良かったです。




浪速男のド根性・大坂 (第十一話:昭和61年7月7日放送) ★★★★☆ 


原案・脚本:葉村彰子/監督:居川靖彦

お袖(杉田愛子)/新吉(太川陽介)/えびすや嘉右衛門(浜田寅彦)/内山源太夫(川辺久造)/船虫の丑蔵(立原博)/北見屋(須藤健)/左兵衛(大竹修造)/与次郎(古代一平) 他

台所のガラを集めて作った食べ物を売るダイガラ屋の新吉と出会った一行。博打で大負けし、新吉に‘人間のガラ’とまで言われた黄門さまが一肌脱ぐ。将軍家への献上昆布を代々務める老舗のえびす屋ののれんを狙う悪巧みを解決。

弥七とお銀のコンビがなかなかいいです/お銀、助さんに猛烈アタック開始。助さんも最初はまんざらでもなさそうです。格さん少々ヤキモチか?/今回の旅で町人の八に危ない目に遭わせたということで、黄門さま、八に財布を預けます。




京人形に賭けた芸奴の意地・京 (第十二話:昭和61年7月14日放送) ★★★★☆ 


原案:葉村彰子/脚本:櫻井康裕/監督:倉田準二

房吉(柴田侊彦)/小夏(三原じゅん子)/和田屋(遠藤太津朗)/城崎三位(菅貫太郎)/梅小路大納言(有島一郎) 他

西陣織りと京人形を楽しみに京へきた黄門さまだが、魂の抜けたような人形しかなくガックリ。そこで出会った芸奴は、今は亡き名人人形師の娘だった。公家の城崎三位に取り入り、西陣織りと京人形を牛耳ろうとする織元和田屋と役人一味にはご存知の「控えおろう!」で成敗。しかし帝の臣下であり、幕府の言うことには全く耳をかさない城崎三位には…。名人の人形が縁で知り合った上品な老人に出馬願う黄門さま。

かげろうお銀、お色気たっぷり!!アハ~ンだのウフ~ンだのと、登場当初はそんなことまでしてたのね…/食べ物と芸奴にうつつを抜かす八と助さんに、黄門さま久しぶりに喝!!やはり怒ると西村黄門さまが一番怖いです/公家役で登場した、悪役でお馴染みの菅貫太郎さん。悪公家もばっちりできる悪役さんって、そういないのでは?スゴクはまってました。さすが。




想い叶えた愛の組紐・膳所 (第十三話:昭和61年7月21日放送) ★★★☆☆ 


原案:葉村彰子/脚本:大西信行/監督:山内鉄也

夏川太十郎(有川博)/菊江(金沢碧)/桜田雄次郎(志垣太郎)/とね(萬代峰子)/近江屋(嵯峨善兵)/森下与太夫(内田勝正)/大津屋(新井量大)/鍾馗の権兵衛(牧冬吉) 他

膳所で評判の組紐を作る娘菊江は、公金千両を盗まれた責任を取り犯人を捕まえるべく旅に出た許嫁を待つ身。組紐を作る内職をし、実家を勘当の身になりながらも許嫁の母の世話をする。消えた千両の謎を解き、悲運の男女の仲を取り持つ黄門さま。

助さん、女好きの本領発揮ですね。格さんも今回は刀で闘っておりました。珍しいです。




銃が知ってた血染めの罠・彦根 (第十四話:昭和61年7月28日放送) ★★★★☆ 


原案・脚本:葉村彰子/監督:山内鉄也

おせい(水原ゆう紀)/弥兵衛(内藤武敏)/喜右衛門(土屋嘉男)/坂田屋(小松方正)/高坂民部(飯沼慧)/三次郎(石山律雄)/兵藤玄蕃(久富惟晴) 他

事故で死んだと思われていた新式銃開発者の喜右衛門は、実は秘伝盗みの者らによって殺されたのであった。新式銃を巡って、邪な企みが何重も。黄門さまが一刀両断。井伊家の赤備え鉄砲隊v.s.国友村の鉄砲鍛冶衆、激しい銃撃戦にさすがの助格も手が出せず、久々登場煙の又平が火薬使いの本領発揮する。

煙の又平、久しぶりに登場。秘伝、千人目潰しが出た!なんだかいつの間にか、八と仲良し。こんなに銃撃戦の多い水戸黄門は初めて!?仇討ちも銃同士だし。




娘が消えた縮緬の里・宮津 (第十五話:昭和61年8月4日放送) ★★★★☆ 


原案:葉村彰子/脚本:大西信行/監督:居川靖彦

おたね(丸山秀美)/善作(坂上二郎)/丹波屋唐造(深江章喜)/小宮茂助(武藤英司)/山元右太夫(幸田宗丸)/梅田豪助(北町嘉朗)/鬼塚市兵衛(宮口二朗)/お竜(三島ゆり子) 他

機織りの奉公に出された娘のうち、器量良しだけ密かに湯女に回される。その実態を知った、人のいい‘人買いさん’善作は娘らを助けようとするが返り討ちにされ、代わって黄門さまらがその役目を果たす。一方、助格は、宮津藩阿部九万九千石の江戸家老堀田主膳から国家老にあてた密書を持つ侍を助ける。

今回、助格はあまり出番なし。最後、旅立つシーンでは16部初、8人全員揃いました。賑やかでいい感じです。八と又平、すっかり名コンビですね。




おとぼけ駕篭屋幽霊騒動・鳥取 (第十六話:昭和61年8月11日放送) ★★★★☆


原案・脚本:葉村彰子/監督:居川靖彦

千加(北原佐和子)/山吉(山口弘和)・竹三(竹田高利)【コント山口君と竹田君】/長谷部伝内(平泉成)/勘介(上田忠好)/荒木兵庫(永井秀明)/荒木市之進(森下哲夫)/因幡屋(久遠利三)/飲み屋主人(宮城幸生)/茶店亭主(泉好太郎) 他

喧嘩が元で独りぼっちになった黄門さま、駕篭屋の山さん、竹さんと知り合う。一方、城下では若く美しい娘を狙った辻斬りが相次いで起こっていた。辻斬りに関して何かを知っている様子の山さん、竹さんに黄門さま一芝居うつ。

久しぶりに黄門さま、怒って一人ぼっち。




正義運んだ七里飛脚・松江 (第十七話:昭和61年8月18日放送) ★★★★☆ 


原案:葉村彰子/脚本:櫻井康裕/監督:倉田準二 他

おなみ(大塚良重)/新三(目黒祐樹)/田沢兵庫(名和宏)/堺屋藤吉(金井大)/源兵衛(瀬川新蔵)/鬼の勘造(近藤宏)/喜八(栗田芳廣)/文吉(北見誠)/仙次(森章二) 他

問屋場を牛耳るため、七里飛脚のお墨付きを狙う木綿問屋の堺屋。次席家老と手を組み、悪巧みだらけの走り比べを開催するが、どっこいこちらには風車の親分がついている!伊賀藤林の抜け忍喜八が、飛脚としてまっとうに暮らせるよう、かげろう様ことお銀も一肌脱ぐ話もからめて。

弥七、お銀走る!弥七の飛脚姿が素敵でした。飛脚の速さを表すために、なんだか変な合成が多くって面白かったです。




悪が群がる隠し銀山・大森 (第十八話:昭和61年8月25日放送) ★★★★☆ 


原案・脚本:葉村彰子/監督:倉田準二 他

お初(石倭裕子)/由紀(佳那晃子)/山村左内(船戸順)/石見屋(森幹太)/本田淡路守(高野真二)/荒井伝十郎(伊吹聡太郎)/岩松(片岡五郎)/源兵衛(北原将光)/井川三左衛門(芦田伸介) 他

代官の配下山村と石見屋の隠し銀山、その背後には勘定奉行がいた。敵のからくりを探るため、鬼と呼ばれながらも敵の術中にはまるふりをする代官。しかし黄門さまにはお見通し、隠し銀山の証拠をつかむため、皆を敵の懐に入りこませる。

助格、お銀に又平、八。香織も黄門さまも、適材適所入りこむ、その過程がおもしろい。




泣く子にゃ勝てぬ悪企み・福井 (第十九話:昭和61年9月1日放送) ★★★☆☆


原案:葉村彰子/脚本:櫻井康裕/監督:山内鉄也

おしま(山本みどり)/田村屋(久米明)/お芳(谷口香)/勝五郎(井上昭文)/金津屋(神田隆)/藤木豊次郎(早川雄三)/直三(うえだ峻)/寅次(大木正司)/役人(野上哲矢)/田村屋番頭(佐々山洋一) 他

藩の専売である越前和紙の隠し売り、横流しを企む一味らを罠にはめる黄門さま。福井松平家二十五万石の大掃除。

新コンビ誕生!?黄門さまとお銀/弥七、今回は何回も空を回転して飛びました。




九谷焼に賭けた兄弟愛・大聖寺 (第二十話:昭和61年9月8日放送) ★★★★☆


原案・脚本:葉村彰子/監督:倉田準二

梅千代(三浦リカ)/清吉(河原崎建三)/友次(渋谷哲平)/杏雲堂泉右衛門(加藤嘉)/おちか(小畠きぬ子)/相原監物(和崎俊哉)/越中屋(田島義文)/赤鬼の玄兵衛(汐路章)/前田利直(武内亨)/松造(中田博久) 他

杏雲堂三代目の跡目相続をかけて献上の九谷焼大皿を焼く、先妻の子清吉と後妻の子友次。九谷焼の扱いを一手に握ろうとする物産問屋と郡奉行の企みを粉砕、友次と梅千代の仲もとりもつ。

今回はいつもとは違うようなパターンでおもしろかったです。アレレ!?という感じで。悪者は物語半ばでほぼ引っ立てられたし、助格vs侍の殺陣シーンもなかった/弥七登場せず




友禅救った大芝居・金沢 (第二十一話:昭和61年9月15日放送) ★★★★★


原案・脚本:葉村彰子/監督:倉田準二

金造(御木本伸介)/春風あやめ(島村佳江)/矢田伊兵衛(青木義朗)/浅野屋(多々良純)/加賀屋(伊沢一郎)/玉吉(石倉三郎)/織田(小沢象)/横山英盛(永野辰弥) 他

八の腹痛が縁で、春風あやめ一座と知り合った一行。金沢の町奉行の横暴ぶりを芝居にしたが、牢に入れられてしまう。黄門さまらがその後を引き継ぎ、芝居を続ける。

さすがは加賀百万石のご城下!!★五つ!! あの印籠を黄門さまに投げつけた男がいた!金沢の町奉行。怖いもの知らずですねぇ。格さん、印籠を見せてこんなに効果がなかったのは今回が初めてでは…?




欲望渦巻く悪鬼の砦・糸魚川 (第二十二話:昭和61年9月22日放送) ★★★★★


原案・脚本:葉村彰子/監督:山内鉄也

文吉(中野誠也)/竹田屋(浜田寅彦)/関屋九十郎(遠藤征慈)/黒姫の十兵衛(今井健二)/五郎蔵(浜田晃)/大野屋(相馬剛三)/小野寺兵庫(小笠原弘) 他

山賊黒姫の十兵衛の一味らに香織がさらわれた。黄門さまらは代官所に訴えるが、知らん顔される。それもそのはず、代官らは山賊一味とつながっており、竹田屋が運ぶ塩を強奪しては他国へ売っていたのだった。正義感の強い、目明しの親分と共に山賊退治の策を練る黄門さま。

モモお気にの刺客夜鴉の藤吉演じた中野誠也さん、目明しの親分さん役で登場!!弥七とのツーショットは三部を彷彿させて、なんだかドキドキ☆。弥七の山賊姿もなかなか良かったです。格さんと香織さん、なかなかイイ感じですね。このまま恋に発展するか!?




涙で誓った盗っ人仁義・長岡 (第二十三話:昭和61年9月29日放送) ★★★☆☆


原案:葉村彰子/脚本:大西信行/監督:居川靖彦

友造(福田豊士)/政吉(小松政夫)/丹沢六助(北原義郎)/渡辺剛輔(伊吹徹) 他

お銀に一目惚れした盗っ人の政吉。死んだ母親の供養のため、世なおし天狗と義賊を名乗り、盗んだ金をばらまく。悪の親玉家老の丹沢の屋敷へ忍び込むため、大泥棒光右衛門一味も協力。

16部初、黄門さまの泥棒姿。今回はあまり泥棒の親分になりきってなかったのが残念…。




母恋し涙の角兵衛獅子・新発田 (第二十四話:昭和61年10月6日放送) ★★★☆☆


原案:葉村彰子/脚本:大西信行/監督:山内鉄也

正太郎(岩戸隼人)(JAC)/おいと(伊藤つか)/吉兵衛(谷幹一)/おしま(長内美那子)/おゆき(泉敦子)/長岡屋(嵯峨善兵)/田平(佐伯徹)/松太郎(津村隆)/吹雪の友造(福山象三)他

母を探して新発田へ向かう角兵衛獅子姉弟と知り合った助さんとお銀。訪ねた料理旅篭の女主人は、姉弟を追い返す。

お銀、角兵衛獅子の姉弟を助けて舞う。




黄門様を叱った娘・鶴岡 (第二十五話:昭和61年10月13日放送) ★★★☆☆


原案:葉村彰子/脚本:櫻井康裕/監督:山内鉄也

酒井忠真(山内賢)/おはな(堀ちえみ)/篠原尚重(田中明夫)/合田源太夫(原口剛)/おせき(荒木雅子)/仁兵衛(堺左千夫)他

出羽庄内藩十四万石の領内に入った一行。村の疫病神と嫌われる娘おはなに出会う。おはなは元、八ヶ村を束ねる大庄屋の娘で、父は圧制に抗議し処刑された。父の無念を晴らすため、おはなは殿様に直訴しようとするが…。

米俵に腰掛け、怒られる黄門さま。黄門さまの前でお殿さまを「おめでたい」という弥七。さすがです…。




おてんば姫君七変化・亀田 (第二十六話:昭和61年10月20日放送) ★★★☆☆


原案:葉村彰子/脚本:櫻井康裕/監督:山内鉄也

板倉重次(永井秀和)/鶴姫(大沢逸美)/河辺豊後(玉川伊佐男)/折田兵太夫(川辺久造)/本庄屋(高城淳一)/岩城宣隆(有馬昌彦)他

亀田の城下は、鶴姫の婚礼で賑わっていた。ところが、助さんが街中で出会った娘は尼に化けた鶴姫。更に、黄門さまらが宿で相部屋になった浪人は鶴姫の婚礼相手だった。

今回もお銀と又平、登場せず。尼に百姓娘に若様姿にと、鶴姫様まさに七変化。香織さんも、久しぶりに若様姿でした。




陰謀暴いた男の友情・久保田 (第二十七話:昭和61年10月27日放送) ★★★☆☆


原案・脚本:葉村彰子/監督:山内鉄也

幾乃(朝比奈順子)/小野塚八郎(森次晃嗣)/神岡主膳(名和宏)/川辺源左衛門(伊沢一郎)/八森重太夫(内田勝正)/佐竹義処(剣持伴紀)/喜作(樋浦勉)/住職(岩田直二)他

助さんの妻志乃の故郷久保田に入った一行だが、助さんは一人別れて親友へ会いに行った。ニセの御落胤を担ぎ出し、久保田藩のっとりを企む家老らを退治。

今回は、水戸黄門版「走れメロス」。お銀と又平、三度登場せずでしたが、今回はお銀居ないで良かったです。きっと助さん救出に走るはず…。




娘を救った偽黄門・弘前 (第二十八話:昭和61年11月3日放送) ★★★☆☆


原案:葉村彰子/脚本:大西信行/監督:山内鉄也

おきみ(井森美幸)/佐平(長門勇)/助造(桜木健一)/角助(赤塚真人)/神子頼母(早川雄三)/川辺市蔵(江見俊太郎)/源次(本郷淳)/北風の九郎助(汐路章)他

道に迷って難儀しているところをおきみに助けられた一行。村に男達が居ない理由を聞く。男達は隣の南部藩内にある木材を切るため家老一味に酷使されていた。城下に現れたニセ黄門一行を利用して、悪事を暴く。

出ました、ニセ黄門!今回のニセ黄門は、今まで見たニセ物の中じゃ一番落ち着いており、それらしく振舞ってました/弥七登場せず。




鬼面に隠れた忠義の心・盛岡 (第二十九話:昭和61年11月10日放送) ★★★★☆


原案:葉村彰子/脚本:大西信行/監督:居川靖彦

八千代(貴倉良子)/馬場武左衛門(大木実)/南部重信(中村橋之助)/原田征四郎(大門正明)/戸田仁左衛門(北町嘉朗)/稲村三平(田畑猛雄)/毛馬内大輔(竹脇無我) 他

南部では馬場ら家老一味が、藩主を病気と偽り、監禁状態に追い込んでいた。岩手の鬼伝説になぞらえ、鬼面をかぶった正義の士が悪を蹴散らす。

ゲスト陣はそうそうたるメンバーでした/悪家老の娘は悪を許さない心の持ち主。家老切腹の場面は泣けます/弥七登場せず。




銘酒を守った娘の真心・新庄 (第三十話:昭和61年11月17日放送) ★★★☆☆


原案:葉村彰子/脚本:大西信行/監督:倉田準ニ

お千代(大場久美子)/鶴吉(山田吾一)/長五郎(松山英太郎)/亀屋万兵衛(渥美国泰)/由比総左衛門(外山高士)/泡田の権造(藤岡重慶)/岡林多聞(原田樹世土)/お辰(長谷川待子)/大店主人(中村錦司)他

東北屈指の酒処、新庄に入った一行。だが、出された酒「萬年寿」は不味かった。昔ながらの銘酒「千代鶴」を復活させるため、鶴吉が酒造りをやめる原因となった春木屋殺しを黄門さま自ら白洲で暴く。

弥七久々です。さっそうと登場!!




頑固くらべ献上茶釜・山形 (第三十一話:昭和61年11月24日放送) ★★★☆☆


原案:葉村彰子/脚本:芦沢俊郎/監督:山内鉄也

おみつ(佐藤恵利)/おいね(甲斐智枝美)/佐吉(荒木茂)/久兵衛(生井健夫)/羽州屋(須賀不二男)/望月左近(睦五郎)/仙太(高峰圭二)/大五郎(小田部通麿)他

名人として名高い鋳物師の久兵衛を訪ねた黄門さま。だが、久兵衛は黄門さまに負けず劣らず頑固者、二人で意地の張り合い。山形鋳物の一手買い上げにより私腹を肥やそうと企む悪人共を退治。南部から久兵衛の元へ秘伝を盗みにやってきた佐吉と、久兵衛の娘おいねの仲もとりもつ。

忍び組は最近、登場しません。今回は全く出番なし/久々に黄門さまの頑固振りが爆発!!まだまだ健在です。




剣が知ってた暗殺の罠・仙台 (第三十二話:昭和61年12月1日放送)  ★★★☆☆


原案・脚本:葉村彰子/監督:山内鉄也

美和(園みどり)/柴田玄斉(高松英郎)/亘理雄之進(潮哲也)/美津(磯村みどり)/石川外記(中村竜三朗)/宮城屋(小松方正)/僧(浜村純)/伊達安房(波田久夫)/吾平(中村錦司)/役人(出水憲司)他

伊達家六十二万石の城下に入った一行、黄門さまは城下の異変をいち早く察知する。一方、格さんと香織は、ならず者に絡まれる若い男女を助け、逃げ込んだ先の道場で剣の試合をすることに。その格さんに参りましたと言わしめた凄腕の道場主が、家老の暗殺計画の罠に陥った。

お銀、又平登場せず/やはり格さんは剣より柔。香織さんとの仲も急進展/今回の悪家老はまるで正義派のような面構え。反対に正義派家老は、悪役か?と思ったほど。しかし悪役は悪役、最後印籠を出され恐れ入りましたと言いながら銃で撃ってきたのには驚いた…。剣で向かって来るのは多いが、まさか銃とは/「こりゃうっかりだ」と助さん、八の台詞を横取り。




夢を紡いだ紙の布・白石 (第三十三話:昭和61年12月8日放送) ★★★☆☆


原案:葉村彰子/脚本:芦沢俊郎/監督:居川靖彦

坂井城太郎(磯部勉)/おいと(千野弘美)/小百合(仁科まり子)/刈田屋(内藤武敏)/高村京之介(小野武彦)/岡本左内(和崎俊哉)/山木屋(田島義文)/弁天の三五郎(高杉玄)/権太(中田博久)他

生糸の一手買い上げで値をつりあげ私腹を肥やす生糸問屋の刈田屋一味は、値の安い紙の布を作ろうと一生懸命研究を重ねる坂井城太郎が邪魔で仕方がない。

弥七、登場せず/又平が邪魔で「お前煙の又平だろ。煙みたいに消えちゃってヨ」と、お銀はもう助さんにべったり。助さんもまんざらでもないご様子。




恐怖の隠密狩り・二本松 (第三十四話:昭和61年12月15日放送) ★★★☆☆


原案:葉村彰子/脚本:櫻井康裕/監督:矢田清巳

千鶴(賀田裕子)/巽新太郎(伊吹剛)/磐城屋(御木本伸介)/丹羽長之(石田信之)/日野尚茂(幸田宗丸)/安井(原口剛)/萩尾(安井裕美)/峰石弥源太(岩尾正隆)他

世継ぎ騒動で沸く二本松の城下。公儀隠密と間違えられた一行は命を狙われる。

久しぶりのハード路線。つわものどもも登場し、助格、弥七の腕の見せ所。




赤べこが結ぶ夫婦の絆・会津 (第三十五話:昭和61年12月22日放送) ★★★☆☆ 


原案:葉村彰子/脚本:櫻井康裕/監督:山内鉄也

おさわ(永光基乃)/久吉(内田喜郎)/お藤(三條美紀)/正太郎(荒谷公之)/大倉屋(武藤英司)/小山田三之丞(中山昭二)/勘五郎(伊達三郎)他

漆器奉行と会津塗り御用達問屋が手を組んで、がらくた塗り物でぼろ儲け。そこへ黄門さまが文箱を所望。夫を発奮させるため離縁までする妻の心根に打たれた黄門さまが一役買う。

弥七登場せず/助さんに続き、又平が八の台詞を横取り/お銀さん、お風呂のシーンがかなりきわどいです。16部はそういうのが多い/水戸黄門では悪徳商人でお馴染みの武藤さん、初めて見たのが弥七の叔父役でイイ者役だったので(第三部)、その印象がかなり強く残ってます。




めざす敵は瓜二つ・白河 (第三十六話:昭和61年12月29日放送) ★★★★☆  


原案:葉村彰子/脚本:芦沢俊郎/監督:居川靖彦

茜屋与平(西村晃)/原田美里(山本みどり)/おゆう(三浦リカ)/多吉(加藤純平)/早瀬右京(江見俊太郎)/鳴海屋(森幹太)他

白河だるまで有名な白河に入った一行だが、なぜか旅篭でもどこでも毛嫌いされ、遂に父親の仇とまで呼ばれる黄門さま。実は強欲なだるま問屋茜屋の主人と瓜二つだった。

お銀、又平登場せず。弥七も登場したが、出番ほとんどなし/西村さん二役。黒髪、髭無し、侍姿の西村さんが見られるお話です!!




初春献上二人彫・日光 (第三十七話:昭和61年1月5日放送) ★★★☆☆


原案:葉村彰子/脚本:櫻井康裕/監督:居川靖彦

おまち(浅田美代子)/啓介(江藤潤)/乾主膳(青木義朗)/戸田屋(嵯峨善兵)/華厳の勝造(井上昭文)/番頭(喜味こいし)/卯之吉(芦屋雁之助) 他

将軍家へ献上する飾り彫りの御用命を受けた卯之吉だが、飲み食い博打三昧。挙句の果てに博打で罠にはめられ、飾り彫りの邪魔をするために無理難題をふっかけられる。それも主席家老失脚を目論む乾主膳が仕組んだことだが、卯之吉と啓介二人して見事な飾り彫りを仕上げる。

八兵衛、川にて溺れる。カナヅチであることが判明/今回は忍び組全員登場。お銀の芸者姿も久しぶりです。




命を賭けた用水路・小山 (第三十八話:昭和61年1月12日放送) ★★★☆☆ 


原案:葉村彰子/脚本:芦沢俊郎/監督:矢田清巳

美鈴(舟倉由佑子)/脇田堅吾(安井昌二)/内藤主膳(鈴木瑞穂)/大谷右京(南原宏治)/山木屋(陶隆司)/三村要之介(辰馬伸)/権三(黒部進)/茂平(伝法三千雄)他

水に恵まれぬ農民のために用水路をつくる代官、脇田。脇田の失脚を目論む作事奉行は、あの手この手で用水路作りの邪魔をする。

今回は黄門さまもかなりご立腹。南原さん演じる悪役はかなり卑劣な手を使うことが多い。お銀、又平登場せず。忍び軍団の援護なしに、鉄砲隊に立ち向かう助格。スゴすぎです。




旅遥か恋の船唄・水戸 (第三十九話:昭和61年1月19放送) ★★★☆☆ 


原案・脚本:葉村彰子/監督:居川靖彦

志乃(山口いづみ)/おみつ(紀ノ川瞳)/佐太郎(桜木健一)/鹿島屋万蔵(深江章喜)/工藤与太夫(高野真二)/清次(吉田豊明)/呉平(鈴木淳)/中山備前(中村竹弥) 他

助さんの帰りを待ちわびていた志乃だが、お銀と三人で鉢合わせ。一人になってしまった志乃が何者かに誘拐された。

遂に西山荘にまで来た香織さん。江戸へ帰るのに格さんが送ることに。


あらすじ

実子、讃岐高松十二万石、松平頼常を柳沢吉保の魔手から救った黄門さま。一旦はそのまま旅立とうとしたが、しばらく柳沢の動きを見てからと思い直して、高松城にとどまっていた。しかし、接待責め・堅苦しい城内の暮らしに退屈をもてあましていた黄門さまは、金毘羅参りということで、御馴染みのお供を連れて屋敷を抜け出すが…。

第十五部は、第十四部で到着した高松からスタート。今回の旅の目的は、筑前福岡藩のお家騒動の解決。偶然知り合った美剣士が実は、福岡藩黒田家五十二万石、黒田綱政の一人娘、綾姫。国元の奸臣大野外記が娘を側室に差し出し、殿様を酒漬け女漬け、藩政を牛耳ろうと画策。外記にたぶらかされた父を諌めようと江戸屋敷を抜け出したという。綾姫を連れて福岡を目指し、波乱に富んだ旅が始まった。行く手には海賊上がりの刺客卍屋一味。背後には柳沢吉保の影もチラリチラリ。前途多難な筑前への道を踏み出す一行。


レギュラー

水戸光圀 (西村晃)
佐々木助三郎 (里見浩太朗)
渥美格之進 (伊吹吾朗)
うっかり八兵衛 (高橋元太郎)
風車の弥七 (中谷一郎)

綾姫 (片平なぎさ)


全話紹介

謎の美剣士隠密旅・高松 (第一話:S60.1.28放送) ★★★★☆

 


音楽:木下忠司
主題歌「あゝ人生に涙あり」
作詞:山下路夫
作曲:木下忠司
唄:里見浩太朗・伊吹吾朗
題字:朝比奈宗源
ナレーター:芥川隆行
脚本:葉村彰子/監督:山内鉄也

綾姫(片平なぎさ)/志乃(山口いづみ)/笠井孫兵衛(浜田寅彦)/笠井孫六(加藤大樹)/卍屋徳兵衛(田中明夫)/脇田兵部(玉川伊佐男)/谷村十兵衛(睦五郎)/朽木伝十郎(石橋雅史)/玄海の鱶七(北九州男)/お千(一柳みる)/高瀬五太夫(高野真二)/権八(岡部正純)/柳沢吉保(山形勲) 他

高松城内から抜け出した一行。金毘羅参り参拝の途中、志乃がかどわかされた。それがなんと人違い。福岡藩黒田家の綾姫と間違えられてかどわかされたのだった。国元の奸臣大野外記にたぶらかされた父を諌めようと江戸屋敷を抜け出した綾姫だったが、追手に捕まり、危ういところを一行が助ける。綾姫を伴い福岡を目指す一行。

一話目炎上シーンあり。宝禄火矢を使い荒っぽい方法で綾姫らをいぶりだす海賊あがりの刺客集団。




助格駕籠屋と客引き老公・松山 (第二話:S60.2.4放送) ★★★★☆


脚本:葉村彰子/監督:山内鉄也

お小夜(坂上味和)/お絹(大塚良重)/幡野万右衛門(遠藤太津朗)/大浜屋伝蔵(藤岡重慶)/松平定直(宗方勝巳)/政次(柴田侊彦)/武吉(松山照夫)/島蔵(南祐輔)/芳三(うえだ峻)/万吉(伊藤高) 他

道後温泉に向かう一行。道中、大浜屋に女中奉公に行くという娘・お小夜らと出会う。ところが大浜屋は、私腹を肥やす好色奉行と結託した悪親分伝蔵が、博打と女で旅人の身包み剥がす評判の悪い店。案の上、お小夜らも座敷に上がれということに。店の内情を知った黄門さま、博打で大負けした振りして、八と共に旅籠の呼び込みに。一方助さん格さんは、大浜屋に苦しめられている飛脚問屋の女主人お絹を助けて駕籠屋に。月に1回、城下をお忍び偵察する領主松平定直を加えて、綾姫を太夫に江戸浅草の芸人一座に成りすます一行。領主の目前で悪を暴く。

綾姫、これからドンドンいろんなことやっていきます。まずは芸人一座の綾太夫。




偽黄門になった黄門様・伊予 (第三話:S60.2.11放送) ★★★☆☆


脚本:葉村彰子/監督:山内鉄也

お小夜(松本伊代)/おとよ(長内美那代)/吾兵衛(小林昭二)/惣次(林家珍平)/森川弥太夫(南原宏治)/庄屋仁左衛門(飯沼慧)/新兵衛(南道郎)/喜八(早川研吉)/六蔵(岩尾正隆)/木暮(丘路千)他

旅籠で胡麻の蝿にあった一行。印籠までも盗まれてしまう。巡礼姿になって旅を続けるが、どうにもひもじくてたまらない。そこを少年の格好をした娘馬子・お小夜に助けられた。お嬢様と呼ばれ、何か曰くありげなお小夜。実は前の庄屋の娘だった。代官と今の庄屋が手を組み、農民たちに無理難題。一揆寸前。窮状を知った黄門さま、今城下で広まっている、伊予に黄門さまが来ているらしいという噂を利用し、江戸の役者一座と偽り黄門役に成りすます。だが、肝心の印籠がないため、偽黄門にされ牢に。

巡礼姿の格さん、「巡礼にご報謝を」がひじょーに面白かった(*^∇^*) 伊吹格さんのあぁいうところが好きです。




悪計暴いた身代わり花嫁・大洲 (第四話:S60.2.18放送) ★★★☆☆


脚本:芦沢俊郎/監督:居川靖彦

おみつ(中村明美)/清太(真夏竜)/ひで(桜むつ子)/六助(増田順司)/鳴海屋(川合伸旺)/おたき(白石奈緒美)/秋月太兵衛(永井秀明)/村長(市川男女之助)/政吉(片岡五郎)/鶴三(吉田豊明)他

和紙の産地として名高い大洲藩五万石の城下に入った一行。紙問屋の娘おみつと紙漉き職人・清太とは恋仲。だがおみつに横恋慕する廻船問屋鳴海屋とそれを後押しするおみつの継母ひで。鳴海屋と手を組み和紙の利権を独占し私服を肥やす家老。紙一枚作る尊さを、色と欲とで踏みにじる悪を一掃する黄門さま。

お馴染み花嫁騒動記。綾姫の花嫁姿がとてもキレイでした。




闇を斬る!怪傑白頭巾・宇和島 (第五話:S60.2.25放送) ★★★☆☆


脚本:葉村彰子/監督:山内鉄也

清吉(森次晃嗣)/加代(島村佳江)/岡村頼母(久米明)/前原総一郎(小野武彦)/小田島外記(江見俊太郎)/宇和屋(多々良純)/原田弥惣次(内田勝正)/権六(黒部進)/村田民部(永野辰弥)/お秀(鶴間エリ) 他

道中で一行が知り合った薬売りの清吉。牛鬼(うしょうにん)の札と共に現れる義賊。城下では更に白頭巾も現れた。宇和島では城代家老岡村頼母を退け、藩を操ろうと悪家老らが暗躍。白頭巾の正体はなんと城代家老の娘・加代。綾姫が白頭巾に扮するなど、一行が助太刀。

義賊清吉に、さぞかし名のある大親分だと見込まれた黄門さま。今回は名乗りはしませんでしたが、やはりのりにのってます。




御存知黄門一座の大芝居・別府 (第六話:S60.3.4放送) ★★★☆☆


脚本:櫻井康裕/監督:居川靖彦

千之助(大門正明)/梅奴(浜田朱里)/土門平太夫(戸浦六宏)/宇佐美屋(神田隆)/利兵衛(有馬昌彦)/横瀬(山本清) 他

旅芝居一座に紛れ込み別府入りした一行。調子のイイ男・千之助とも知り合うが実は胡麻の蝿。別府には温泉湯の利権に目をつけ、代官に取り入り湯治場を牛耳る悪がいた。一行が助けた美しい芸者梅奴は何か曰くありげ。正体は、殿様拝領の短刀を盗まれた罪で取り潰しになった廻船問屋の娘おとしだった。父母の恨みを晴らすため再び巡り合った兄妹。旅芝居一座の力を借り、短刀を巡る陰謀を明るみに出す。

一行、旅芝居一座に扮する。芝居をやるとき、弥七親分は毎回悪家老役ですね。でもなかなか合ってます。




無法を砕く大草原の血闘・阿蘇 (第七話:S60.3.11放送) ★★★☆☆


脚本:櫻井康裕・葉村彰子/監督:居川靖彦

芳乃(根本律子)/信兵衛(内藤武敏)/神山主計(外山高士)/肥後屋(武藤英司)/次郎太(遠藤征慈)/作造(天草四郎) 他

火の国阿蘇へ着いた一行。草千里の馬買いの束ねを狙い、無法者の肥後屋らが代官と結託、非道の限りを尽くす。名高い南部駒にも劣らぬほどの阿蘇の名馬を守るため、阿蘇大宮司の血筋を引く娘・芳乃と共に一行が大活躍。

噴煙たなびく火の山阿蘇を舞台に繰り広げられる一行の活躍が見ものです。綾姫、じゃじゃ馬ぶりを発揮。一行と共に旅をしたお姫様の中じゃ最強です。この頃から、格さんとの二人行動が多くなり始め、徐々にイイ感じになっていきます。




母恋し五木の子守唄・熊本 (第八話:S60.3.18放送) ★★★☆☆


脚本:櫻井康裕/監督:倉田準二

竜太郎(白龍光洋)/千春(桜千春)/おとせ(加茂さくら)/源六(玉川良一)/お園(松岡ふたみ)/山岡修理(中山昭二)/お近(石井富子)/仁兵衛(田口計)/由三(高峰圭二) 他

熊本の城下外れで幼い兄妹と知り合った一行。名前は竜太郎と千春。可憐な手踊りで旅廻り一座の人気者。生き別れになった母を探しているという事情を知った黄門さま、江戸の芸人と偽り、一座に潜り込む。母親・おとせは大店の後家になり、若君の守り刀献上と義理の娘の婚礼を控えていた。義理と人情の板ばさみで母親の名乗りをしないおとせ。淫らな企みに振り回されるおとせを助けるため、黄門さまが一計案じる。




異国の姫は瓜二つ・長崎 (第九話:S60.3.25放送) ★★★★☆


脚本:葉村彰子/監督:居川靖彦

玉華公主(片平なぎさ)/平戸屋(御木本伸介)/西海屋(高城淳一)/末次源十郎(早川雄三)/張青竜(山本昌平)/文吉(北條清嗣)/宇兵衛(楠年明)/斉藤(丘路千) 他

異国情緒漂う長崎。助さんと八は、異国の刺客に襲われる、綾姫そっくりの娘を助けた。娘の正体は明国の姫君・玉華公主。清国の魔手から逃れ、朱瞬水に会うため日本へ来たのだった。長崎奉行と西海屋が結託し、清国との抜け荷を行なっている事実を掴んだ黄門さま。祖国を失った玉華公主を助けるため、綾姫様も大活躍。黄門さま自ら、他国の者を入れてはならないというご禁制を破る。長崎奉行が追っていた明国の娘が実は黄門さまの連れの娘だったと偽り、玉華を水戸屋敷に居る朱瞬水の元へ送る。

片平なぎささん二役。助さん、身振り手振りを交えての初めての?国際交流です。清国の刺客、拳法の使い手を相手に弥七の水中戦。




嫁が支えた唐津焼・唐津 (第十話:S60.4.1放送) ★★★☆☆


脚本:芦沢俊郎/監督:山内鉄也

村田小太郎(河原崎次郎)/源造(稲葉義男)/村田梢(あべ静江)/村田政代(萬代峰子)/月岡頼母(飯沼慧)/井筒屋五平(金井大)/月岡菊馬(岡崎二朗)/田中十内(原口剛) 他  

唐津で一行が知り合った武家の嫁・梢とその姑・政代。夫である小太郎は出世など気にせず、唐津焼の工夫に打ち込む。それゆえ姑の嫁いびり。そして、梢に横恋慕する家老の馬鹿息子・月岡菊馬。菊馬の父である月岡頼母も井筒屋と結託、唐津焼を藩お買い上げとし、私腹を肥やそうと企む。悪を一掃し、嫁姑の仲も取り持つ黄門さま。

刺客が一話目以降一度も出ずに、遂に福岡目前までやってきました。




老公暗殺!火炎地獄・福岡 (第十一話:S60.4.8放送) ★★★★☆


脚本:葉村彰子/監督:山内鉄也

大野外記(須賀不二男)/宗方将監(小栗一也)/卍屋徳兵衛(田中明夫)/脇田兵部(玉川伊佐男)/谷村十兵衛(睦五郎)/朽木伝十郎(石橋雅史)/玄海の鱶七(北九州男)/お千(一柳みる)/黒田綱政(葉山良二)/お牧の方(湖条千秋)/用人(溝田繁)/仁兵衛(牧冬吉)/柳沢吉保(山形勲) 他

遂に福岡入りした一行に卍屋一味が罠を仕掛ける。遂に敵の手中におちた綾姫。旅籠に閉じ込められた一行に、火炎が迫る。辛くも脱出し、卍屋に裏切られた鱶七の協力により綾姫を奪取した一行は、悪が巣食う城中へ乗り込む。

一国の姫がみだりに江戸屋敷を離れてはならぬという幕府の掟。事件解決後も、江戸屋敷へ綾姫をこっそり返すために一行と共に旅を続けます。弥七はしばらく出演せず。福岡藩江戸屋敷の脇田兵部を処分するため、書状を持って江戸までひとっ走り。




偽黄門様は喧嘩医者・小倉 (第十二話:S60.4.15放送) ★★★★☆


脚本:葉村彰子/監督:山内鉄也

和久田監物(村井国夫)/由紀(平淑恵)/犬塚内膳(青木義朗)/田川兵部(船戸順)/筑紫屋(伊沢一郎)/大黒屋(神田隆)/吾平(奥村公延)/古田甚九郎(石山律雄)/仙太(石見栄英)/横田源八(水上保広)/市木弥左衛門(永田光男)/玄磧(森繁久彌(特別出演)) 他

一行が知り合った医者・玄磧は、口は悪いし、なりは汚いが腕は確か。曰くありげなその様子に素性を調べた黄門さま。なんと元は武士で、町奉行和久田監物の父親。通称喧嘩医者の孫さん。折から米商人の間では藩札の暴落に一家心中まで出る騒ぎ。事情を探るべく、孫さんを黄門さまに仕立てての偽黄門騒動。

弥七がいない分、情報収集はどうするの?と思いましたが、黄門さま頑張ってます。




娘が救った酔いどれ大工・山口 (第十三話:S60.4.22放送) ★★★☆☆


脚本:大西信行/監督:山内鉄也

お糸(香山まり子)/政五郎(和崎俊哉)/民三(内田喜郎)/横目大吉(北原義郎)/源兵衛(森幹太)/良雲(山村弘三)/寅造(芦屋雁之助) 他

かつては長州一の欄間の彫り物師と言われた寅造。だが今は妻を失った寂しさから酒に身を持ち崩し、娘を泣かせるダメ親父。折から持ち上がった瑠璃光寺(るじこうじ)の改修普請に、棟梁の政五郎は兄貴分の寅造に欄間の彫り物を頼み、立ち直らせようと試みる。父と娘のために一肌脱ぐ黄門さま。改修普請の裏に隠された黒い企みも一掃する。




めざす敵は仁術医者・浜田 (第十四話:S60.4.29放送) ★★★☆☆


脚本:津田幸於/監督:倉田準二

桂木忍(斉藤慶子)/笹木順庵(安井昌二)/滝川蘭山(名和宏)/唐沢玄朴(滝田裕介)/江津屋(嵯峨善兵)/矢吹恭之介(水谷大輔)/弥五郎(汐路章)/石崎軍蔵(北町嘉朗) 他

一行とは別行動の助さん。道中、目の不自由な身でありながら、父の仇を求めて旅する武家娘・忍を救う。一緒に泊まった旅籠で、元将軍御典医の滝川蘭山に目をつけられ狙われることに。一方、食べすぎで腹を痛めた八が担ぎ込まれた先は、人望の厚い町医者・笹木順庵の所。忍を伴って、一行と合流した助さん。だが順庵の様子がおかしいことに気づく黄門さま。順庵による忍の目の手術は成功したが、仇とは順庵のことだった。高い値で薬を売り私腹を肥やす薬種問屋と御典医らを退治、仇討ちの行方を見守る黄門さま。




願い叶えた鯉のぼり・大竹 (第十五話:S60.5.6放送) ★★★☆☆


脚本:芦沢俊郎/監督:居川靖彦

雄次(伊吹剛)/おいと(小田かおる)/源造(真弓田一夫)/正五郎(井上昭文)/松吉(市川好朗)/神原十内(高野真二)/徳平(河合絃司) 他

季節にかかわらずあがっている金色の鯉のぼり。それを目にした一行は、何か曰くありげとおいとの元を訪ねる。それにはおいとの雄次に対する、私はあなたのことをずっと変わらず待っていますという、熱い想いが込められていた。おいとの婚約者雄次は凶状持ち。正五郎親分の腕を切り落とし、大竹を逃げ出した。代官と二足のわらじの親分・正五郎らは、何にでも上納金をつけ、私服を肥やし人々を苦しめていた。おいとらのため、鯉のぼりの願いを実現させようと黄門さまらが悪を一掃。




弥七に似ていた風来坊・広島 (第十六話:S60.5.13放送) ★★★★☆


脚本:葉村彰子/監督:山内鉄也

喜三郎(中谷一郎)/お登志(鈴鹿景子)/倉橋屋(小松方正)/大野屋(川合伸旺)/黒瀬刑部(幸田宗丸)/五郎蔵(宮口二郎)/源八(森章二)/清次(水上保広)/音吉(当銀長太郎)/矢野左太夫(出水憲司) 他

広島の城下で対立する倉橋屋と大野屋。共にやくざまがいの人足元締めで評判が悪い。腕を見込まれて倉橋屋の用心棒になった助格。一方、黄門さまらが立ち寄った料理屋の若い女将・お登志は、前の人足元締めの娘。数年前父親を殺され、その犯人として手配されているのが弥七と瓜ふたつの喜三郎。だが実は、奉行と結託した倉橋屋と大野屋の企みによるものだった。復讐のため、浜田に帰ってきた喜三郎。人殺しにはさせじと弥七が活躍する。

中谷さん二役。弥七祭りだ!! 弥七、江戸から戻ってきて早々事件に巻き込まれます。




美女を狙った天狗騒動・熊野 (第十七話:S60.5.20放送) ★★★★☆


脚本:櫻井康裕/監督:山内鉄也

お咲(奈月ひろ子)/おりえ(山本ゆか里)/福田屋(土屋嘉男)/弓削十郎太(原口剛)/根来坊覚全(城所英夫)/定吉(手塚茂夫) 他

熊野の山中、筆作りを見たいと言う黄門さまに文句を言って怒りをかってしまった八。置いてきぼりをくらった八は烏天狗を見て気絶。町では、若くて綺麗な娘ばかりの神隠しが続発。山神様による娘の神隠しの裏にある陰謀を暴こうとする弥七に、烏天狗が投げたものは棒手裏剣。紀州根来の忍び崩れを使い、代官の手下弓削十郎太が、娘らをかどわかしていた。綾姫が人質御供にされる娘の身代りとなって潜入、黄門さまが真の山神様となり悪党退治。筆問屋福田屋の後家と、先妻の娘の仲も取り持つ。

弥七と根来忍びとの闘いが見ものです。久々に緊迫感溢れるシーン。




無念晴らした槍の仇討ち・福山 (第十八話:S60.5.27放送) ★★★☆☆


脚本:大西信行/督:山内鉄也

佐五平(左とん平)/松方新之助(志垣太郎)/田沢剛右衛門(田中浩)/若宮監物(中山昭二)/若宮要介(高峰圭二)/島屋(石浜裕次郎) 他

福山へ向かう道中で一行が知り合った主従。酒癖は悪いが主人想いの中間左五平と使用人思いの主人新之助の強い結びつきに感動する黄門さま。が、やがて悲劇へ。家老の息子・若宮要介と剣術指南役・田沢剛右衛門がつまらぬ事から因縁をつけ、槍を奪った上、返して欲しければ佐五平の首を差し出せと無理難題をつきつける。佐五平を守るため詫びる新之助を、田沢が槍で突き殺す。あまりの無法に怒った黄門さま、佐五平の仇討ちを助けるため田沢道場へ共に乗り込む。

久しぶりにいい人が死ぬパターンでしたが悲しいですね。お馴染み左とん平さん、やっぱりいい味出してました。




父娘救った主君の鎧・備中松山 (第十九話:S60.6.4放送) ★★★★☆


脚本:加瀬高之/監督:居川靖彦

大西伝兵衛(高松英郎)/大西茜(舟倉由佑子)/正田秀之助(吉田次昭)/京極直常(小野進也)/京極守常(早川雄三)/水谷出羽守勝美(細川俊夫)/源造(武藤英司)/秋山(可知靖之)/前岡(田畑猛雄)/旅籠の主人(山村弘三) 他

子の刻登城で常に先陣を遂げる伝兵衛。伝兵衛の娘・茜に懸想する家老の息子・直常は、子の刻登城で自分が先陣を切れば茜を嫁にくれと無理難題。伝兵衛を参加させまいとする悪人共は、あの手この手で邪魔をし、遂に伝兵衛の具足は燃えてしまった。そこで黄門さま、藩主の具足を借りてきて伝兵衛に授ける。高瀬舟を取り仕切ろうと企む家老や丸源らも退治。

子の刻登城ものは結構好きなパターンです。最近、色仕掛けを覚えた綾姫様f(^_^; 弥七登場せず。




謎が渦巻く陰謀の宿・米子 (第二十話:S60.6.10放送) ★★★★☆


脚本:櫻井康裕/監督:倉田準二

田坂和之進(森次晃嗣)/寿々(木村弓美)/横瀬源四郎(佐竹明夫)/荒尾成政(御木本伸介)/堀田左馬之助(川辺久造)/加地守之助(大竹修造)/由紀(片山由香)/伊藤要(原田樹世士)/野木(山本清)/藤次(江幡高志)/千石屋(永野辰弥) 他

米子へ向かう道が豪雨による崖崩れ。足止めをくらった一行は、宿の相部屋に。だがその相部屋は曰くありげな人達が集まっていた。米子では夜見ケ浜灌漑工事による新田作りが進められていた。城代家老・荒尾成政に呼ばれて米子を目指す測量士・田坂和之進。三百両もの藩金を持って逃げる男を測量士と偽り、次席家老を欺く寿々の狙いは、本当の測量士を米子入りさせること。灌漑普請を失敗させて城代家老を失脚させ、その後釜におさまろうという次席家老の企みを一掃する黄門さま。相部屋になった人々がそれぞれ身の立つように黄門さまの粋な計らいも。




意地で守った名人芸・鳥取 (第二十一話:S60.6.17放送) ★★★☆☆


脚本:大西信行/監督:倉田準二

長兵衛(長門勇)/おかね(磯村みどり)/おいね(丸山秀美)/大井佐太夫(滝田裕介)/因幡屋(飯沼慧)/阿波屋(稲葉義男)/忠七(三田村賢二)/荒波吉右衛門(福山象三)/梅吉(北見唯一)/浅吉(牧冬吉) 他

鳥取池田三十二万五千石の城下へ入った一行。あの日光東照宮の「眠り猫」を彫った左甚五郎も兜を脱いだという竹細工の名人・長兵衛に会いに行く。だが長兵衛は博打好きの飲んだくれ。頑固で気に入らぬ仕事は引き受けない。因幡屋が藩重役・大井佐太夫へ賄賂として送る竹細工の仕事も頑として断るがそれがとんでもない展開へ。イカサマ博打に引っかかり五十両もの借金を作ったうえ、娘のおいねが大井佐太夫の元へ売られるはめに。長兵衛親子を助け、鳥取の悪を一掃。土産に貰った水仙の花が道中花開き、黄門さまもビックリの名人芸。




悲願叶えた火焔剣・三日月 (第二十二話:S60.6.24放送) ★★★☆☆


脚本:櫻井康裕/監督:倉田準二

美津(新藤恵美)/牧野新之介(中村橋之助)/菱田監物(外山高士)/大熊源太夫(浜田晃)/松平綱隆(峰祐介)/亀造(入江慎也)/道中奉行(中村錦司) 他

播磨の国、三日月の城下に着いた一行。父の仇討ちをする姉弟に出会った。仇は出雲松江藩の者で、目印は火焔不動の透かし彫りが入った名刀備前長船。父の所持する備前長船を奪うため殺されたと、その現場を見ていた亀造が証言。事情を知った一行も、出雲松江藩の本陣に潜り込み、あの手この手を使って刀を探し出そうとする。遂に、仇・菱田監物と大熊源太夫を見つけ出した一行。自らの出世のために、刀を刀剣好きの殿様に差し出したのだった。姉弟の仇討ちを助ける黄門さま。




鬼庄屋にされた黄門様・篠山 (第二十三話:S60.7.1放送) ★★★★☆


脚本:大西信行/監督:山内鉄也

山野井金太夫(西村晃)/お雪(三浦リカ)/川上軍兵衛(和崎俊哉)/芋粥の六兵衛(藤岡重慶)/小市(三角八朗)/吾作(高原駿雄)/おてる(桃山みつる) 他

丹波篠山へ入った一行。だが農民たちに鬼と呼ばれた黄門さまはなんとも不機嫌モード。そこの村の大庄屋はなんと黄門さまと瓜二つ。農民達への情容赦ない仕打ちで、鬼と呼ばれ恐れられていた。かくなる上は、庄屋を誘拐して身代金を取り、村を捨てて逃げようと計画する農民達。庄屋と入れ替わった黄門さまは、代わりに誘拐され農民らの捨て身の覚悟を知る。一方、庄屋は自分の身を心底心配してくれるお雪の心根に打たれる。誘拐騒ぎを利用して、庄屋を亡き者にしようと企む悪代官らを一掃する黄門さま。庄屋も心を入れ替え、村には平穏が。

西村晃さん二役。金太夫役が面白かったです。




女掏摸弁天お京・宮津 (第二十四話:S60.7.8放送) ★★★★☆


脚本:櫻井康裕・葉村彰子/監督:山内鉄也

お京(美保純)/お里(小畠きぬ子)/半吉(赤塚真人)/小西屋(根上淳)/天野屋(高城淳一)/土倉伊兵衛(幸田宗丸)/般若の五郎蔵(田中浩)/勘次(中田博久)/小西屋の番頭(本郷淳) 他

股の下から天の橋立を見る一行。そこで出会った若い男女のスリは弁天のお京とその供の半吉。まだ完全には悪に染まってはいないお京らの行く末が気にかかる黄門さま。お京らは賭場でのイカサマがばれて、般若の五郎蔵らの計略に乗せられるはめに。その計略とは、竹姫様の婚礼衣装を巡る呉服問屋小西屋と天野屋の対立に端を発す。藩御用の小西屋をつぶすため、天野屋が五郎蔵らと手を組み、お京らを使って店に言いがかりをつけさせる。だがお京が小西屋の、数年前生き別れになった娘・お夏だということが分かる。悪者一味を一掃し、親と娘の絆も取り戻す黄門さま。

最近綾姫様がおもしろい。どうやら綾姫様は、男の振りをして娘さんを驚かすのがお好きなようですf(^_^; 印籠の出し方パターンが定着しているこの頃にしては、珍しい印籠の出し方。黒装束の黄門さま、お馴染みの衣装に着替えてきて格さんに印籠を手渡します。




友を救った男の真実・小浜 (第二十五話:S60.7.15放送) ★★★☆☆


脚本:外山徹・葉村彰子/監督:倉田準二

六助(松山英太郎)/おひさ(二宮さよ子)/清吉(大門正明)/灘屋(遠藤太津朗)/大垣重太夫(江見俊太郎)/唐次(上田忠好)/源助(村田正雄)/沢井(原口剛) 他

十一万三千石、酒井家の城下に入った一行。若狭塗り本家六代目の六助と、その幼馴染の娘おひさと知り合う。六助とおひさにはもう一人幼馴染がいた。五年前に灘屋の抜け荷の罪を被って島送りとなった清吉だ。その清吉が帰ってくる。抜け荷の証拠を握られている灘屋ら一味は清吉を消そうとする。企みを知った黄門さまは悪を一掃、三角の恋の行方を見守る。




黄門様の婿入り志願・敦賀 (第二十六話:S60.7.15放送) ★★★★☆


脚本:外山徹・葉村彰子/監督:倉田準二

清太(佐藤佑介)/お秋(植木まり子)/三国屋(川合伸旺)/佐平(柴田侊彦)/鳴海三五郎(金井大)/瀬戸口左近(船戸順)/伝次(大木正司)/留造(細川純一)/役人(矢部義章)/お民(藤間紫) 他

為替を受け取りに行った助さんを待つ一行は懐が寂しく、海辺の町に来たのに海の幸が食べられないと定食屋でぼやく八。そこで知り合った若い男・清太に賭場に誘われ一行だが、当たり目が出ずに無一文。清太の実家・廻船問屋若狭屋で働きながら、助さんを待つことに。清太の母・お民はとてもしっかり者で、亡くなった父に甘やかされて育った清太はわがままし放題、お民は手を焼いていた。その道楽息子につけ込んで、若狭屋が抑えている昆布商いの権利を狙う、小浜藩御用達の廻船問屋三国屋。更に三国屋はお民を後添えにと狙うが、そこは黄門さま、機転を利かせてお民と夫婦になるとでっちあげ。清太を博打で借金漬けにし、若狭屋の沽券を盗み出すよう企む三国屋と奉行ら。悪を一掃し、道楽息子の目を覚まさせる。

今回は娘姿で居ることが多かった綾姫様。最近は入浴シーンもめっきり増えてきたようです。




殿様騙した親不孝者・大垣 (第二十七話:S60.7.29放送) ★★★★☆


脚本:大西信行/監督:倉田準二

孝助(桜木健一)/お珠(大場久美子)/おかや(宝生あやこ)/小浜屋源兵衛(立原博)/空っ風の権造(汐路章)/田崎主計(久富惟晴)/戸田氏定(佐原健二)/三河屋(増田順司)/立石山城(西山辰夫) 他

養老の滝で名高い大垣城下で一行が知り合った親不孝息子。その名も穀物問屋柿見屋の孝助。親孝行をして殿様から褒美の金をせしめ、芸者遊びで小浜屋に作った借金三百両の返済を遅らせようとする、なんとも悪知恵の働くグレた息子。殿様をだましたことがばれれば打ち首、そうなる前に本当の親孝行者にしようと黄門さまらが孝助を孝行息子に仕込む。だが、柿見屋が持つ、お城への穀物納入の一手引受の利権を狙う小浜屋と町奉行の田崎が、孝助の化けの皮を剥がそうと躍起に。孝助の目を覚まさせ、養老の滝の名に恥じぬ本当の孝行息子にする黄門さま。




助さんは替え玉亭主・岐阜 (第二十八話:S60.8.5放送) ★★★☆☆


脚本:櫻井康裕/監督:居川靖彦

おもよ(本阿弥周子)/聞多(工藤堅太郎)/神野直政(須賀不二男)/幸次郎(大竹修造)/垂水屋(永井秀明)/六兵衛(伊達三郎)/金蔵(吉田豊明)/松吉(芦田友秀)/石山勘兵衛(江並隆)/松屋茂右衛門(佐野浅夫) 他

岐阜提灯が名高い岐阜へ到着した一行は、提灯作り職人の仕事場を訪ねるが、その職人松屋茂右衛門は黄門さまにも劣らぬほどの頑固者。一方、大垣の旅籠へ旅日記を取りに行った助さんが、その帰り道、難儀するおもよら母子を助け、仮の夫婦になってくれと頼まれた。その助さんが訪ねた先が黄門さまの逗留する茂右衛門の家。おもよは茂右衛門の娘で、提灯作りが嫌になり家を飛び出したという。そこへ献上提灯の話が。悪代官らを一掃し、親子の絆を取り戻す黄門さま。

佐野浅夫さんゲスト出演。黄門役では温かく涙もろいのが印象的ですが、ゲストの時はしぶくクールな役が多いです。違いが見もの。




宿場救った孤独の十手・中津川 (第二十九話:S60.8.12放送) ★★★☆☆


脚本:葉村彰子/監督:居川靖彦

おせつ(吉澤京子)/落合源八郎(小野進也)/杉沢半兵衛(高野真二)/落合源太左衛門(森幹太)/落合源四郎(中田博久)/勘太(中山和俊)/亀吉(小林芳宏)/勧蔵(芦田伸介

中津川の宿場で乱暴者を捕らえ、目明しの勧蔵に引き渡した一行。だが町の様子がおかしい。捕らえた男・落合源八郎は山賊のような郷士一族のせがれ。源八郎を放さなければ宿場のものを皆殺しにするという脅しに町のものは勧蔵を責める。代官も落合一族と同じ穴のむじな。源八郎を一人で護送する勧蔵を助け、中津川の悪を一掃。




男度胸の木曽節仁義・木曽福島 (第三十話:S60.8.19放送) ★★★☆☆


脚本:加瀬高之/監督:居川靖彦

御岳の政吉(里見浩太朗)/清次(磯部勉)/おのぶ(大塚良重)/辰五郎(御木本伸介)/お栄(月丘千秋)/郡司友之助(北原義郎)/大町屋(武藤英司)/熊造(井上昭文)/おたみ(正司歌江) 他

木曽福島の茶店で出逢った旅烏は助さんに瓜二つ。名は御岳の政吉というやくざ者だが、元は材木問屋丸富屋の跡取り息子。後妻の息子、つまり義理の弟に店を譲るため、熊造らと付き合い始め家を飛び出した。同じく材木問屋大町屋とのいざこざのため丸富屋が難儀しているらしいという噂を風の便りに聞きつけ木曽福島に帰ってきた。材木を一手に取り仕切ろうと企む大町屋と材木奉行。助さんが政吉の隠れ蓑となり活躍する。

里見さん二役。弥七親分登場せず。




瞼の父は用心棒・諏訪 (第三十一話:S60.8.26放送) ★★★☆☆


脚本:芦沢俊郎/監督:居川靖彦

加々美千四郎(長谷川明男)/加々美楓(東千晃)/加々美小太郎(永井秀男)/治平(伊沢一郎)/おみね(三浦真弓)/勝造(深江章喜)/有川左門(江見俊太郎)/源太(黒部進)/諏訪忠晴(五十嵐義弘) 他

諏訪の城下で一行が救った武家の妻・楓と息子の小太郎。浪々の身となった夫が諏訪藩に取り立てられたとの手紙を夫から受け、探しにやって来たのだという。だが城の役人に聞いてもそのような者はいないと門前払い。町のやくざと奉行が結託し、町民を追いたて色町を作ろうと画策。夫はその用心棒になっていた。夫の目を覚まさせ無事親子対面。諏訪の悪も一掃。




中馬を狙った野盗の罠・松本 (第三十二話:S60.9.2放送) ★★★☆☆


脚本:葉村彰子/監督:居川靖彦

勇次(和田浩治)/おりえ(三浦リカ)/奈津(松岡ふたみ)/望月源太夫(中村竜三朗)/穂高屋(神田隆)/信濃屋(細川俊夫)/雷の五郎太(田中浩)/貞次(北條清嗣)/武吉(柳川清)/安蔵(大脇利彦) 他

松本へ向かう道中、野盗に襲われる中馬を助ける一行。松本では、中馬問屋潰しをし、穂高屋ら問屋場が荷の取引を一手に扱おうと企んでいた。中馬問屋梓屋のおりえは、百姓衆の生活費稼ぎの手段としても、中馬を潰すわけにはいかぬと奮闘する。おりえを助ける曰くあり気な馬方の勇次。黄門さまが一計し、野盗退治。二人の仲も取り持つ。

弥七親分登場せず。




わしは天下の占い師・小諸 (第三十三話:S60.9.9放送) ★★★★☆


脚本:櫻井康裕/監督:倉田準二

安木郡兵衛(川辺久造)/石川乗政(清川新吾)/正善坊(内田勝正)/金兵衛(西山嘉孝)/木村新次郎(伊吹剛)/志津(森田理恵)/お清(友直子) 他 

鯉の産地として有名な信州の小諸に入った一行。だが、殿様が病になったのは鯉の祟りだと、怪しい修験者・正善坊のおつげ。そのせいで小諸の城下は、火の消えたような有り様。また、城内では家督相続を巡る陰謀が。忍び上がりの修験者を使い、嫡男の若君を狙う悪党一味。そこで黄門さま、綾姫を巫女に仕立て上げて、日本一の占い師・西山と名を変え城内に乗り込む。

綾姫様、今回は巫女に。先祖の霊が乗り移ったということで、おどろおどろしい声を出す綾姫様に、さすがの格さんもビックリ。大藩のお姫様とは思えないほどの芸達者ぶりで、後半に行くにつれ老公一行カラーに染まってきました。弥七のもろに忍びで黒装束姿、めったに見られませんが今回は拝見できてうれしいです(o^.^o)




女壺振り仇討ち悲願・松井田 (第三十四話:S60.9.16放送) ★★★★☆


脚本:葉村彰子/監督:山内鉄也

お蝶(三原じゅん子)/上州屋五郎蔵(多々良純)/松井田の源兵衛(金井大)/古屋八太夫(早川雄三)/長次(稲吉靖司) 他

碓氷峠にさしかかろうとする一行。山の湯に入りたいという黄門さまを、助さんらがたしなめたとこから、つまらぬ意地を張り喧嘩別れ。黄門さまと八だけで山の湯に入りに行ったが、兇状持ちの上州屋五郎蔵らに身ぐるみ盗まれて、旅烏姿に。その姿では関所も越えられぬと、なんと関所破り。しかも旅芸人姿の女渡世人・お蝶から親の仇呼ばわりされ大騒ぎ。再び黄門さまの前に現れたお蝶が助太刀に連れていたのが綾姫様。喧嘩別れした助さんらとも無事再会できた黄門さまは、娘の悲願の為に一肌脱ぎ、松井田の悪も一掃。

西村黄門さまの旅烏姿、とっても粋で素敵でした。今回は綾姫様は百姓娘に。親分登場せず、その分八兵衛が頑張ってました。情報収集や、黄門さまの着物を取り返したり、牢の鍵を開ける手助けしたり…。




命を賭けた裏切り武士道・高崎 (第三十五話:S60.9.23放送) ★★★☆☆


脚本:芦沢俊郎/監督:居川靖彦

月岡十内(有川博)/月岡園江(山本みどり)/小栗秀(幾野道子)/松平輝貞(武内亨)/坂崎兵馬(戸浦六宏)/黒木堅吾(北町嘉朗)/小栗新八郎(西郷輝彦) 他

高崎に入った一行。助さんは一足先に、江戸の道場で一緒に学んだ友人・新八郎を訪ねる。新八郎は次席家老に取り立てられ、異例の出世で今は勘定奉行にまでなっていた。だが助さんとは別行動の黄門さまらは、荒れ寺で、若侍らの次席家老暗殺話を耳にする。その話の中に出てきた、裏切り者・新八郎の名。格さんらにとやかく言われようとも、親友を信じる助さん。藩主の帰国を待って開かれる御膳会議にて、死を覚悟して臨む新八郎。親友を助けるため助さんが、そして黄門さまらも城中に乗り込む。




代官にされたドジな掏摸・岡部 (第三十六話:S60.9.30放送) ★★★☆☆


脚本:大西信行/監督:居川靖彦

百助・矢島小太夫(小松政夫)/お千加(新藤恵美)/お光(舟倉由佑子)/清吉(内田喜郎)/岡部の九造(藤岡重慶)/鳴海屋(堺左千夫)/おみね(荒木雅子)/お勝(久仁亮子)/三造(山本一郎) 他

岡部への道中、黄門さまの懐を狙ったスリの百助とその姉御・お千加。根は悪くなさそうな二人を見逃してやった黄門さまだが、岡部の町に入ると、さきほどの百助がやくざを従え女を物色!? だがその男は百助ではなく、瓜二つの岡部の代官・矢島小太夫。好色な代官に付け狙われた旅籠の娘・お光を助け、そして代官を懲らしめるため、黄門さまが一思案。岡部の悪を一掃し、百助とお千加もスリ稼業から足を洗って夫婦に!?

弥七親分登場せず。




悪乗り八兵衛若旦那・熊谷 (第三十七話:S60.10.7放送) ★★★☆☆


脚本:大西信行/監督:居川靖彦

元祖宝屋伊右衛門(久米明)/本家宝屋お米(小畠きぬ子)/伊之助(加藤純平)/お里(山本ゆか里)/三国屋(玉川良一)/入谷(加藤和夫) 他

道中、若旦那の身分をしきりに羨ましがる八兵衛に、黄門さまが勝手に若旦那になりなさいと一言。江戸の菓子家の若旦那になりすまし一人芸者遊びをしているところを、三国屋に頼まれ、熊谷名物「五家宝」の本家・宝屋の婿養子に。城下では、本家宝屋と元祖宝屋がいがみ合い。だが、両家の娘・息子は恋仲。若君を暗殺して腹違いの子を次期藩主に推挙し、藩政を私しようと企む家老と三国屋に利用される八兵衛。藩内の悪を一掃し、好きあう二人の恋を実らせ、ついでに八も懲らしめた黄門さま。

今回八は散々な目に。




父と呼ばれた格之進・大宮 (第三十八話:S60.10.14放送) ★★★☆☆


脚本:大西信行/監督:居川靖彦

お駒(本阿弥周子)/千太郎(石田信之)/中館右一郎(菅貫太郎)/荒川の勢造(井上昭文)/千右衛門(小栗一也)/千吉(鈴木武次郎)/堀井兵庫(久富惟晴)/庄兵衛(永野辰弥) 他

大宮へ入った一行。一足遅れてやってきた格さんは、人待ち顔の男の子・千吉に父親の千太郎ではないかと尋ねられる。千太郎は河岸問屋川勝の跡取り息子だったが、荒川の勢造のイカサマ博打にひっかかり、出奔してお訊ね者の身。それもこれも川勝を潰そうと企む者らの仕業だった。父を信じて待つ母子のために、格さんがそして黄門さまが一肌脱ぐ。

今回は綾姫様お色気満点です。女壷振りに身をやつし仁義をきる姿は素敵でしたが、「姫様の綾」って…そのまんまですf(^_^;




野望砕いた江戸城の対決・江戸 (第三十九話:S60.10.21放送) ★★★★★


脚本:葉村彰子/監督:居川靖彦

志乃(山口いづみ)/脇田兵部(玉川伊佐男)/高坂源太夫(高城淳一)/為蔵(谷村昌彦)/寅五郎(小松方正)/戸田山城守(永井秀明)/望月甚八(上野山功一)/徳川綱吉(長谷川哲夫)/おきみ(榎木ちえ子)/三吉(尾口康生)/川瀬求女(江並隆)/目付(須永克彦)/坂田彦十郎(田畑猛雄)/柳沢吉保(山形勲) 他

江戸に着いた早々、騒動に巻き込まれる一行。やくざ者の寅五郎らに追われる娘を助けた一行だが、父親が借りた十両の借金のカタに寅五郎が出した条件はお止め川の鯉。鯉を取れば死罪。案の定、役人らに捕らえられてしまった一行。だがこの一連の騒動の裏には柳沢吉保の影が。綱吉の前で裁かれることになった黄門さま。罪状は、お留め川の鯉を取ったこと、大名の姫である綾姫を連れ回し、武家諸法度に反したこと…。しかし柳沢の陰謀をいち早く察知していた黄門さま、鯉の話で綱吉を諌めただけでなく、証拠として捕らえられていた綾姫の代わりに志乃が出てくるなどの大逆転。その上柳沢を隠居に追い込み、江戸での騒動も丸く収まった。綾姫と別れを告げ、西山荘へ向かう一行。

やはり綾姫と格さんは相思相愛でした。綾姫と格さんのラブシーン!?せつないです…。それにしても15部は、綾姫が一行に加わったことにより、かなり楽しく見させてもらいました。今まで一行に加わった姫様は多くいれど、綾姫ほど芸達者な姫様はいませんでした。さすが片平さんという感じです。今はサスペンスドラマ等でお見かけすることが多いですが、水戸黄門へまたの登場を期待しております。


  
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