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「達人への道」「掲示板」「旅日記」は、こちらのブログにデータをまとめましたのでご利用下さい。

   
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第3部
あらすじ

徳川家五代将軍綱吉がにわかに病の床についた。徳川御三家における、六代将軍職獲得戦にうまく立ち廻ろうとする老中柳沢吉保は、御三家筆頭・尾張綱政と手を結ぶ。綱政に六代職をつがせるため、吉保がたてた計画とは…。 徳川家康さえ一目おいた強敵薩摩七十七万石、島津家を滅ぼすこと。そのために、薩摩領周辺に隠密を多数送込み、水戸光圀が綱吉に対し、薩摩藩取り潰しを進言したとの噂を流す。この流言に惑わされた薩摩藩は二つに割れる。一方は、光圀暗殺の刺客を水戸に送り込む過激派。もう一方は、事の真相を確かめるため、そして光圀暗殺阻止のため、水戸へ使者を送る慎重派。

吉保の陰謀に躍らされた薩摩藩、そして天下を救うため、薩摩行きを決めた光圀。それをつけ狙う、吉保の刺客。行く手はるかな薩摩潟、待つは雨か、嵐か、はたまた風か、柳沢吉保最大の陰謀を阻止すべく、光圀三度目の旅が始まった…。


レギュラー

水戸光圀 (東野英治郎)
佐々木助三郎 (里見浩太朗)
渥美格之進 (横内正)
うっかり八兵衛 (高橋元太郎)
風車の弥七 (中谷一郎)

柘植九郎太 (成田三樹夫)
夜鴉の藤吉 (中野誠也)
霞のお新 (宮園純子)


全話紹介

南から来た密使・水戸 (第一話:S46.11.29放送) ★★★★☆ 

音楽:木下忠司
主題歌「あゝ人生に涙あり」
作詞:山下路夫
作曲:木下忠司
唄:里見浩太朗・横内正
題字:朝比奈宗源
ナレーター:芥川隆行
脚本:加藤泰・葉村彰子/監督:山内鉄也

野ぶすまの仁平(市川小太夫)/中山備前守(永田靖)/深雪(岩井友見)/桂三左衛門(宇佐美淳也)/司馬丹三郎(高森玄)/笠間陣十郎(有川正治)/尾張綱誠(山本耕一)/島津左京(岡田英次)/柳沢吉保(山形勲) 他

二度の諸国漫遊を終え、晴耕雨読の日々を送る黄門さま。だが、刺客に襲われた薩摩藩士を助けたことから、薩摩の不穏な動きを知る。日本全土を戦火に巻き込もうとする柳沢の陰謀を阻止するため薩摩藩へ向かう。

霞のお新、登場!! 最初は幼なじみの弥七を父の仇と狙う役で登場。鮮やかな手口と気風で夜の世界に君臨した野ぶすまの仁平。お新の父でもあるが、夜鴉の藤吉の手にかかり、享年56歳で死亡。




明神谷の決闘・小田原 (第二話:S46.12.6放送) ★★★☆☆


脚本:加藤泰・葉村彰子/監督:山内鉄也

おせい(野川由美子)/栄次郎(前田吟)/源助(穂積隆信)/大五郎(藤岡重慶)/松田玄蕃(玉川伊佐男)/相模屋(香川良介)/竹(武藤章生)/虎(田中幸四郎)/熊(山本一郎)/大久保加賀守(原聖四郎)/柳沢吉保(山形勲)  他

小田原藩の国家老と通じる石屋の相模屋は、老舗の石辰をつぶそうと画策。それに乗っかり、黄門さまを狙う刺客・柘植九郎太、夜鴉の藤吉は石切り場を爆破させ、一行を皆殺しにする計画を実行する。

吉保の私邸“六義園”を訪ねる黄門さま。きつねとたぬきの化かしあいが見ものです。




雲助珍道中・箱根 (第三話:S46.12.13放送) ★★★★☆


脚本:葉村彰子/監督:荒井岱志

青柳美枝子/柳沢真一/三角八郎/和崎俊哉/笠置シヅ子他

天下の難所箱根に出現する雲助らは、悪徳奉行と組み横暴極まる振舞い。雲助の重さん寅さんと意気投合し、八と二人、雲助のアジトに乗り込み大暴れする黄門さま。黄門さまより先にアジトに連れ込まれていた娘は、なんと重さん寅さんの前の親方の娘。江戸から父の仇を討ちに来たという。娘の仇討ちも手助け。

お供が八しかいないのに、雲助の籠に乗ったり、雲助のアジトに乗り込んだりと、かな~り無茶する黄門さま。「酔狂が過ぎますぜ」と弥七にチクリ言われちゃいます。それにしても東野黄門さまはとても可愛いですね(*^.^*)




人狩り・三島  (第四話:S46.12.20放送)


脚本:津田幸夫/監督:内出好吉

有川由紀/西村晃/河津清三郎/川合伸旺 他

三島の街道工事現場に居合わせた一行らは百姓達の生き地獄を見た…。路銀を盗まれ宿賃を払えない一行らも道路工事に加わる。助郷制度の不合理を嘆く人達を救う黄門さま。

再放送欠番。西村晃さんが出ているのに…。というか、この回は西村さんが出演なさっているということで欠番…。黄門さまのイメージであるために、黄門さま以外の役どころで出演なさってる作品は、西村さんサイドの意向で欠番扱いになるらしいです。ちなみに西村さん「水戸黄門」初出演役は医者の道庵。3部では初の印籠はこの4話から。黄門さまが助さんに印籠を渡すパターンで。




掟を破った黄門さま・駿河 (第五話:S46.12.27放送) ★★★★☆


脚本:葉村彰子/監督:内出好吉

東野孝彦/望月真理子/浜田寅彦/北沢彪 他

駿河名産ワサビは家康公のお墨付きで村外不出。だがこのワサビ苗を、有度木村と環境が似ている自分の村で育て極貧から村を救おうと盗み出す若き侍・勘四郎。手助けをする名主とその娘かやの。運上金で私腹を肥やす悪徳奉公らを退治し、勘四郎にワサビ苗を与えた黄門さま。自ら掟を破った黄門さまは、自分の裁きが間違っていればこの先どんな苦行でもかけられいと、東照権現にお参りする。

東野親子共演。貧しい村の苦しさがひしひしと伝わってくるような、東野孝彦さんの演技にジーンときました。




仇討ち姉弟・藤枝 (第六話:S47.1.3放送) ★★★★☆


脚本:加藤泰/監督:山内鉄也

金太郎(砂塚秀夫)/おぎん(中原早苗)/都築うめ(奈美悦子)/都築竹次郎(岡本隆成)/(小池朝雄) 他

藤枝に到着、木賃宿に泊まる。隣の魚屋、金太郎の話を聞いた黄門さまは夫婦喧嘩の仲裁から一転、都築姉弟の助太刀をすることに。仇討ちの相手は黒川玄十郎。赤石呑龍と名を変え、藤枝で道場を開いていた。だがその黒川はかつて九郎太の手先として働いていた忍びくずれの男。一策を仕掛けた黄門さまだが、黒川側に九郎太と藤吉がつき、事態は急転、姉弟が人質にとられる。

九郎太と弥七の一騎打ちが見ものなこの回。一子相伝の飯綱(いづな)の術により、弥七敗れ、谷底へ。だが二度も同じ技は親分には通じません!!見事見破り、黄門さまのピンチを救う。




日本一の川人足・島田 (第七話:S47.1.10放送) ★★★☆☆


脚本:葉村彰子/監督:内出好吉

伝三(中村竹弥)/お重(馬淵晴子)/作兵衛(多々良純)/中田(高野真二) 他

大井川に到着した一行。だが大井川は江戸防衛の第一線であるため、橋も船もなく、川人足によって川を渡るのみ。黄門さまの命を狙う藤吉は、大井川越えで黄門さまを川に放り出そうと画策。人足の伝三に、借金を楯に黄門さまを大井川に放り込む事を強要。だがその黄門さまが、伝三の妻お重の恩人であることを息子の三吉から聞き、断りに行くが反対に伝三の命が危ういことに。そこへ一行が駆けつけての大活躍。我先にと、川を渡ろうとする二組の大名家をも諌め、日本一の川人足伝三に渡してもらう黄門さま。

昔の子役はいいのが多いです。三吉っつあん、良かったです。
今回は九郎太登場せず。藤吉、川人足姿にもなって頑張ります。藤吉ファン必見!? 九郎太に、忍びが女にのめり込むなと注意されたにもかかわらず、お新さんを口説きまくってます。




雪姫変化・掛川 (第八話:S47.1.17放送) ★★★★☆


脚本:津田幸夫/監督:内出好吉

直次郎(里見浩太朗)/お仙(弓恵子)/雪姫(松本留美)/宮田玄十郎(菅貫太郎)/村上典膳(神田隆)/井伊直宣(武内亨)/吉兵衛(福田豊士) 他

掛川藩のお家騒動。国家老の村上典膳は雪姫の婿養子に源三郎を迎えると主張。、国政を思いのままに操るためだ。だが雪姫は堀家の直次郎を夫と心に決めていた。その直次郎が助さんに瓜二つ。旅の一座に紛れて逃避行する雪姫と直次郎に、悪家老の追手がかかる。城へ雪姫を連れ戻す黄門さまの真意は?あんまりだと文句をつける助さん格さんをよそに、一国の姫としての在り方を説く黄門さま。

里見浩太朗さん二役。格さんが、何度も間違えるところが面白いです。新旧刺客役が顔を合わせました。




愛のむち・浜松 (第九話:S47.1.24放送) ★★★☆☆


脚本:大西信行/監督:内出好吉

吉住沙織(水野久美)/喜一郎(斎藤信也)/浜松屋剛右衛門(武藤英司)/(夏目俊二) 他

浜松の城下で子どもの喧嘩を止めた一行。助けられた少年喜一郎の亡き父は、主君からあらぬ嫌疑をかけられ、申し開きもせずに自害した勘定方の吉住喜十郎。家名断絶となり、侍として生きる道はなくなったというのに、母の沙織は喜一郎を人一倍厳しく、侍として育てようとしている。事情を調べると意外な真実が。現勘定方・岩倉武太夫と穀物問屋の浜松屋が組んでの企みが浮かび上がる。

今回は格さんが懐から印籠を出すパターンでした。たまには八も親分の役に立ちます。お新が弥七に銃口を向けたところを八に救われ、大活躍!!




泣く子にゃ勝てぬ黄門さま・吉田 (第十話:S47.1.31放送) ★★★★★


脚本:稲垣俊/監督:山内鉄也

兵馬(山本豊三)/みや(新田勝江)/半左衛門(近藤宏)/於●(二本柳敏恵)/桂(高森和子)/へら平(田中邦衛) 他

世継ぎ騒動。山道で身分ありそうな赤子を拾った一行。吉田の旅籠に着いたものの、赤子があたりかまわず泣きわめき、一行はてんやわんや。隣部屋から街道筋のワル、毛ずねのへら平も怒鳴り込んできて、心休まる時がない。赤子を亡き者にと狙う悪家老と、黄門さまを狙う九郎太が組み、旅籠は覆面一味に囲まれる。九郎太らに旅籠の付け火を命じられたへら平を仲間に引き込み、九郎太らのうらをかこうとする黄門さま。

田中邦衛さん、昔はよく悪役で出てたけど今回の毛ずねのへら平役は最高でした。




恩讐の通し矢・岡崎 (第十一話:S47.2.7放送) ★★★★★


脚本:葉村彰子/監督:鎌田房夫

遊佐新八郎(高橋長英)/福知宗右衛門(吉田輝雄)/おゆき(松木路子)/(竜崎一郎)/加納屋重兵衛(香川良介)/水野監物(高野真二)/榊原内膳(永井秀明) 他

岡崎の城下では通し矢の大会が間近。東海第一、福知宗右衛門の9611本の記録を破ろうと使い手達が集う。だがこの9611本の額の裏には悲劇があった。主君らの見栄のために、競技に敗れ切腹した遊佐新兵衛、そして家名は断絶。一方、競技に勝った宗右衛門は切腹した新兵衛を想い、浪々の身に。
父新兵衛の無念を晴らすため、新八郎は通し矢出場へ。だが9000本射ったところで、腕が固まり力尽きる新八郎。そこへ突如現れた浪人が、新八郎の腕から血を抜き、見事新八郎は10000本射抜く。新八郎を利用し弓での老公暗殺を図った九郎太の目論みも破れ、廻船問屋加納屋重兵衛と共に私腹を肥やす悪家老らも退治、藩主水野監物の見栄を戒め、岡崎を旅立つ黄門さま。

九郎太、利用できるものはなんでも利用します。今回は弓の名人遊佐新八郎を使い、一行らを公儀隠密と偽り始末しようとします。




消えた密書・宮 (第十二話:S47.2.14放送) ★★★★★


脚本:葉村彰子/監督:鎌田房夫

高月軍太夫(戸浦六宏)/儀助(郷英治)/喜平(信欽三)/おけい(桜井浩子)/成瀬隼人正(永野達雄)/啓太(室田一人)/勝三(田中幸四郎) 他

尾張大納言綱誠のおタカ場を拡張するため、郡奉行の高月は農民の土地を奪い取ろうと企み、名主を捕らえる。強訴しかける農民を思い止まらせる黄門さま。名主の娘をも捕らえて更に強硬な手段に出る高月。名主の息子で鳥好きの啓太が、隼に襲われ傷ついた鳩を助けた。その鳩が実は柳沢と配下の隠密儀助との間で密書を運ぶ伝書鳩。その足には、尾張にて事を起こすは無用、領外にて光圀を始末するよう藤吉に命じよ、なる内容の柳沢から密書が。そうとは知らず密書で包んだ傷薬もろともお新に手渡す啓太。藤吉の裏切りを知ったお新に危機が迫る。悪奉行らを退治する黄門さま。真実を知りお新も改心、格さんと共に父の仇藤吉を討つ。

弥七登場せず。藤吉、死す!? 格さんに左腕を切り落とされ、崖下へ転落。女好きの助さん、いよいよお新さんにモーションかけ始めました!!
 




死を賭けた願い・桑名 (第十三話:S47.2.21放送) ★★★☆☆


脚本:加藤泰/監督:内出好吉

中村五平太(佐藤慶)/金八(倉丘伸太郎)/おはな(鮎川いづみ)/幸右衛門(織本順吉)/お千代の方(町田祥子)/川井伊賀介(横森久)/春千代(斎藤信也) 他

神戸藩の世継ぎ争い。藩政を牛耳ろうと企む筆頭家老・川井伊賀介が推す鍋丸は14歳、4歳の時に熱病にかかり脳が病に侵されていた。7歳の春千代は、千代の方が九ヶ月で出産した子。千代がそれまでに愛し合っていた猟師あがりの家老・中村五平太の子であると五平太を脅す伊賀介。伊賀介は九郎太と組み、更に光圀暗殺を強要。黄門さまの目前で鉄砲で自害した五平太は、春千代は自分の子ではなく藩主の子であり、光圀のその目で世継ぎを見定めて欲しいと、命を賭けて願う。悲劇仕立て。

黄門さまの命により犬山へ向かう助格を、九郎太が根来の忍を率いて襲う。その頃黄門さまは八と二人でのんきに焼蛤を、お腹を壊すほど食べていました…。ホントお茶目な東野黄門さまです。
今回も弥七出ず。いよいよお新さんが一行に加わります。お新の裏切りを知った九郎太、必ず光圀の命はもらうと捨て台詞を残して立ち去ります。




激流の死闘・伊勢亀山 (第十四話:S47.2.28放送) ★★★★☆


脚本:山内鉄也/監督:山内鉄也

小笠原良智/珠めぐみ/永井智雄 他

路用の金を受け取りに行った格さんと八兵衛。街道で浪人らに襲われる武家娘よしえを救うが、事情も話さず曰くありげ。なんと亀山藩の飢饉を救うため、藩用人川井新八郎と妹のよしえは隣藩の菰野藩から米を運ぼうとしていた。他国米の買い付けは幕府ご禁制。命を賭ける新八郎兄妹に力を貸す格さん。飢饉を煽り、米の値段を吊り上げて私腹を肥やす、家老の吉沢頼母と米問屋の宝来屋伝兵衛ら一味に九郎太も加わり、米の運びいれを阻止しようとする。名だたる激流を下り、やっと得た米俵。御法度破りにさせじと、黄門さまが粋な計らい。

格さんに早く会いたがるお新に助さんやきもち。格さんばかりがなぜもてる、とのんきな黄門さま。格さんの心に小さな波紋を残した亀山での出来事。
弥七登場せず。今回はお新さんが大大大活躍です。




忍びの掟・伊賀上野 (第十五話:S47.3.6放送) ★★★★★


脚本:葉村彰子・石川孝人/監督:山内鉄也

久留島嘉門(滝田祐介)/あかね(有川由紀)/弥平次(武藤英司)/松丸(牧冬吉)/小弥太(江守徹)/玄斉(天本英世)/千葉敏郎/福本清三 他

伊賀上野忍者の里。そこに対立する名張者、拓殖者の忍者達。かつて名張者の弥七は掟破りの抜忍であったが、現頭領である叔父の弥平次が犯した罪を自らが背負って里を抜け出したのだった。弥七は弥平次に光圀の守護を依頼し、一足先に苦手な名張を後にする。一方、柘植の抜忍九郎太は、頭領の玄斉に光圀暗殺を依頼、一度は断られたものの、忍び同士が功を競い合うのを利用して承諾させる。城代家老は九郎太に名張・柘植の両忍びを使っての白い髭の老人暗殺を依頼されたが、忍びの者達を持て余していた城代は、柘植者には老人殺害を命じ、名張者には守護を命じて、両派を争わせ一挙に潰そうと企んでいた。そして伊賀越えの一行に忍びらが襲い掛かる。崖下に落ちた格さん。お新の前に現れた死んだはずの藤吉。そして城代に変装した九郎太により、伊賀のからくり屋敷に閉じ込められた一行の身に爆破の危機が迫る。

藤吉、義手もつけパワーアップして復活しました!! 紅煙とともに登場。義手から、手裏剣まで飛び出します。
弥七の過去がここで明らかに。弥七の叔父・弥平次は赤子だったあかねにひもじい思いはさせまいと里の食物を盗んだ。その罪を弥七が被り、里を抜け出した。盗みと抜忍の汚名を被って…。非常におもしろかった、★5つじゃ足りないです…。




あほんだら兄ちゃん・河内 (第十六話:S47.3.13放送) ★★★☆☆


脚本:加藤泰/監督:内出好吉

芦屋雁之助/稲葉義男/北川美佳 他

弥七とお新を二人きりにしてやろうと黄門さまが粋な計らい。お新を先に旅籠に向かわせ、黄門さまらは曽根崎心中の舞台となった近松へ。遊女お久と藤七の中を代官弓削が横恋慕。くるわを脱出した二人を、代官にお久を貢ごうとする油屋ら一味が追う。お久の実家まで押しかけた油屋らだが、なんと弓削と油屋、お久の父・宗兵衛はかつての仲間同士で、三人組んでの密貿易を行っていた。娘を守るため、自ら命を絶つ宗兵衛。一方、お久の兄、丁の目の半次は、お久を取り戻すため大博打。父の死を知った半次は、また妹を守るため油屋一味相手に命をかける。悲劇仕立て。

粋な計らいをする黄門さまに、八が調子に乗って「おじいちゃん、やるねぇ!!」と黄門さまをおじいちゃん呼ばわり。ホント八は怖いもの知らずです…。今回は助さんが懐から印籠を出すパターンで。3部の頃は、色んなパターンがあります。弥七の口説きシーンは見もの。いつもは口の悪い親分が、照れてます。お互い誤解もとけ、やっと6人揃っての旅立ちになりました。
 




二つに別れた黄門主従・堺 (第十七話:S47.3.20放送) ★★★★☆


脚本:大西信行/監督:山内鉄也

金田竜之介/曾我迺家明蝶/武原英子 他

本家小松屋と宗家小松屋。もとは一つの茶道具屋・小松屋であったのが、先代の死後、後継ぎが決まらず、先代に仕えた番頭二人が小松屋の看板を掲げる。本家小松屋に逗留することになった、助さんと八。宗家小松屋に逗留することになった、黄門さまと格さん。本家の娘・おようと宗家の息子・六之助は恋仲。おように惚れた大坂城代御傍役人・島原陣内を利用し、店を乗っ取ろうと企む宗家の番頭・市兵衛。市兵衛の浅知恵を見破り、両家のわだかまりを取り除く黄門さま。

最近、刺客達が登場しません。せっかく、一行の力が二分したのに。お新さんも登場せず。親分も最後の方少しだけの登場、ですが鮮やかな活躍っぷりに黄門さまもご満足。親分の名台詞ここでも登場!? この俺を知らねぇとは悪党ももぐりだな、水戸黄門さまについて離れぬ影法師、風車の弥七とは俺のことだ!! と、弥七のべらんめぇ調が素敵です(*^.^*)




人情刀鍛冶・岡山 (第十八話:S47.3.27放送) ★★★★☆


脚本:葉村彰子/監督:山内鉄也

お園(北林早苗)/安藤外記(神田隆)/七之助(村井国夫)/左門(夏八木勲)/祐定(志村喬) 他

夜も更けた街外れで、一行の最後尾を歩いていた八兵衛が辻斬りに襲われ、足を怪我した。八を介抱するため泊めてもらった家がなんと備前の名工祐定の家。そこでは、お城の若君様のお守り刀を納めるため、祐定の二人の息子が刀造りの真っ最中。お守り刀として選ばれた者が、七代目祐定の名前も継ぐという。祐定の先妻の子・七之助と、後妻の連れ子・左門。辻斬りの正体は家老の安藤外記。刀狂で、切れ味を試すために夜な夜な辻斬りを行なっていた。父親の教え通り、心で刀を打つ七之助と、刀は切れ味が命と、切れ味ばかりを追求する左門。祐定はお守り刀としてふさわしいのは七之助の物とした。後妻のおまきは、殿様の前で、左門の刀を選ぶように安藤外記に頼みに行く。名刀にも似た切れ味で、愛憎のもつれを一刀両断する黄門さま。

今回は八が主役、犯人探しに必死です。刺客登場せず。弥七とお新も登場せず。




姿なき復讐・徳島 (第十九話:S47.4.3放送) ★★★☆☆


脚本:津田幸夫/監督:内出好吉

五月みどり/井上孝雄/服部妙子/北原義郎 他

徳島藩二十五万七千石の城下に入った一行は、何か曰くありげな虚無僧と出会う。商人田原屋の死体の傍に黒枠の絵馬。黒絵馬は呪いをかけるためのもの。黒絵馬と次のターゲットは、家老の松崎典膳。不安定な藩政と何か関係があるのでは、と黄門さまは推理し、弥七を城中へ送り込む。虚無僧の正体は榊原源十郎。父の仇を討つため、妹と奉公人であった金物屋の親子と共に松崎らを狙う。

刺客出ず。お新さんも出ず。昔の「水戸黄門」は、どうでもいいような?掛け合いが多い。でもそれがとってもおもしろいのです。助さん格さんに黄門さまの守りを言いつけられた八。なんとか黄門さまを刺客の手から守ろうと思案する八に、親分が、八の用心棒なんてつっかえ棒にもなりゃしねー…




帰って来た男・土佐 (第二十話:S47.4.10放送) ★★★☆☆


脚本:加藤泰/監督:内出好吉

関根恵子/前田吟/毛利菊枝/見明凡太郎 他

路用の金を受け取るため一行とは別行動の格さん。懐に百両を抱える格さんの後を不審な男が追いかける。その百両を奪い取ろうと崖っぷちでもみ合いになり、男は崖下へ落ちそうになる。落ちる男の手を掴みなんとか助けようとする格さんに、男は珊瑚の恵比寿を渡し、室戸にいる母に渡してくれと頼む。そして崖下へ…。格さんは死んだトイチの安の頼みを聞いて室戸へ。盲目の母に、安太郎と間違えられ親孝行。室戸の魚場を一手に握ろうとする五郎蔵と悪代官らの手から、安太郎の妹と母を守る。

盲目の母が哀れで人違いだと口に出せない格さん。五郎蔵の妾、おちかも絡んできて、最後は弓矢から格さんを守るため庇い死んでいきます。第14話の激流の死闘のときといい、格さん主役の話が結構あります。今回は印籠シーンでは、印籠は出ませんが弥七が叫ぶ。「頭がたけーや!!」




母恋巡礼・岩国 (第二十一話:S47.4.17放送) ★★★☆☆


脚本:津田幸夫・葉村彰子/監督:鳥居元宏

岩本多代/沼田曜一/伊達三郎 他

一行は両親を探す娘巡礼おさよと知り合う。父親は丸亀の紙問屋讃周屋清兵衛、母親はお静。だが探し当てた讃周屋はお取り潰し、清兵衛は藩専売の紙を密売した罪で島流しに。さらに母お静を探し当てたがお静は人違いだと言い、お駒と名乗っていた。だがそのお駒こそが、おさよの母だった。そして清兵衛は奉行所にいた。家老大野丹波と紙問屋新田屋仙左衛門の悪事の証拠を掴んでいた清兵衛。清兵衛を助けるため、おさよに他人のふりをするお静。九郎太と藤吉も久々に登場、家老の弱みに付け込み光圀殺害を強要する。

清兵衛一家に正体を明かさずさわやかに立ち去る一行。刺客らも久々に登場し、これからまた大変な旅路になります。




消えた姫君・下関 (第二十二話:S47.4.24放送) ★★★★☆


脚本:葉村彰子/監督:鎌田房夫

八代順子/八木昌子/黒木進/沢村宗之助/丘寵児 他

つまらない事で助さんと格さんが大喧嘩。助さんは八を伴って別行動、夜の下関に繰り出す。料理屋ふぐ新でヤケ酒の助さんらの席に現れたのが、町娘に変装した長州藩毛利家三十七万石の鶴姫様。一方、町の様子がおかしいのに気づいた黄門さま。長州藩の城代家老桝田頼母が次席家老太田黒将監の讒言により失脚、下関奉行所に拘禁されていることを知る。恩人桝田頼母と息子源三郎の命を救うため、ふぐ新の父子は非常手段に出る。鶴姫を連れ去る新二と新太。忠臣を無実の罪に陥れた奸物を黄門さまの手助けで鶴姫が裁く。

ここでもまた一行の力が二分したの刺客登場せず。お新さんも登場せず。鶴姫かどわかしの疑いで助さん打ち首の危機に。格さんとの喧嘩はもうコリゴリですf(^_^;




仇討ち博多人形・博多 (第二十三話:S47.5.1放送) ★★★★☆


脚本:葉村彰子・石川孝人/監督:山内鉄也

鮎川いづみ/川辺久造/蜷川幸雄 他

一行が知り合った博多芸者の小袖は仇持ち。お目付け役瀧田嘉平の陰謀で潰された西海屋文左衛門の娘で、陰謀の証拠をつかもうとしていたところを一行に助けられた。小袖の兄・文平は博多人形師。小袖に恨みを忘れて明るく生きろというが、小袖にはそれができない。更には小袖ら兄妹の正体を知った瀧田や元舟屋らに、黄門さまの命を狙う九郎太と藤吉も加わり、危機が迫る。

芸者姿のお新さん登場。お新の着替えをうっかり覗いてしまった弥七…。かなり驚いてました。お新さんと弥七の掛け合いがおもしろいです。




女海賊とにせ黄門・平戸 (第二十四話:S47.5.8放送) ★★★★★


脚本:加藤泰/監督:小野登

源爺(東野英治郎)/御影京子/大竹修造/早川雄三 他

黄門さまとお新、そして小松屋宗吉が騙されて乗った船・まんじ丸は、御禁制の抜け荷を行なう海賊一味の船だった。首領の女・亀はキリシタン。住む場所を追われたキリシタンらが、自分達だけの村を作るために、海賊となり大名家に抜け荷の品を売りつけて金を蓄えていた。黄門さまと宗吉は、玄界灘のど真ん中、海に突き落とされ、お新はどこぞに売り飛ばされるはめに。海賊の一味に、黄門さまにそっくりの爺さんがいた!! 黄門さまの正体を知った亀が、源爺を黄門さまに仕立て上げ、平戸松浦家六万石のお殿様に抜け荷の品を売りつける。なんとか無事に生きて帰った黄門さまと宗吉だが、宗吉の婚約者おこのが亀の妹であることを知る。命掛けの宗吉とおこののためにも、黄門さまが亀らに情ある計らい。

東野英治郎さん二役。自分そっくりの源爺に海に突き落とされます。しかし黄門さまは運動神経抜群!! 宙返りをして小舟に飛び乗り、さらには縄抜けまで。そして宗吉さんを助け、玄海灘のど真ん中から帰ってきた!! ちょっと有り得ない話でしたが、突飛で面白かったです。道中最大の危機とも言える今回、さすがに刺客一味は登場せず。




狙撃者・天草 (第二十五話:S47.5.15放送) ★★★★☆


脚本:葉村彰子/監督:小野登

おみの(金井由美)/下げ針の金作(武藤英司)/鬼塚甚八(菅貫太郎)/(植村謙二郎)/(高品格) 他

島原の乱から五十四年経った天草の地に入った一行。当時十歳だった黄門さまは今、平和のありがたさをかみしめていた。だが島原の乱以来、公儀の命令で半減した年貢を元に戻そうと、代官戸塚剛右衛門と名主の茂平次は鉄砲の名手鬼塚を用心棒に、悪行三昧。更には、蓑でくるんで火で焼く蓑踊りの再開も企む。村人の味方、鉄砲の名人下げ針の金作が代官らを狙う。島原の乱で領主の虐政と戦った金作にあやかり、その名を騙って悪人らを打つ金作の正体は、実はおみのの叔父。残虐非道な代官らのやり口に、黄門さまも怒りの鉄槌。

刺客登場せず。鉄砲打ちの名手役の菅貫太郎さん、髪を垂らして悪人ぶりが一段と増しています。最後の、金作と鬼塚の戦いのシーンはなかなか見ものです。




肥後の競い馬・熊本 (第二十六話:S47.5.22放送) ★★★★★


脚本:葉村彰子・石川孝人/監督:山内鉄也

安井昌二/清水紘治/藤原釜足/北川美佳 他

熊本細川藩五十四万石が天下に誇るじゃじゃ馬姫と、馬にかけては名人級の厩中間喜助と出会った一行。黄門さまは藩内の乱れを知る。城代家老・宍戸刑部と現馬術指南番・大島は五年前、刑部らの公金横領を知った前馬術指南番の十時伝右衛門を闇討ちした。喜助が森の奥で密かに馬術を教えている若者は、伝右衛門の忘れ形見・息子の新太郎。喜助は元柳河藩馬術指南で桜井道之進。恩師の息子を助け、刑部らを仇と狙う。

九郎太、薩摩に入る前の最後の大勝負に出た!! 新太郎の小屋にいた黄門さまらを火薬で爆破。一人でせっせと火薬の準備をしてます。柳沢のために、本当に頑張ります…一方の藤吉はというと、やはりお新一筋。相変わらず美人だな、怒った顔がまたなんともいえねーぜと早速口説きにかかります。邪魔をする弥七に、色男が人の恋路を邪魔するもんじゃねぇと必死に応戦。この三角関係!?がおもしろい(o^.^o) 今回もまたしても芸者姿のお新が見られます。




夕映えの対決・宮崎 (第二十七話:S47.5.29放送) ★★★★☆


脚本:加藤泰/監督:鎌田房夫

ひさ(北林早苗)/高林くみ(真屋順子)/伝九郎(江見俊太郎)/逸平(小堀明男)/保利十九二(高橋悦史) 他

娘おひさを顔役に与え甘い汁を、と計る養父の伝九郎は娘の夫である十九二殺害を計画。そこへ夫の昔の婚約者・高林くみが十九二と一緒になるためにやってきた。十九二は昔長崎でくみと共に蘭学を学んでいたが、抜け荷の疑いをかけられ長崎追放となった。貧しい病の人々を助けるため、朝鮮人参を自ら買い、治療にあてていたのだ。三角関係に巻き込まれた弥七。十九二とひさの堅い絆を知り、くみは身を引く。

刺客登場せず。今回はかなりドタバタ。色んな事件に巻き込まれ、黄門さまも大変です。印籠のシーンではお新さんが叫ぶ!!




暗雲晴れて・薩摩・江戸 (第二十八話:S47.6.5放送) ★★★★★


脚本:葉村彰子/監督:山内鉄也

桂三左衛門(宇佐美淳也)/深雪(岩井友見)/司馬丹兵衛(佐々木孝丸)/島津光久(細川俊夫)/尾張大納言(山本耕一)/笠間与一郎(天野新士)/司馬丹三郎(高森玄)/徳川綱吉(清川新吾)/島津左京(岡田英次)/柳沢吉保(山形勲) 他

薩摩に入った一行。城代家老の妨害や九郎太、藤吉の魔手が襲い掛かる。なんとか島津侯に面会した黄門さまは、柳沢の陰謀に踊らされた薩摩藩の誤解を解く。事敗れた家老島津左京は自害。お新も弥七の手を借り、父の仇である藤吉を討つ。任務不首尾に終わった九郎太は、一足早く柳沢の元へ行き、柳沢を諌め自害。夢破れ、徳川幕府と心中する気でいた柳沢の最後の企みも砕いた黄門さま。留守中には深雪に息子・格之助ができ、弥七とお新も結婚か!? 一連の騒動に終止符を打った黄門さまは、おだやかな気持ちで西山荘へ向かう…。

藤吉、九郎太死す。九郎太、あの柳沢を諌め、そして自害。柳沢を完膚なきまでに叩き潰す黄門さまはさすがです。
格さんの子ども誕生。名前は格之助。黄門さまが命名しました。
この話は★10コぐらいつけたい!! それほどおもしろかったです!! とにかく第3部はかなり楽しませたもらいました。またこういうシリーズを期待したいものです。


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